一日大坊珈琲店が2020年3月、ふげん社で開店されたので伺ってきた

一日大坊珈琲店・ふげん社 大坊珈琲店の系譜・インスパイア

2020年3月15日(日)、下目黒のふげん社で「一日大坊珈琲店」が開店した。

下記「ふげん社」によるイベント詳細↓

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\3月15日(日)一日大坊珈琲店、下目黒ふげん社にて開店/  Mr.Katsuji Daibo is serving his original blend coffee at Fugensha tomorrow.  明日15日は「大坊珈琲店」店主・大坊勝次さんがふげん社のカウンターに立ち、一日コーヒーを入れてくださいます。  大坊さんは、38年間南青山で、自家焙煎・ネルドリップという変わらぬスタイルで「大坊珈琲店」を営業し、多くの方に惜しまれながらビルの取り壊しにより2013年12月に閉店されました。閉店後にも書籍の執筆やワークショップなどの活動で、大坊さんをリスペクトする方々が今もたくさん生まれています。ブルーボトルコーヒーの創業者もその一人です。  在りし日の大坊珈琲店に想いを馳せるもよし、深煎りなのに甘くやわらかい、はじめての味わいに衝撃を受けるもよし。  ご予約は必要ございません。 どなたさまもぜひお出かけください。   ※ご来店されましたら1階でオーダーとお支払いをお願いします。その際整理券をお渡しします。番号順にお席へご案内します。  ※混雑の際は少々お待たせするかもしれません。2階は待合室、3階のギャラリーでは普後均写真展「WATCHERS」を開催中です。じつは普後均さんとふげん社をつないでくださったのは大坊さんなのです。 ぜひ展示もあわせてお楽しみくださいませ。  [写真]関戸勇   ■一日大坊珈琲店  日時:2020年3月15日(日)13:00-18:00 場所:コミュニケーションギャラリーふげん社 〒153-0064 東京都目黒区下目黒 5-3-12 TEL:03-6264-3665  アクセス: ・JR目黒駅 西口より東急バス(黒01 黒02 黒07)「元競馬場前」下車 徒歩1分 ・東横線 祐天寺駅より東急バス(黒06)「元競馬場前」下車 徒歩1分 ・東横線 中目黒駅より東急バス(黒09)「大鳥神社前」下車 徒歩6分 ・JR目黒駅より徒歩15分  メニュー: ■ブレンド3番(20g 100cc) 800円(税別) ■ブレンド4番(25g 50cc) 800円(税別) ■珈琲豆100g 800円(税別) ※珈琲豆は先着順で販売します。お取り置きはできません。  販売書籍: 大坊勝次さんの著書を販売します。 ・大坊珈琲店のマニュアル(誠文堂新光社)¥3080 ・珈琲屋(新潮社)¥2750  #大坊珈琲店 #katsujidaibo #大坊勝次 #大坊珈琲 #一日大坊珈琲店 #ネルドリップ #自家焙煎 #珈琲屋 #大坊珈琲店のマニュアル #喫茶店 #ふげん社 #fugensha

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時間は、13時~18時。
予約必要なしで、早めにいけば必ずコーヒーが頂ける。

コーヒーは、3番(20g・100cc)か、4番(25g・50cc)のブレンド。
数量限定で豆売りも。

これは行くしかない。

思い返すと前回大坊さんのコーヒーを頂いたのは、2019年9月15日「トライギャラリーおちゃのみず」で開催された、「大坊珈琲の時間」以来かぁ。

日にちも15日、ぴったり半年ぶりだ。

過去インスタ記事↓

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御茶ノ水にある トライギャラリーおちゃのみず (@akeyooochi)で 本日「大坊珈琲の時間」が開催されている。 12時~17時の間、 予約しなくても 大坊さんの珈琲が頂ける素敵イベント。 ネットではアナウンスが少く、 私も人伝いで聞いたレベルだった為 ゆったり堪能できた。 今回は12時過ぎに伺ったけど、 列はできていなく、すぐ座ることができた。 なんとも贅沢なイベントだ。 トライギャラリーは、 ほどよいサイズのギャラリーだ。 大きなテーブルが2つ並べられ、 8人座れる感じになっている。 前回山陽堂書店の際は 3番(20g・100cc)を頂いたので、 今回は4番(25g・50cc)を受付で注文。 700円。 何回見ても、何回見ても 大坊さんが淹れられてる姿は ジーンとするなぁ。。 ほんとずっと見てられる。 淹れて頂いた4番をさっそく頂くと、 ほー! トロンと苦く、苦く、フワッーと甘い。 優しいなぁ、澄んでるなぁ。 4番だともっと パッキリした仕上がりになるかと思いきや、 純度が高いのか、するっと飲める。 大坊さんの珈琲は、やっぱり優しい。 コーヒーが主張して、 私に爪をたててしがみついてくる感覚はなく つかず離れず絶妙な距離感をはかって、 何杯でも何度でも飲みたくなる 居心地が良いコーヒーを感じた。 これが今の大坊さんかぁ、凄いなぁ。 閉店しても尚、 進行形の大坊さんを感じられる。 そんなことって普通ある? . しかし、最近よく行く深煎り珈琲店の どの珈琲の味ともやっぱり違う。 . そう思うと、 大坊さんの元で働かれてた方のコーヒーは しっかり守破離が成されて 確立されているし、 大坊さんだって進化してるんだから、 やはり大坊さんの味は 大坊さんの元でしか飲めないんだよなぁ。 やはりすごく貴重な機会だ。 帰りには珈琲豆を買って帰った。 家でも大坊さんの豆とネルで淹れるぞー! 最高の連休だー。 #シゲ珈琲 ←まとめてます #御茶ノ水 #トライギャラリーおちゃのみず #大坊珈琲店 #大坊珈琲 #大坊勝次 #大坊珈琲の時間 #コーヒー #珈琲 #ブレンドコーヒー #ネルドリップ #深煎り #ドリップコーヒー #御茶ノ水グルメ #御茶ノ水カフェ #東京グルメ #東京カフェ #コーヒー好き #コーヒーのある暮らし #コーヒー好きな人と繋がりたい #カフェ巡り #カフェ好き#自家焙煎 #手回し焙煎 #手回しロースター

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ということで、楽しみにふげん社に伺ってきた。

一日大坊珈琲店・2020年3月「ふげん社」外観

ふげん社は、目黒駅から歩いて12,3分ほどの所にある。

ふげん社は、渡辺美術印刷株式会社が2014年に築地にオープンしたコミュニケーションスペース。
2020年2月に下目黒へ移転された。
とても綺麗で、洗練された空間だ。

建物は3階建てになっていて、1階はブックカフェ、2階はオフィス・ワークショックスペース、3階がギャラリーになっている。

ちなみに1階のブックカフェでは、通常営業時に「ふげん珈琲」という手回し焙煎・ネルドリップ・深煎りのコーヒーが頂ける。

こちら一日大坊珈琲店の看板。

わくわくする。

一日大坊珈琲店・2020年3月「ふげん社」 店内

大きな扉を開けると、入って直ぐに大きなキッチンスペースが。

おー、さっそく大坊さんがネルドリップでコーヒーを淹れられている!

奥さまの恵子さんと一緒に、新型コロナ対策でマスクをしてカウンターに立たれている。

この写真も、後で歴史を振り返るときに貴重な資料になるかもなぁ、なんて。

まずレジで受け付けを。

あ、コーヒー豆売り切れてる。。
もっとはやく来なきゃだよね。

今回は、4番の(25g・50cc)を注文。800円(税別)。

番号は86番。
座席用と珈琲引き換え用の、計2枚の半券が渡される。

しかし、今日14時頃に伺ったのだけど、会場はすごく人が多い。
ちなみに開場前、人が多かった為に、13時を1時間前倒ししてオープンされたとのこと。
はじめは受付の締め切りが120番までだったのだけど、枠数が増やされて140番までになった。

コロナウイルスの影響は、ほぼないな。

会場スタッフさんに伺うと、現在60番代の案内なので、1時間ほどの待ちとのこと。
そかー、どこかで時間潰すかなぁ。

会場では、大坊さんの書籍「珈琲屋」と「大坊珈琲店のマニュアル」が販売されている。

「珈琲屋」の表紙をパラっとめくると、おー販売されてる本、すべて貴重なサイン本だ!
この版は、もはや貴重だよなぁ。

レジ横には、今はなき大坊珈琲店の店内写真。撮影・関戸勇氏。

レジ横には「ふげん珈琲」の豆が売られていた。
ほー、豆はブレンドじゃなくて、エチオピア・イルガチェフなのか。

一度、通常営業時にここに飲みに来させて頂かないとなぁ。

大坊勝次氏によるネルドリップ・備品の数々

大坊さんの点滴ドリップをしばらくジーっと拝見させて頂く。

美しい。
ドリップされる佇まい、コーヒーが鍋底に滴る音、深煎りの芳醇な香り。

同じ空間に居るだけで涙が出そうになる。

奥さまが丁寧に準備された、ネルドリッパーの数々。

3番用のカップは大倉陶園のゴールドウイング。青と赤の両色。

こちらは4番用のデミタスカップ。
ひとつひとつ柄が違う。
素敵だなぁ、ずっと見てられる。

待ち時間と、カフェスペースの紹介

ひとまず待合室の2階へ。
わー、人が一杯!座れない。
ほんと凄い人だなぁ。。

3階に行って、ギャラリー展示を一通り拝見。

どこも座れないので、一旦ふげん社を出て、隣のドーナツ屋さん「はらドーナッツ」にいって1時間ほど時間潰し。
ここのドーナツがなかなか美味しかった。

で、またふげん社に戻ってきて、再度2階の待合室へ。

Macのパソコンが置かれてる机で10分ほど待つ。

待っている人を見ていると、若い20代くらいの方もパラパラ居られる。
カップルで来られてる人もいる。
素敵なデートだなぁ。

私の番号が呼ばれたので、カフェスペースに移動。

こちらがキッチンスペース奥にある、カフェスペース。3方本棚で囲まれている素敵な空間。

真ん中にある、大きなテーブルに案内される。
コーヒーを待っている間、適当に本を読んで時間を潰す。

ブレンドコーヒー4番の実飲

4番(25g・50cc)のデミタスが運ばれてきた。

うーん、素敵なデミタスカップ。

ソーサーも重厚感があって、素敵。

さっそく4番(25g・50cc)を頂く。

おー優しい!
半年前に頂いたものより優しい味!
丸く、柔らかく、甘い。
口の中がはわはわはわ~っと朧気な感じ。
香味も柔らかく、カカオの様な香り。
デミタスだけど、チェイサーがなくてもスルッと頂けるクリアさ。
小さな植物の様な、ちょこんとした可愛らしさがイメージで浮かぶ。

うーん、しかしほんと焙煎加減が絶妙だなぁ。。。
煙は感じず苦すぎず、酸味はキレに用いられていて味覚では感じにくい。

最近自分でコーヒー焙煎する様になってわかったけど、
やはり私はこのラインの焙煎度が一番好きなんだなぁ。と再認識。
7.0。
こんな豆が焼ければどんなにいいだろう。。。不可能だけど。

いやー、最高だった!
お店がなくなっても未だ、大坊さんのコーヒーが頂けるのはほんと奇跡。

帰りに大坊さんにしっかり「ごちそうさまでした」と伝え、
目を見て「ありがとうございました。」と返事を頂いて、ふげん社を後にする。

帰り道に、大坊さんのコーヒーをまた飲みたいなぁとじわっと思った。

体を無理せずに飲める優しいコーヒー。

最近強いコーヒーを飲み過ぎてるなぁ。
それはそれで本当に大好きなんだけど、何事もバランスが大事だ。

大坊さんのお姿を拝見し、コーヒーを頂いて、
「優しく、ゆっくり、丁寧に、しゅくしゅくと。」
そうやって人生生きてかないとなーと、じんわり思った。

今日も、最高の大坊珈琲店だったなぁ。


ではまた明日。

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