ライターのシゲタです。
ラーメン健太は博多の本場、くさうまシャバ系豚骨ラーメンが食べられるお店です。
TRYラーメン大賞、食べログ百名店を受賞し、全国のコンビニではカップラーメンが販売され、東京の豚骨ラーメン好きならもはや知らない人はいないお店でしょう。
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健太は2021年3月にお店をリニューアルし、超人気店になりました。
今はお昼メインで博多ラーメンを提供するお店ですが、リニューアル前は夜営業で、おでんや一品料理、お酒があり、締めにサラッと食べる長浜ラーメンがウリの居酒屋でした。
こちらはリニューアル前、2020年10月のラーメン実食レポです。↓
今回は、ラーメン健太がリニューアルを決めた理由や修行先、以前のラーメンとの比較やレビュー含めご紹介したいと思います。
目次
高円寺ラーメン健太・以前お店は早稲田通り沿いにあった?
ラーメン健太は高円寺の中で一度、場所を移転しています。
(厳密にいうと、移転前も後も住所は中野区。最寄りは高円寺駅。)
以前は、庚申通り商店街終わりの早稲田通り沿いを、阿佐ヶ谷方面に1分ほど歩いた所にありました。↓
店主である横尾健太さんは、19歳の頃に福岡の中洲で2・3年、ラーメンや焼き鳥がある屋台で働かれていました。
そして23歳で上京。
高円寺早稲田通り沿いに、おでんや一品料理、お酒、締めでサラッと食べられる長浜ラーメンを提供する居酒屋「中洲屋台長浜ラーメン初代 健太」をオープンされました。
カウンター8席ほどの広さでした。
そこで8年ほど営業され、お店が手狭になったことから今のあづま通り商店街沿いに移転されました。
高円寺ラーメン健太・テントに書かれた「ジョイフーズサンコー」とは
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お店は高円寺駅北口から歩いて7分ほどの所にあります。
気になるのは赤いテントにある「ジョイフーズサンコー」の文字。
これは以前、大家さんが商いをしていた食料品店・乾物屋さんだった名前です。
早稲田通沿いのお店からある白い看板がテントの上に乗り、健太の店名が見えにくいです(笑)
前のお店の名前がテントに残っているあたり、健太さんの「良い抜け感」があります。
普通、お店を新しくする場合まっ先に変えますもんね。
お金を使いたい所、お客さんに還元したいポイントがここではないのでしょう。
高円寺ラーメン健太・リニューアルの経緯と修行先駒やについて
そんな中、お店は2021年3月リニューアルすることになります。
時は2020年のコロナ禍。
高円寺の街中には自粛警察が出現して問題化。
ラーメン健太もいわれのない標的になってしまいます。
(※詳しくは、週刊女性PRIMEの記事へ)
コロナ禍にお店を休業し、改めて「自分が作りたいラーメン」と真剣に向き合う中、地元・福岡のラーメン屋をネットで調べた際、博多ラーメンの名店「駒や」が出てきます。
過去行ったことがないお店でしたが、ラーメンの見た目がドンピシャだった為、すぐにお店に電話をかけ、修行させてほしい旨を伝えます。
断られると思っていましたが、なんと快くOK。
翌日には福岡に向かいます。
駒やでは10日間ほど修行されました。
お店では主に、継ぎ足しながらスープを作る「呼び戻し」の手法を学ばれたそうです。
高円寺ラーメン健太・博多へ修行しなおして凄く美味しくなったらしい!という口コミが
リニューアルの際、健太さんが作るラーメンは一貫して力強さがありました。
東京の人に合ったラーメンを考えるというより、
自分が作りたいラーメンを作ること。
子供の頃、地元福岡で食べた好きな味を再現すること。
東京では食べられない博多の「くさうまシャバ系豚骨ラーメン」の味、まるで屋台で食べている様なエンタメ性、店主の気骨さ、高円寺特有の緩さなどがマッチし、SNSや口コミで一気に拡散され大人気店へと駆け上がります。
「ラーメン健太がコロナ禍、博多へ修行しなおして、とんでもなく美味しくなって帰ってきたらしいよ。」
私も当時、たくさんの人から直接口コミが入ってきました。
リニューアル後、さっそくお店に伺って味に感動し、TimeOutへの寄稿記事「高円寺で過ごす24時間」でも取り上げました。
高円寺ラーメン健太・店前から臭くてたまらん本場の博多感!並びは?
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お店は12時にオープンします。
15時までのわずか3時間営業です。
平日でも、昼一番これくらいの列になります。
土日だと更に列が伸びます。
店前はこれでもか!というくらい、豚骨の獣臭がムンムンです。
東京でこれだけの豚骨臭を放つお店はほぼないですね。
高円寺ラーメン健太・ルールはこれ!1,000円替え玉し放題!
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半年ほど前に券売機が壊れました。
以前はラーメン一杯900円、替え玉100円だったのですが、券売機が壊れてからというものの「1,000円で替え玉し放題」という嬉しい営業スタイルに変更されることになります。
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外の列に並んでいると、店主が1,000円を回収しにきます。
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お釣りが出ない様に、お札で渡すのがルールです。
両替はなしです。
手間を下げることによって、1,000円食べ放題サービスが叶っています。
高円寺ラーメン健太・夏は灼熱!それ以外の季節は心地良い
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店内の雰囲気、たまらないですよね!
屋台を店に突っ込んだような店構え。
東京とは思えません。
なんとも男臭い。
お店の扉は開け放しなので、夏は灼熱です。
それ以外の季節は心地良い。
店内のテーブルはコの字になっています。
店主の動きがどの席からでも良く見えるので、ライブの様な一体感があって、ステージを見ている様。
平網を使って麺上げする姿がかっこいい。
店主も「仕込みはリハーサル、営業はライブ」と仰います。
席が空いたら、入口にある水とレンゲ、おしぼりを持って席につきます。
高円寺ラーメン健太・極悪スメルをご賞味あれ
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店奥に飾られているイラストは、ラーメン専門のイラストレーター・漫画家の青山健さんによるものです。
「極悪スメル」のキラーワード!
センスが光ります。
高円寺ラーメン健太・卓上の薬味と調味料は?
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卓上には、にんにく、紅生姜、辛子高菜、コウショウに返しです。
替え玉をして、味変が何度でも楽しめる様になっています。
高円寺ラーメン健太・豚骨ラーメンのこだわりと実食レビュー
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5分ほどして着丼です。
健太さんは、ラーメンを一杯ずつ作るこだわりがあります。
人がまとめてきても、まとめて一度に作りません。
細麺なのでそちらの方がスピーディーという事もありますが、一杯ずつ丁寧に作るこだわりがあります。
高円寺ラーメン健太・リニューアル前と後のラーメンをビジュ比較
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左がリニューアル後、右がリニューアル前です。
リニューアルしてスープの色が薄茶色になっていることがわかります。
出来上がりの泡立ちは、前の方がでている様です。
具材はキクラゲがなくなり、海苔に変わりました。
高円寺ラーメン健太・熟成されたスープは臭すぎず旨味たっぷり!
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スープは店外に漂って来た獣臭が嘘なくらい気にならず、熟成された香りと旨味がたっぷり!
甘味もあります。
脂はほどよく厚めに浮いているもの、脂っこく感じることなく口当たりシャバッとあっさりめです。
香りの意外性にとても驚くことになります。
スープは大きな寸胴2つを使用し、片方で8割を仕上げ、もう片方の営業用で完成させます。
豚骨は、げんこつメインで、頭、豚足を使用しています。
発酵・熟成させ、スープを継ぎ足すことでブレを少なくしています。
雨の日は、細かく調整することもあるそうです。
高円寺ラーメン健太・麺は本場の福岡から取り寄せ
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麺は博多ラーメン定番の極細の低加水です。
硬さ加減は聞かれませんが、グッグッと歯応えのある良い硬さで、スープにとても絡みます!
こちらの麺は、創業100年以上続く福岡老舗の製麺所「青木食産」から取り寄せています。
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チャーシューは、薄めで主張しない肩ロース。
同じスープで煮込まれていて相性抜群!
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海苔をどのタイミングで食べるかもエンタメのひとつですよね。
高円寺ラーメン健太・替玉し放題が嬉しい!
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1,000円食べ放題だからこそ、どんどん食べたくなります。
店主が対応に忙しくしていても、替え玉したい旨を遠慮なく伝えましょう。
スープが熱いうちに替玉を早く出したい思いがあるので、そこは臆することなく。
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ちなみに8割近い人が替え玉を頼むそうです。
5、6回替え玉する人もいるのだとか。
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替玉は味変するのがお薦めです!
私はニンニクをクラッシュして入れ、紅生姜で食べるのが好きです。
もう、じゃんじゃん食べたくなります!
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半分だけの半替玉も可能ですよ。
女性には嬉しいですよね。
私は1回+半替玉が丁度良い量です。
皆どんどん替玉を頼むので、お店に心地良いリズム感があります。
一体感がロックで、まるでライブの様です。
高円寺ラーメン健太・食後のルールはセルフで片付け
食後はセルフで片付けします。
テーブルを拭いて、残ったスープは入口のバケツに捨て、丼を重ねます。
おしぼりとレンゲを所定の場所に入れ、ティッシュなどはゴミ箱に捨てます。
人気店をワンオペで回す工夫が随所に見られます。
食後の片づけも含め、すべてが体験型です。
支え合うルールまで、世界観にはまってしまいます。
これも含めラーメンのエンタメですね。
東京一の本場豚骨ラーメンを、ぜひ食べに行ってみてください!
高円寺ラーメン健太・アクセスと詳細情報
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