阿佐ヶ谷カフェ「茶喜葉 ちゃかば」日常に新たな風を吹かせる、古民家台湾茶カフェ。味と文化の交わる場所に【きっさんぽVol.6】

阿佐ヶ谷

こんにちは。
ねこばか街歩きライターたっちゃんです。

南阿佐ヶ谷駅からほど近い路地に2018年オープンした台湾茶カフェ「茶喜葉」(ちゃかば)さんは本格的な台湾茶とドライフルーツが味わえる古民家カフェです。

木造家屋をリノベーションしたどこか懐かしい店内で味わえる台湾茶は、日本茶とも紅茶とも違う豊かな香りで、休日の午後一味違った癒しを与えてくれます。

阿佐ヶ谷カフェ「茶喜葉 ちゃかば」気持ちは台湾旅行!一人でも落ち着ける場所

趣きある外観

青梅街道を南に一本路地を入ったところにある茶喜葉さん。

店名を灯す温かみのあるライトと花柄の暖簾がかわいらしい店構え。
扉を開けると台湾提灯や雑貨が彩る優しい空間が広がります。

入口すぐには台湾雑貨と茶葉の販売スペース。

初めての台湾雑貨を眺めていると、可愛い干支のアニマルたちと目が合いました。

ちいさくて可愛い干支の置物たち

台湾文化に出会える本棚や、手入れの行き届いたミシン机

店内は古いミシン机を再利用した2人掛けのテーブル席が。
古民家の居心地の良さなのか、一人でも気兼ねなく落ち着ける雰囲気です。

ミシン机の優しい曲線がこころをくすぐります!

ペダルに足を架けるとベルト車と共に私の心もくるりと動き出し、こころは台湾旅行。

阿佐ヶ谷カフェ「茶喜葉 ちゃかば」11種類の台湾茶、注文前から楽しい!

台湾茶ビギナーでも分かりやすい、手書きイラスト付きのメニュー。
セットは通常と特選の2種類、どちらもお茶請けに選べる台湾産ドライフルーツが3種類いただけます。
ドライフルーツは栄養や色味を損なわないように、こだわりの製法で作られています。

メニュー表は発酵具合や茶葉の説明が書かれています

実は、台湾茶は初めての私。

11種類の茶葉が入った、きらきらジュエリーボックスからひとつずつ、ふたを開けて初めての香りを確かめます。
なんだか古着屋さんでアクセサリーを試着しては「あれもいいな、これもいいな」と思ってしまう様な気分です。

綺麗に茶葉が入ったケースはさながらジュエリーボックス

発酵や製法によって表情や味わいが変わる茶葉は、緑茶のような香りやフルーティーなものから香ばしいものや甘いものなど様々です。
一人でじっくり楽しむのも、誰かと好きな香りを話し合うのもきっと楽しい!

8種類から好みのものを3種類選べるドライフルーツ

ドライフルーツは日本でも定番マンゴーから、ほとんど見かけないドラゴンフルーツやスターフルーツ、台湾で人気のグァバまでバラエティ豊かです。


今回お茶は密香紅茶。
ドライフルーツはフルーツの中で大好きなパイナップルと、初めてのグァバ、グリーンマンゴーをチョイスしました。

初めての台湾茶に心が浮足立ちます。
修学旅行、集合場所の駅に向かう中学生と気持ちは同じ。

阿佐ヶ谷カフェ「茶喜葉 ちゃかば」豊かな香りにトリップ、飲み飽きないおいしさについ長居してしまう

沸かしたお湯で、いつも何気なく淹れているお茶。

珈琲や紅茶もお湯の温度でおいしさが変わるように、緑茶や台湾茶も湯温でおいしさが変わります。
テーブルのケトルはお客さんが常においしいお茶を飲めるように、温度が自動で設定されています。

台湾茶セット 950円(税込)台湾茶を楽しむための茶器とお茶請けのドライフルーツたち

初めての台湾茶、出された茶器を見て

「小さくてかわいい、、けどどうしよう。。淹れ方がわからない」

と飼い主のおうちに初めて来た子猫みたいに不安になってしまいましたが、店主さんが丁寧に茶器の扱い方とお茶の淹れ方を教えてくれるので安心!

聞香杯(写真右)と茶杯(写真左)

台湾茶の楽しみ方はまず香りを楽しみ、その後味を楽しめるように茶器の数がたくさん。

まずは香りを楽しむ聞香杯(モンコウハイ)に移すと、密香紅茶のほのかに甘く優しい香りが立ち上ってきて自然と頬が緩みます!

熟成されたウイスキーのように輝く密香紅茶

香りを楽しんだら茶杯(チャハイ)に移し口に近づけ姿勢を正して目を閉じひとくち。

飲む直前にも、ふわっと香るお茶の香りに、台湾に行ってないのに現地で落ち着いてる気分です!

それにしても紅茶や珈琲をティーカップで飲む時は目をつむらないのに、湯呑でお茶をすする時は、どうして目をつむってしまのでしょうか。

左からグリーンマンゴー、グァバ、パイナップル

凝縮された甘さがじんわり広がるドライフルーツたち。

パイナップルはよく知るゴールドに輝く元気な彼よりも酸味控えめ、付き合いたてのカップルくらいしっかりした甘さです。
初めてのグァバは甘さ控えめ、と思ったら後からゆっくり広がる甘さ。
グリーンマンゴーは見慣れた黄色のアコースティックな甘いバラードではなく、エレキギターで鮮烈な甘酸っぱさをかき鳴らします。

香りで楽しむお茶と、ドライフルーツの凝縮された自然な甘さと酸味が、甘いものとしょっぱいものを交互に食べたくなるように、フルーツをあっという間にピクミン食べしてしまわないよう注意が必要です。

もし食べきっても380円で追加もできるので、別の果実を頼んでお気に入りを探るのも楽しそう。

台湾茶セットは4~5杯ほど飲めるとのことでしたが、5杯目でも渋みやえぐみがなくてずっと飲める、とっても飲みやすい味です!

阿佐ヶ谷カフェ「茶喜葉 ちゃかば」休日の午後、台湾文化を身近に感じるカフェでひといきつこう

雑貨コーナーの茶器

「台湾の日常的なお茶の楽しみ方を紹介したい」とオープンされた茶喜葉さん。

一人、窓際の席でゆっくりお茶を楽しんでいると、外でお店を珍しそうに眺める人々が目に入ります。

ためらいながらも勇気を出して扉を開けた人達がひとりまたひとりと入ってくると、まるで美術館で美しい写真や絵を見た時のように

「へぇ、かわいい」「すごいね」

とつぶやいたり、笑顔になっていたのがとても印象的です。

マジョリカタイル、手前は菊、クローバーとかわいらしい模様が並ぶ

お店の外観や店内に飾られている「台湾マジョリカタイル」は、100年ほど前に西洋文化と融合し台湾で流行したものです。
四葉のクローバーなど、幸運の意味を持つ植物やお花、鳥などをモチーフに一枚一枚丁寧に作られたかわいらしいものばかり!

実は一度生産が途絶えてしまった台湾マジョリカタイル。
その美しさを守りたいと有志の方々の努力が実を結び、2016年に復刻、現在まで守られています。

茶喜葉さんではタイルやその模様をモチーフにした可愛らしいイアリングなどのアクセサリーも販売されています。


花を贈る時に花言葉を大切にするように、幸せの願いが込められたタイルやアクセサリーをインテリアやお祝いなどのプレゼントにするのも、周りと被らない可愛いプレゼントで喜ばれるかもしれません!

私たちの日常にニューレトロな台湾の風を吹かせてくれる優しいカフェは、気軽に文化交流できる場所としても貴重な存在。

台湾茶をお供にゆっくりしたいとき、また訪れたいと思います!

定休日は不定期なのでお店のInstagramをチェックしてみてください。


最後まで読んでくれてありがとうございます。
それではまた次回もお楽しみに!

阿佐ヶ谷カフェ「茶喜葉 ちゃかば」お店の詳細


お店の公式Instagramはこちら

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