こんにちは、シゲタ ツヨシです。
ツブサ連載企画「食to人(しょくとひと)」。
今回はvol.3です。
「食to人」は、「食」と「人」にスポットを当て、ゲストにインタビューしてゆきます。
食を通して人を知る。
食を切り口に親しみやすく、相手を理解してゆく事がテーマです。
タイトルの「食to人」は、「食と人」「食から人へ」や「食通(人)」などが掛かっています。
今回第三回目のゲストは、高円寺の音楽スタジオSound Studio DOMの代表をされている、白石義清さんです。
白石さんといえば、通称ドムスタで働かれて22年目になり、「店がお客さんを選ばない」をポリシーに、色んな人達を受け入れ続け、高円寺の人間性の絶対値を広げてこられました。
スタジオ運営だけに留まらず、高円寺夜の音楽マップ「World’s End Garden」を作成され、それを元にした音楽イベント「ミュージックウィーク」を主催されています。
2020年6月には24店舗を集めたクラウドファンディング「To be continued…KOENJI」を主催され、目標金額を達成されました。
そんな白石さんに、今回は様々なことをインタビューさせて頂きました。
今回も前編と後編にわけて、前編では主に「クラウドファンディングやミュージックマップ」のこと、後編では「食のインタビュー」をしてゆきたいと思います。
それでは、前編をお楽しみください。
目次
インタビュー(前編)
高円寺にヒーローが現れた!
頑張って文章書いたかいがありましたw
私も深く賛同して、クラファンでは微力ながら支援させて頂きました。
クラウドファンディングを振り返る
今はようやく3個目のフェーズにきたという感じですね。
私もこの後リターン品をドムスタで受け取る予定です。
特にその、1,2個目のフェーズを振り返ってみられてどうですか?
まったくの手探り状態でした。
そこからたくさんの人の意見やアドバイスを頂きながら、何とかギリギリ形になったという感じですよね。
しかもプロの方が多く。
それだけヨシキヨさんの強い思いが大きな渦になって、高円寺を守りたい人達をぐわーっと巻き込んでいく感じが、見ていて凄く伝わってくるものでした。
ミュージックマップと、グルメレビューサイトの類似性
そしたらヨシキヨさんがいらっしゃって。
「おー!クラファンのリーダーだ!すげー!」って思いましたw
その時初対面ながら雑談をさせて頂いていたら、なぜか波長が凄くあって、かなり深いところまでお話させて頂いて。
そしたらそのまさにその日!
クラファンの目標金額500万円を達成されたんです。
え、すごい日に来ちゃったなぁと思いました。
クラファン終わる結構ぎりぎりの6月下旬くらいですね。
壁に進行表がダーッと貼りだされていて、「うわー、こんな感じでやってるんだー!」って思いました。
それが、私の普段やっているグルメレビュー活動と似たことをされていると感じて凄く驚いたんです。
お店に足を運んで、お店を取材して媒体に掲載させてもらう点において、凄く似てますよね。
ミュージックマップは、バーなども網羅されているので、私とヨシキヨさんの活動をドッキングさせれば、昼と夜の高円寺がネット上で再現できる!と思ったんですよね。
言われたら、断りませんよ。
そうなったら、凄く良いなぁと思ってました。
ヨシキヨさんが高円寺を去ることに
ヨシキヨさんが近く、家庭の事情で高円寺を離れて山口に帰らなくてはいけないという話を伺って。
それはそれはショックでした。
世の中が大変な状況の中で皆を先導したリーダーが、これから!という時に高円寺を去ることになってしまったのは衝撃でした。
これは無責任なことだと思ってます。
本当に皆に申しわけないと思っていますね。
はじめそのことが決まった時に、スタジオとWORLD’S END GARDENどうしようとなって。
でもやっぱりスタジオは残したいと思い、私が引き続き代表をして、山口県から指示しながらスタッフに対応してもらうことに決めました。
で、問題はWORLD’S END GARDENなんですよね、、。
この活動を止めるのが本当に嫌で。
WORLD’S END GARDENの活動について
高円寺に遊びに来た人が、つまらないと思って帰られるのが嫌なんです。
特に海外から来られた人が、何していいかわからない、パル商店街から新高円寺まで一通り歩いて、「何もなかったね」なんて思われて帰っていかれるのが嫌で。
それは「海外の方」っていうのが特に大きいんですか?
昔からなんですけど、海外の方がパル商店街をウロウロしてると、なんか気になるんです。
この人はあそこ行ったら面白いんじゃないかな、あの人はあそこだなとか勝手に考えちゃうんです。
根本にそういう気持ちがあるから、自分が高円寺を離れないといけなくなっちゃった時に、WORLD’S END GARDENの事がとてもひっかかったんですよ。
ドムスタって海外の方も積極的にスタッフ雇用されたりしているじゃないですか。
そこにはどういうお気持ちがあるんですか?
色んな背景や歴史を持っている方が、日本に来た時に「やべぇ!すげぇ!」とか思ってくれたらいいなぁとは思いますね。
逆に「つまんねぇなあ。」と思われるがの凄い嫌なんですよね。
例えばチベットの方の偉いお坊さんとか「まじ次元違うなぁ、やべぇ!」とか思いますよね。
同じ人間に思えねぇ!みたいなw
人を楽しい場所に連れていきたい
例えばあのバンドが好きだからイギリス人へのリスペクトがあるなどです。
スタジオ運営することと、自身が音楽好きという点はまた別なんですか?
これは最近色々考えたんですよ。。
私なんかよりよっぽど、お客さんだったりスタッフの方が音楽好きなんですよね。
めちゃくちゃ詳しいし。
でも自分も音楽好きだし、好きなんだけどその人達よりは好きじゃないなぁとは思ってたんですよ。
じゃあ何で、自分は音楽スタジオをやってるんだろう、何でこんなに長く同じ仕事を続けられてるんだろうって思ったんです。
でも何でスタジオだけはこんなに長く続けられるんだろうって思った時に、音楽以上に「人を楽しい場所に連れていきたい」っていうのが根底にあるんだなぁってわかったんですよね。
中でもドムスタはパンクスが多かったり、色んな方が出入りされるじゃないですか。
ヨシキヨさんは「高円寺の人間性の絶対値を広げる」とよく言われますが、そういう方と関わるのは刺激があって楽しい感じですか?
訳わかんない人の方が平気で受け入れてくれるから、楽だなぁというのはありますよ。
お互い変なもの同士ですねw
波長合うなぁという感じですか。
私もドムスタ最近来させて頂いて、居心地良いですねw
「WORLD’S END GARDENやらない?」
私もその場で直ぐに返答できなかったんですが。
あの時なぜまず私に声を掛けてくれたんですか?
「WORLD’S END GARDEN」の音楽イベント「ミュージックウィーク」をやってて思うんですけど、お金のことを考えて動く人と、そうじゃない人がいるんですよね。
シゲタさんのされてるグルメの活動も一緒で、誰から給料もらえるとかないじゃないですか。
好きだからやってるんですよね。
あとは、、うまく説明できないんですけど、直観です。
「はい、やります。」
ミュージックイベントの「ミュージックウィーク」はまだ私も見えてない所があるんですけど、「WORLD’S END GARDEN」のマップ作成の所は私が取り合えず守ろうかなぁと思っています。
お店に行って、掲載交渉して掲載という点においては。
よく人から言われるんですけど「一個一個マップにして大変だねぇ」と。
いやいや、スタジオから歩いて5分くらいのお店だよ?と思うんです。
でも新しいお店に入る時って、まじ勇気いりますよね。
一度お店に入ってしまえばなんてことないんですけどね。
今日せっかくこのインタビューの場を設けさせて頂いたので、今日までに私の方で「WORLD’S END GARDEN」の気持ちは固めておこうと思ってたんです。
いろいろ考えた結果、させて頂きたいと思っています。
これからいろいろ調整していきましょう!
足洗ったと思ったら、また引き戻されるというw
それだけ音楽が身近なんでしょうね。
またバンド組みたいと思ってるくらいなので。ハードコアの。
これから色んなこと考えていきましょう。
クラファン支援のリターン品でもらう、周遊パスポートを使って、お店に挨拶周りもできるし、丁度良いタイミングかなぁとも思うんですよね。
相乗効果で面白いことができたらいいなぁと思ってます。
バーテンダーの腕前も凄いみたいです。
お店や街が面白いって思ってもらって、人にあそこ面白いから一緒に行こうぜ!ってなってもらったら最高だと思うんですよね。
.
.
.
.
.
続きのインタビューは、後編に続きます。
後編では「食に関して」インタビューしてゆきます。
後編はこちら↓
※インタビュー・構成・ライティング・写真撮影(プロフィール写真除く) / シゲタ ツヨシ
プロフィール
白石義清 Sound Studio DOM代表
1997年Sound Studio DOMに入社。
2005年2代目オーナーに就任。
ドムスタジオから、グラインドコアやハードコアパンクなどのラウドシーンで、海外へ出ていったバンドは数知れず。
高円寺夜の音楽マップ「World’s End Garden」を作成し、マップを元にした音楽イベント「ミュージックウィーク」を主催。
2020年6月には高円寺の24店舗を集めたクラウドファンディング「To be continued…KOENJI」を主催し、目標金額を達成。
よろしくお願いいたします。