高円寺の “ 庶民派 ” 女王・のうじょうコラム vol.15 ～この春、高円寺で1番大きいライブハウスでワンマンをやった話～

あなたにとって「良い暮らし」とはどのようなものですか？

”高円寺の女王”と物騒なキャッチコピーで呼ばれつつも、
超庶民派ミュージシャンのうじょうりえが
高円寺の目線で「良い暮らし」を伝えていく

高円寺の”庶民派”女王・のうじょうコラム

5月お送りします！！

なんといっても春

このコラムを書き始めて、1年ちょい経ちました。
高円寺の駅周りにはツツジが咲いていて、去年もコラムにツツジが咲いた〜みたいに書いてたなと思い出し、もう1年経ったんだなと。

高円寺の事やわたしの日々の事を日記みたいにかいているコラムなので、たまに
これ前にも書いたっけ？ってことがあります。
なるべく被らないように前に書いた記事を見返したりしてるんですが、１年経ったら忘れられているかもだしもう時効かな（ダメ）

最近アーティスト写真を新しくしたんですが、
去年より今年の方がツツジがわたしの中で印象に残っていて
今回はツツジと撮りたいっす！とお願いしました。

最初は横から撮ってもらおうとしてたんですけど、
ポートレートぽくなりすぎてアーティスト写真感がなくなってしまったので却下になりました。笑
お花の可愛さレベルが高いので一緒に写るとなるとバランスが難しいですね。

カメラマンさんが上から撮ってくれたのと、夕暮れの光が助けてくれて、とても良い写真にして頂きました。
実はこれ結構眩しい顔をしてますが。

ツツジを見るとなんだか懐かしいというか、明るくて穏やかな気持ちになるんですよね。
実家の近くの自衛隊で毎年ツツジ祭りが開催されていてよく遊びに行っていたので、それが理由かな。
今年特にツツジが印象に残ったのは泥酔した夜にも真っ白なツツジが浮いて見えたことかもしれません。
暗い中だし酩酊状態で白さが際立っていて、目が覚めるようでした。

母がお花が好きでその影響もあってか、わたしも好きでよく花が関係した曲を書きます。
花言葉を調べるのも結構好きでツツジも調べたんですが、「恋の喜び」「慎み」などが代表的みたいです。
花言葉は色によってかなり違くて、花によっては怖い意味や言い伝えとかもあったりして中々面白いです。
頂いた花に良い意味があると更に嬉しくなっちゃいますね。
プレゼントの際は花言葉を調べた上で贈りたいです！

ちなみにツツジの海外での花言葉で「禁酒」「節度」ってのもあるそうです。
海外での名前がアザレアで、乾燥を意味するギリシャ語が由来みたいで
ツツジが乾燥した土地が好みで、あまり水を欲しがらない性質だからこの花言葉がついたとか。
それを聞くと高円寺駅周りにツツジが目一杯咲いているのも納得ですね。
高円寺は飲み過ぎな人が多いですから、、

それにしても高円寺駅前のツツジ、北は白、南はピンク、真ん中辺りは赤紫ってそれぞれ綺麗に別れてるんですよね。
花壇にぎっしり咲いていて、管理している方の努力だなーと眺めています。

高円寺で1番大きいライブハウスでワンマンをやった話

高円寺HIGHというライブハウスで4/28(金)ワンマンライブをやりました。
このコラムわたしの日記みたいな書き方をしていて、シゲタさんにはOKもらっているけど本当に大丈夫かな〜と思っていたら
見て下さっている方に「ライブの話とかは知らない世界なので興味がある」みたいに言って頂いたことがあるので
お言葉に甘えまくって、高円寺HIGHでのワンマンライブの事を書いていきます。

昨年12月にリリースした全国流通盤「高円寺の女王」のリリースツアーファイナルという形でのワンマンライブでした。
熊谷にあるモルタルレコードに流通をお願いして、
そこの店長さんとツアーファイナルでワンマンライブやろうという話から
高円寺でよく歌ってるのになんでHIGHでやらないの？と言われ、それはわたしが1番思っていたことだったので笑
HIGHを紹介して頂き、4/28のワンマンライブが決まりました。

HIGHは高円寺で1番大きいライブハウスで、有名な方もよく出られています。
今までブッキングライブなども出演したことがなく、入った事もなかったのですが
4月の頭にイベンターさんからお誘い頂いて、ワンマン前に初めて歌いに行くことができました。
音響はもちろん良いし、照明も綺麗で左右上下から照らされてクリスマスのイルミネーションになった気分でした、、！
もうすぐここでワンマンできるんだー！と胸が躍りました。

地下2階にステージと客席、地下1階は関係者席、地上1階は受付と珍しい作りでした。
ライブハウスの大半は地下1階にステージと客席があるという感じです。
キャパシティは最大250人、ステージも広くて高くて後ろの方の人もかなり見やすいと思います。
楽屋とか機材置ける所が多くて、最初行ったときちょっと迷いました。笑
あと意外とライブハウスでなかったりする緑茶ハイが、バーカウンターで売られていたのは個人的に嬉しかったです。
高円寺は謎に緑茶ハイが人気の文化があるので、、あれ何でですかね？
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HIGHの斜め向かいにある公園でよく友達と話したりお酒飲んだり、そもそも自分の思いっきり生活圏内にあるライブハウスで
わたしの曲は高円寺で生活している中で出来たのがほとんどなので、ワンマンで歌いたい曲が多すぎてセットリスト悩みました。
中でも特にHIGHの周辺に思い出が詰まってる曲を最終的に選びました。

「高円寺にいても売れる」というタイトルにしたのですが、去年作って流通盤にも収録した高円寺にいたら売れないとかという曲からつけました。
高円寺って居心地が良くて優しくて、甘えてしまうからいると売れないと言われ続けてる街なんですよね。
実際住んでいることを隠している人にも会ったことがある。
でもわたしは好きなものを好きって言えないの、すごくダサいと思ってしまったんです。
高円寺という街とそこにいる人達に住んでから助けてもらってばかりで、そんな大切な存在を疎かにして保った面目なんていらないなと。
やりたいことを途中で投げ出してしまうくらいなら、人に優しくできないほど一杯一杯になるくらいなら、自分のこともたまに甘やかしてあげればいいし
無理をして、限界が来て、終わりにしてしまうよりは全然ましなはず。
あとは自分の意思を強く持って頑張ることができれば。

きっとここにいなかったら今の自分も、今歌っている曲も出来上がらなかったです。
そうして歌っていたから出会えた人が沢山いて、その人達にまた生かされている。
わたし1人では思えなかった感情をもらっている。
だから本当に、ここまで続けてきて良かったなって思います。
今の時点でも思うんだから、これからも思い続けるんだろう。
ほとんどの人は明日とか未来のことを考えながら生きていて、わたしもそうだから今日が最後って気持ちでは生きられない。
それなら続いていく生活に寄り添える音楽をやっていきたいです。
絶対に正しいことはないけど、今の自分になれるように生きてきてくれた過去の自分へはありがとうを伝えたいです。