西荻窪カフェ「Typica(ティピカ)」まさに食の美術館、筋を通す細部の力強さ

typica 西荻窪グルメ

西荻窪「Typica(ティピカ)」は、浅煎りコーヒーと自然派ワインのお店。

オーナーは、吉祥寺LIGHT UP COFFEEでオーナーバリスタをされていた相原さん

LIGHT UP COFFEEでは、組織の成長に伴ってマネジメント業務が増えた為、
現場に立ってお客様を喜ばせることをライフワークの原点としたい相原さんはお店を離れ、
ご夫婦で2020年9月にTypicaをオープンされた。

そんなお店が西荻窪にできることを開店前から知っていて、伺いたいなぁと思いながらなかなか伺えずいる中、たまたま先日高円寺の「MYTH CAFE」で、相原さんご夫妻とカウンターでコーヒーをご一緒することになった。

MYTH CAFEの過去記事↓

相原さんにお話をお伺いすると、「MYTH CAFE」の前には同じ高円寺の「MÖWE COFFEE ROASTERS」にも行かれたそうで、この日は高円寺のお店を一日周遊されているとのことだった。

MÖWE COFFEE ROASTERSの過去記事↓

そんな高円寺のコーヒー屋さんでのご縁があり、今回は西荻窪のTypicaさんにお伺いしてきた。

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」外観

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」外観

お店は西荻窪駅南口から、高架沿いを荻窪方面に歩いて3分ほどの所にある。

この日は夕方に伺ったが、ガラス張りの外観からはクールさと暖色の灯りが素敵な雰囲気が伝わってくる。

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」外看板

店外のロゴ看板。

浅煎りコーヒーと自然派ワインのお店。

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」店内

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」店内

店内は、カウンター4席とテーブルが3卓ほど。

随所に黒の家具が使われていて、シックでクールな雰囲気。

そんなお店の雰囲気と、相原さんご夫婦の柔和な接客のギャップがとても素敵。

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」物販

コーヒー豆などの物販コーナーも。

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」メニュー・コーヒードリップ

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」メニュー

こちらメニューの1ページ目。

相原さんが仰られて印象的だった言葉が「カフェやレストランは美術館の様なものだと思っているので、美術館に行くようにカフェに行ってほしいし、カフェに行くように美術館に行ってほしい。」というもの。

嗜好品という括りの中で、美術館にある作品の様に「コーヒー」や「ワイン」などが同一線上に並べられることが、凄く魅力的で説得力がある。

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」メニュー・ドリンク

ドリンクはコーヒー、紅茶、ワイン、その他の嗜好品が並ぶ。

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」メニュー・ドリンクについて

お店で提供される「ナチュラルワイン」「スペシャルティコーヒー」「クラフトティ」についての説明書きが書かれている。

目で追って感じたのは「嗜好品を好きでいていいんだ。」という安堵感。
読んでいるだけでワクワクする。

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」メニュー・スイーツ

スイーツメニュー。

季節で変わるパフェは、全てが自家製というのが凄い。

ドリンクはワンオーダー制で、17時までだとドリンクセットで100円引き。

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」メニュー・フード

こちらはフードメニュー。

ワインを飲みながら頂くのも良いし、料理を食べた後にコーヒーを頂くのも良い。

色んな楽しみ方ができそう。

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」メニュー・コーヒー、紅茶

コーヒーは、3か所のロースターから仕入れられている。
LIGHT UP COFFEEの名前も。

クラフトティはこだわりの和紅茶。

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」メニュー・ワイン

こだわりのワインが9種類。

3種類の飲み比べセットも素敵。

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」メニュー・その他ドリンク

ワインの他にも、こだわりのお酒を揃える。

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」相原さん抽出

相原さんのペーパードリップ。

淹れ方を拝見していて特徴的だったのは、抽出最後の方でドリッパーを振る動作
相原さんに伺うと「旨みを絞り出すイメージ」とのこと。

ちなみに、豆によって淹れ方のレシピを変えているそう。

コーヒーと季節のパフェを実食

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」ブラデーラ ゲイシャ・コロンビア

コーヒーは、コロンビアのブラデーラ ゲイシャを注文。600円。

豆は山梨県甲府市にあるコーヒースタンド、AKITO COFFEEの焙煎豆。

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」コーヒー説明書き・表
コーヒーカード表
西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」コーヒー説明書き・裏
コーヒーカード裏

相原さんからコーヒーを提供頂く際に、カードに沿いながら説明を頂く。

こういう楽しみ方ができるのも、スペシャルティ独特なカルチャーだ。

コーヒーカップはKINTO。

コーヒーを頂くと、クイっとした尖りすぎないライムの様なフレッシュな酸味があって、華やかさもある。
液体にはまろやかさがあり、甘みは糖系に感じるなぁ。美味しい!

西荻窪コーヒー「Typica(ティピカ)」リンゴのパフェ

美味しいコーヒーを頂いていると、フード担当の奥様が華やかなパフェを運んでくださった。

ワイングラスに盛り付けられていて、お洒落さに感動!

その後、奥様が丁寧に中に入っている層を紹介頂く。

今の季節は「りんごのパフェ」で、全て手作りなのだとか。すごい!

上のしっとりしたラングドシャから、ほんのり爽やかなレモンシャーベット、香り豊かなシナモンアイス、サツマイモのしっとりした果肉、淡い食感のリンゴジュレ、シャクシャクのクランブルに至るまで、味の層がとても厚い。
ひとつひとつ洗練された味わいに、思わずため息が出てしまうような美味しさ。

パフェを頂きながら、また一口コーヒーを頂くと、今度は口の中がトマトの様な風味を感じる
少しパフェが「おかず」の様に感じてしまう妙
面白いペアリング。

いやー、お洒落!
美味しかったなぁ。

またコーヒーと、違うスイーツやフードのペアリングを楽しんでみたいなぁ。
ピスタチオプリンも良いし、お任せ前菜やマッシュルームのオムレツ、本日のスパイスカレーでも良い。
それに合う食中・食後のコーヒーを、相原さんに選んで抽出してもらいたい。

そういったコーヒー×フードの楽しみ方も「嗜好品」の味わい方としてとても素敵だと感じる。

いやはや、食の美術館という表現が非常にしっくりくる。
筋が通っているからこそ、細部まで力強さが生まれている感覚。

また是非お伺いさせて頂こ。


それではまた明日。

お店詳細

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