高円寺の “ 庶民派 ” 女王・のうじょうコラム vol.16 ~ 初!家族旅行 ~

文章:のうじょうりえ
高円寺

あなたにとって「良い暮らし」とはどのようなものですか?

”高円寺の女王”と物騒なキャッチコピーで呼ばれつつも、
超庶民派ミュージシャンのうじょうりえ
高円寺の目線で「良い暮らし」を伝えていく

高円寺の”庶民派”女王・のうじょうコラム

6月度お送りします!

友達夫婦に子供が産まれました!

とんでもなくめでてえ事です!

最もよく会っている友達夫婦で、ゲームやったりお酒飲んだり一緒に遊んでいたので
そんな人達が突然パパとママになるのはなんだか不思議です。
地元の友達と頻繁に会っている訳ではないし、ミュージシャン仲間が多くて社会人の友達が少ないのもあるのか、定期的に会っている友達で結婚している人があまりいないのですが
こんなに間近で出産報告を聞いたのは思い返せば初めてかもしれません。
出産前からエコー写真やお腹が大きくなっていくのを見せてもらっていたので、聞いたというより見守っていたという方が正しいです。

奥さんが遠方の里帰り出産の為、旦那さんの方は出来る事がなくそわそわして友達に電話しまくっていたそうです。
わたしにも連絡が来まして、皆でこれからのうじょう家に集まって(色々あって我が家になった)応援しようとなっていたのですが
あまりにも爆速出産で、向かっている途中にうまれた!!とLINEが来たのは最初見間違いかと思いました。
その日集まる人達用に作られたグループLINE名が「生まれる」だったのが「生まれた!!」にすぐさま変更され、出産お祝い会になったのは言うまでもありません。

出産の1時間後くらいにはすぐ奥さんとテレビ電話して(これも凄い)正に生まれたてほやほやの赤ちゃんを画面越しに見させてもらいました。
わたしは実は小さなお子さんが苦手で、赤ちゃんを見ても可愛いという感情にあまりならないのですが
見た瞬間に自然と「かわいい〜!」という言葉が自分の口から出てきて、しかもそれが心からの気持ちで
わたしの性格を知っている友達も、自分自身もびっくりしていました。
よく顔を合わせている友達に子供が産まれた感動とか、2人の子供だからとか色々な理由はあるのかもしれないですが、
説明できない感情にこの時なったのだと思います。
わたしは近くで見ていただけですが、貴重な経験をさせてもらいました。
ちなみに産まれる前から子供の面倒見に来てね〜とお願いされているので、貴重な経験はこれからも続きそうです。
わたしでいいのかと言ったら、子供が特に好きじゃない人の方がチヤホヤしすぎず逆にちゃんと見てくれそうとの事。確かに。

初!家族旅行!

5月に後半に大阪と京都の遠征ライブの予定がありまして、
兄と母がそれに合わせて京都旅行を計画していたのでわたしも便乗しました。
わたしの記憶の中で家族旅行というのはこれが初です。
家族に聞いてみても「確かにないかもね」と返事が来ました。
家族旅行行っていなかった理由は、兄と7つ離れていて各々の生活リズムが違かったり、「お父さんもお母さんもりえちゃん小さいときは忙しかったからね〜」との事。
昔の写真とか見ると、わたしが生まれる前に兄は連れて行ってもらってたぽかったので文句言った事があるんですけど「あんたも行ったよ!」って言われました。
2歳はさすがに覚えてない!笑
(ちなみに兄も家族旅行の記憶ありませんでした)

1日目は大阪でライブして、2日目の京都から兄と母が旅行に来る予定だったので同じホテルを取ってもらい、3日目は観光!4日目のお昼に新幹線で帰るスケジュール。
なんとホテルと帰りの新幹線は兄ちゃんの奢り!
これぞ便乗の極み!
(さすがに有り難すぎたので飲み屋は奢った)

遠征ライブのときはギターや物販などがかなり重く、同じ場所で連続でライブする事もほぼないのでホテル連泊して荷物を置いておくってこともできないんですよね。
ギターはコインロッカー入らないですし。。
これらの理由からなんだかんだゆっくり観光できないのです。
ふと思ったけど楽器持ち込みない人はもしかしたら観光しやすいのだろうか、、?
やはり1番大変な荷物は持っててキツい、預けるのもキツいギターなので。

京都滞在中は同じホテルの3人部屋を2泊取ってくれていて、
しかも朝食バイキング付きで京都駅からすぐのちゃんとしたホテルでテンション上がりました。
遠征で1人で宿取る時はとにかく安いを重視するので、相部屋のゲストハウスだったりシンプルなビジネスホテルだったり、漫画喫茶に泊まるときもあります。
漫画喫茶って大体どこにでもあるし、ホテルと違ってチェックアウトからライブの入りまでの空き時間路頭に迷うこともないので、案外都合良かったりもするんですよね。
そんな行き当たりばったりな遠征の過ごし方をしていたので、修学旅行ばりにホテル泊まれて観光プランまで考えてもらっているのは最高です。
日本三景の1つの天橋立を観に行くつもりみたいで、レンタカーを兄が運転してくれました。

写真の左上の細長い島みたいのが天橋立。
ちゃんと陸と繋がっていて橋みたいになっているのは自然現象で、砂礫が堆積してできたのではと言われているそうです。
股のぞきってなぁに?というと、ここの位置から看板のポーズで足の間から逆さまに覗くと
天へ橋がかかっているように見える、龍が天に向かって舞い上がっているように見えるそうです。
それが名前の由来になっているんですね。
そして股覗きした写真がこちら

iPhoneが優秀過ぎて、逆さまの状態で撮ると強制的に正位置に戻されてしまいました。笑
のでそれをまた逆さまにして、、
逆に見るとわたしは酔ってしまったのでそのままの方が好きかもしれません。

ビーチに人がいたので、あそこは行けるのかと聞いたら麓から歩いて5分くらいだったので海好きのわたしは小走りで向かいました。
近くで見たら海がめちゃくちゃ透き通っていて、透明な海は沖縄にしかないと思っていたので感動!
海水浴もできるみたい。

その後は母の希望コースで嵯峨野からトロッコに乗り、嵐山へ
(このトロッコ、1週間後わたし達が乗った全く同じ時間に故障で停まったらしくニュースになってました。。)
駅にたぬきの置き物が沢山、
他を抜く→たぬきで商売繁盛の縁起物とされているらしい。

トロッコはゆっくり川やトンネルの中を走行して、最後に何故かガイドさんがBUMP OF CHICKENの歌を披露してくれました。
海だけじゃなくて川も好きだな〜と気付く。
わたしは自然に流れてる水が好きなのかもしれない。

嵐山の竹林の道
わたしが小学校低学年くらいまで実家の近くに小さい竹やぶがありました。
その内伐採されて新しい家が建ってしまったけど。
こんなに神秘的な竹林見てると、なんで切っちゃったんだって気持ちになりました。

京都に観光に来たことがなかったので王道の金閣寺とか行ってみたかったですが、ルートや時間の問題で断念。また今度。
嵐山で食べ歩きしたり川を見たりしたら観光スポットも大体閉まる時間、近場で何か観に行こう〜となり希望したのが本能寺!
現在ある本能寺は、本能寺の変が起きたのと違う場所で建て直ししたものらしく
入館時間も過ぎているし、今は石碑くらいしかないと言われたけど本能寺の変が起きた場所が気になる!と思い本能寺跡へ。

まじで石碑しかありませんでした。
今は学校、消防署、福祉施設などが建っていて、教科書とかテレビで見た事件の起きた場所とは思えない程閑静な場所でした。
でもよく見ると京都の街、この人のこの跡地みたいな石碑だけある場所結構多かった気がする。
歴史的な場所が多過ぎるし、この時代だと燃えてしまったりもかなりあったはずなので、別の建物が作られててもおかしくないですよね。
その中で歴史を少しでも保管しようとしている感じが良くて、さすが京都でした。

兄ちゃんやたら歴史詳しいなと思ったら、そういえば中学社会の教員資格持ってるんでした。
今は理学療法士なので、お母さんが早速足捻って痛めたのをケアしたり大活躍でしたね。
わたしは旅行に興味がなかったんですが、兄のアシストもあってか想像以上に楽しくて、旅行ちょっと好きになりました。

お父さんはわたしと似て面倒くさがりみたいで今回の旅行はパスだったのですが、
お母さんが旅行の思い出を語ったら心が動いたそうなので、家族全員で旅行リベンジしたいです。

今度父と母が高円寺遊びに行くとか言っていて、一抹の不安がよぎりました。
しかもわたしの知らないタイミングでこっそり来るつもりらしい。
以前路上で飲んだくれている人を見て母がびびっていて、実はわたしもその内の1人なので家族は気軽には呼べません。




次回は、7月5日(水)更新予定です。

ライタープロフィール

のうじょうりえ

千葉県出身、高円寺発。
キャッチコピーは人間大好きシンガーソングライター。
「高円寺の女王」の異名も持つ。

コロナ禍現在も東京を中心に月10本前後のライブに加え、路上ライブ、配信、遠征ライブなど精力的に活動。
音楽で生計を立てている。

高円寺を愛し盛り上げたいという思いと、高円寺駅を土日祝日も快速が停まる街にしたい、という秘かな野望がある。

地元千葉への愛も忘れず、台風15号の際チャリティー路上ライブを行い、集まった¥83,890を千葉県へ全額寄付している。

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