阿佐谷スターロードフェスティバル2024(第13回)レポート・阿佐ヶ谷の夏が始まった!地域のお祭りと商店街の魅力【きっさんぽ Vol.7】

阿佐ヶ谷

「いらっしゃい!焼き鳥あるよー!」

「から揚げいかがですかー!350円!」

こんにちは、ねこばか街歩きライターのたっちゃんです。

威勢のいい声が響く、2024年5月26日に阿佐谷スターロードで開催されたちょっと早めの夏祭り。
『阿佐谷スターロードフェスティバル』、通称『スタフェス』。

大人から子供まで老若男女が楽しめるお祭りに参加して見えた、昔懐かしいお祭りと阿佐谷スターロード商店会の魅力。
今回はお祭りに参加してきたので、レポートいたします!

阿佐谷スターロードフェスティバル2024(第13回)レポート・阿佐ヶ谷の夏が開幕!スタフェスとは?

阿佐谷スターロードフェスティバルは、阿佐ヶ谷駅北口の商店街・阿佐谷スターロード商店会で開かれる年に一度のお祭りです。

沢山のお店が軒を連ねる約200mの商店街は飲み屋さんが豊富。
お昼は街中華や喫茶店におじいちゃんおばあちゃん、カフェや喫茶店好きな若者が訪れ、
夜は仕事終わりの地元民がなじみの店で夜を楽しく過ごせる様な、昼と夜で雰囲気がガラッと変わる愉快な場所です。

去年食べた、我楽酒家さんの冷し担々麺。めっちゃ辛かったけど、「これぞ旨辛!」なおいしさ。

そんな住民憩いの商店街で毎年開かれる阿佐谷スターロードフェスティバルは今回で13回目。
13回ともなれば第1回目で赤ちゃんだった子も中学生になるほどです。
コロナ渦で一時見送られていましたが、昨年からまた再開されました。

夜のお店もお祭りの日はお昼に出店。
普段行けないお店や、知らなかったお店に出会えるチャンスです!

私も普段なかなか行けないお店を求めて参戦しました!

ちなみに阿佐ヶ谷のある杉並区は都内の商店街数ランキングで大田区に次いで第2位、その総数は131個。
(令和元年度 東京都商店街実態調査より)

めちゃくちゃ多い!

杉並に引っ越してから商店街の多さにドキドキワクワク、いつも新たな発見があるのでずっと楽しいです!

※公式ホームページより抜粋

お祭り期間中は、各店舗でお手洗いが使える配慮が嬉しい!

スタフェスでは『ワンカップカレー』や『阿波踊り』『大道芸』など催しがいっぱいです。
子供が楽しめるさいころゲームもありました。

阿佐谷スターロードフェスティバル2024(第13回)レポート・安さ、美味さ、雰囲気の3拍子揃ったお祭り、5時間食べ歩き

スタフェスでは出店者が趣向を凝らした200円のワンカップカレー、限定フードやお酒にお菓子などが販売されていました。

200円って安すぎる!

「子供の頃、地元のお祭りもたこ焼きひと舟400円くらいだったなぁ」

と思いだし、これぞお祭り価格!とちょっと懐かしくなりました。

さっそくおいしさと雰囲気もしっかりレポートしていきます!

11時45分、まだ開始時刻前でもわいわい賑わうスターロード商店会。
こうしてぬるっと始まるのも地域のお祭りならではかもしれません。

「どうぞ、よってらっしゃい!」

まずは阿佐ヶ谷の人気焼鳥屋『阿佐立ち』さんのチキンカレーをいただきます。

元気なお兄さんは、売り子さんの中で一番目立ってた気がします。

子供でも食べやすい辛さと焼鳥屋さんならではの鶏の旨味がすごいです。
やわらかい鶏肉に出汁の効いたルーが最高においしい!ワンカップだから重すぎず、いい感じに胃袋にエンジンがかかります。

よながさんの『ちびおむ』。ディスプレイのオムライスもかわいい。

続いては『シェアカフェ イネル』さんのブースへ。

普段は喫茶営業や、菓子販売、写真展などのイベントを日替わりで行うシェアスペースです。
この日は間借りの皆さんがワンチームで出店!

この日のラインナップはハワイのビールにアイスコーヒー、ミニオムライス、焼き菓子など、まるで喫茶店と海の家がまとめてやってきたような感じです。

こちらではミニオムライスとハワイビール、焼き菓子を購入しました。

手のひらサイズ以上ありました。これで500円は安い!

全然ミニじゃない!

隣に添えられた、初夏に旬を迎えるアメリカンチェリーも大きくて可愛い!

オムライスを食べ終わった頃、ドドンと鳴り響く太鼓の音。


スタフェス開幕の、阿波踊りが始まりました!
高円寺阿波おどり・炎士の登場です。
隣町とのコラボが見られるのも楽しいポイントですね。
間近でみると迫力もキレも凄いです。

スターロードのちょうど真ん中特設ステージでは、ナカナカノバンドをはじめとするバンド演奏も。
中野を拠点に活動されているアーティストです。
名前がとってもチャーミング。

路上ライブに集まってワイワイするあの感じが、とても良いです!

楽しいメロディーにお酒片手に体を揺らすおじさん、手拍子で参加するお姉さん、楽器をかき鳴らす演者さんもみんな楽しそう!

お次は23年にオープンしたアジア料理店の『スキマほーる』さんで限定バインミーサンドをゲットしました。

柔らかいドッグパンに挟まった具材にたっぷりのトロトロたまごが否応にも食欲をそそります。

大きく一口かぶりつくと不思議と舌に馴染む異国の香りが鼻腔を通り抜けます。これは通常営業も伺いたい!

夏が泳いでいます。

初夏といえども鋭い日差し。
のどが渇いたなぁと、目に入った涼しげな青い瓶が氷のプールに浮かんでいます。

ここは飲み屋街スターロード、飲まずにはいられません笑

ということで『旅サロン 海っ子 八戸』さんで、日本酒を一杯頂戴しました。

にごり酒は大人のカルピス!と気になりますが、直感を優先して選んだのは『陸奥 八仙』。

涼しげなラベル

甘さ旨さ濃いめなのに口当たりはさっぱり、後味はスッ!とさわやかな清涼感で一口のグラデーションが最高でとっても飲みやすい!

日本酒をゲットしたら、お供が必要です。
ということで阿佐立ちさんにカムバック。
元気に呼び込みするお兄さんから焼鳥を受け取り、日陰でいただきます!
気になってたんです、阿佐立ちさんの焼鳥も。

たれとお肉のバランスが素晴らしい

爽やかな日本酒と甘めのたれが絡まった柔らかな焼鳥の相性は抜群。
こんなに幸せでいいのでしょうか。

途中で残り2個となったもつ煮込みと、風太さんでラム串も逃さずゲットしました。
濃いめの味つけ、お酒のベストフレンド!

旬彩料理 海舟さんのもつ煮込み。

おなかが満たされ、スターロードを巡っていると街角に人だかりが。
今年のメインの一つ大道芸です!道にあったカラーコーンを浮かせたり、不安定な板の上に立って行うパフォーマンスに子供たちは拍手喝采!

演舞後おひねりをもって芸人さんに集まる子供たちの姿も、昨今のお祭りではあまり見かけなくなりました。

カラーコーンを棒2つで空中に浮かせる技。世界大会にも出たことある方らしい。

大人も子供も拍手喝采!

高架沿いでは主に大道芸や、路上で似顔絵かき、おもちゃのくじ引きなどの出店がありました。

たくさん歩いた最後の〆はイネルさんのお隣たい焼き、まめやさん。

韓国式たい焼きとレモネードやラムネを販売中。
普段から季節限定商品などを積極的に売り出したりとご近所でも評判のたい焼き屋さんです。
でも実は韓国でオーナーが買ってきたたい焼き機は『たい』ではなく『フナ』というのは秘密です。

「カコン、カコン」と奥ではたい焼きを焼く音と、甘~い香り。
店頭のラムネの入ったショーケースにきらきら木漏れ日が反射してどこか懐かしい気分にさせてくれます。

頭からしっぽまでたっぷりのチョコレートが入ったたい焼きと、ちょっと珍しいパイン味のラムネをデザートにいただきました。

プシュッとビー玉を落とすとしゅわしゅわあふれる炭酸は、お祭りを楽しむ子供のはしゃぎ様と同じ。
近くで泡が溢れて笑い合う家族はとても微笑ましい。

そんなこんなで飲み食いしたものはこんな感じ↓

①チキンカレー 200円:阿佐立ち
②ミニオムライス 500円:イネル(喫茶とお食事 よなが)
③クッキー(2種)450円:イネル(菓子店610)
④ハワイビール 500円:イネル(bar 白と黒)
⑤ラム串 300円:立ち飲み風太くん
⑥焼き鳥 450円:阿佐立ち
⑦もつ煮込み 200円:旬彩料理 海舟
⑧限定バインミー 350円:スキマほーる
⑨日本酒 500円:旅サロン 海っ子 八戸
⑩たい焼き 150円:まめや
⑪ラムネ 150円:まめや

いろんなお店の味を少しずついただきまさにお祭りバイキング 笑

阿佐谷スターロードフェスティバル2024(第13回)レポート・スターロードと地域に根付いたお祭りの魅力

5時間も飲んでは食って楽しみましたが
そんな中で見えてきた地域のお祭りの魅力はズバリ

人と祭りの距離が近い!

ことです。

阿波踊り

それもそのはず、スターロードは地元民の生活に根付いた商店街、そもそもの距離が近いんです。
露店や出店も商店街のお店がほとんど。

カレーや焼鳥を買ったら一言二言、自然と会話がうまれて

「あそこいった?」
「隣で売ってるレモネードが美味しいのよ!」
「いってらっしゃい!楽しんで!」
「ほらこれ、もっていって食べて!お茶請け」

なんて、お会計をするときも、お店の人が別のお店をおすすめしてくれたりします。

スターロードはお店通しのつながりも温かいんだなと感じた一幕。
たぶん普段どのお店に行っても心温かくなる気がします。

食べ歩いて感じたのは飲み屋街なのに、喫茶もあって、定食屋もあって、街中華もあって、一つの商店街で食のバリエーションがかなり豊かなところです。

普通の休日にランチに行っても、夜に飲み屋をハシゴするのも、賑やかな街で遊んだ後にちょっと喫茶で休憩するのも、できるオールマイティー商店街!大きなショッピングモールで休憩するより多分落ちつけます。

お祭りでいいなぁと思ったのが、日陰で200円カレーを食べていると聞こえてきた、カップルの

「こどもがすごく多いね」

という言葉。

お小遣いを握りしめて友達とかき氷を買いに来ていたり、親と一緒に店前で「いらっしゃい」と声掛けしてお手伝いする子もいます。
親に肩車してもらい、一段高いところからお祭りを見る子もいました。

懐かしいお祭りの思い出。

親に手を引かれながら露店を回って花火大会を家族で過ごしたり
地域の盆踊りや文化祭で友達と露店をあれこれ物色したり
土手でかき氷を食べながら友達と花火を見たり

非日常が生活の延長にあって、肩ひじ張らずに馴染めちゃう、ノスタルジーや温かさが地域のお祭りの魅力です。

阿波踊りを終えた演者さんに抱かれる子供

「この前露天で出てた、あのお店行ってみようかな」

と思って伺うと、

「あ、この前来てくれた人だよね」

という会話が生まれたりして、お祭りを通してお店の魅力を知ったり、人とのコミュニケーションが生まれることもあります。


今回飲んだ『旅サロン 海っ子 八戸』さんの日本酒が美味しすぎたので、今度知り合いを誘ってお店に行こうと思います。

これからお祭りシーズンの到来です。
8月7日~は阿佐谷パール商店街で七夕祭りも待っています。

地域のお祭りに目を向けると、毎日が今より楽しくなりますね。

それではまた次回も読んでくれたらうれしいです!

阿佐谷スターロードフェスティバル2024(第13回)レポート・立ち寄ったお店の詳細

阿佐立ち
立ち飲み風太くん Instagram
シェアカフェイネル Instagram
旅サロン 海っ子 八戸 Instagram
まめや Instagram
旬彩料理 海舟

ライタープロフィール

猫とふれあい続けて25年、現在進行形で保護猫のお世話をするねこバカ人間。

天気のいい公園で、途中のパン屋さんで買ったパンを食べてゆっくり読書をする時間が好き。

『深く面白く街を歩く』をモットーに日々街を歩く、少し変わった若者。

好きな作家は村山早紀さん、好きな食べ物はパセリとプリン。

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