高円寺の “ 庶民派 ” 女王・のうじょうコラム vol.18 ~ 高円寺の女王は千葉県産 ~

高円寺の “ 庶民派 ” 女王・のうじょうコラム vol18
文章:のうじょうりえ
のうじょうりえ(路上シンガー)

あなたにとって「良い暮らし」とはどのようなものですか?

”高円寺の女王”と物騒なキャッチコピーで呼ばれつつも、
超庶民派ミュージシャンのうじょうりえが
高円寺目線での「良い暮らし」を伝えていく

高円寺の”庶民派”女王・のうじょうコラム

8月度お送りします(^^)

高円寺の女王は千葉県産

わたしからシティーガールのオーラは特に出ていないので、そんなに言われることはないですが
あまりに高円寺の女王(笑)と言ったり言われたりしているので、稀に「高円寺出身ですか?」と聞かれることがあります。
すいませんゴリゴリに千葉県千葉市稲毛区出身です。

これずっと言い続けているんですけど、高円寺の女王ってキャッチコピーは自分でつけた訳ではないんですよ。
誰が言い出したかも分からないけど、数年前からライブハウス界隈でじわじわ言われ始め、いつの間にか浸透していたので
もう自分で言いなよ!とお世話になっているライブハウスの店長に助言され、自分からも言うようになりました。
それまでは人間大好きシンガーソングライターと言っていました(人間本当に好きなのかなぁと自問自答するようになったのでやめました笑)

ちなみに高円寺の女王(笑)は実際わたしも出会った人も半笑いしながら言っているのです。
文章にするとこれが正しい表記であります。
自分のプロフィールを載せたフライヤーを渡すと「高円寺の女王なの?!笑」という反応が返ってくるので、まあそうだよなわたしもそう思うって感じです。

もうすっかり千葉を捨てて高円寺の女になってしまったように見られているかもしれないですが、地元はめっちゃ好きです。
千葉県内の駅に降り立って、駅前で千葉銀行の支店やATMを見かけると嬉しくなりますね。
無駄にお金下ろしたり入金したりしたくなっちゃいます。
ほぼ毎月千葉までライブしに行っているし、2019年の話だけど台風で千葉が大きな被害を受けたときに全額寄付のチャリティー路上をやったり、
わたしなりに千葉への愛は伝えているつもりです。
チャリティー路上は高円寺でやったけど、わたしのエゴだとしても大好きな高円寺と千葉という2つの場所が繋がればなと思いながら歌いました。


千葉は広いので、場所によっては千葉〜千葉の移動より、千葉〜東京の方が早かったり移動しやすかったりします。
田んぼがたくさんある所もあれば、柏のように千葉の渋谷(!)と呼ばれるくらい栄えているところもあったり。
わたしは稲毛区出身と言いましたが、海がまあまあ近くて稲毛駅に降りるとたまに潮風の匂いがしたりします。

地元について分かり辛いことをいうと、実家の最寄りは四街道というJR線の駅で、市も違うのです。
実家はあと少し行けば四街道市、ぎりぎり千葉市の所にある為
歩いて5分の四街道市の中学校は通えず、歩いて20分はかかる千葉市の中学校に通ってました。しくしく。
地元は稲毛ですって言っているのはわたしの統計的に稲毛の方が分かってもらいやすかったからです。
船橋という千葉の勝ち組駅により近いし、稲毛海岸や稲毛海浜プールもあるし。
とは言っても四街道も仕事で行ってた〜住んでたことある〜って声も意外と聞く。
四街道駅は成田エクスプレスも停まるほど乗降者率多いらしい。
まあでもわたしの心は千葉市にあるから。。

ここから稲毛にあるライブハウス、ケーズドリームの話をしていきます。
ケーズドリームは頻繁に歌いに行っていて、先日は企画もやらせてもらいました。
企画ではケーズドリームのブッカーさん(イベント作る人)がドラム、照明さんがギター、ライブも観に行くほど大好きなバンドメンバーさんがベースを弾いてくれ、バンドセットでライブしました。
バンド名は「のうじょうりえと稲毛のパイセンズ」笑
そんなわたしにとって夢みたいなバンドは、お酒の勢いでブッカーさんが言い出してくれ実現。
ケーズドリームはスタッフさんが自ら「友達の延長で成り立っている数少ないライブハウス」と謳うほど、他にはない独特な空気感のある箱です。
確かに地元の友達に会いに行った気分になる。
演者とスタッフさんの壁がなくて、そんなライブハウスが地元にあるのが嬉しいです。

正直パイセンズのライブが楽しみ過ぎて、明日来ないでくれと思ってしまう程でした。
ディズニーランド行く前日とかもこんな気持ちになったなぁ、、
始まる前から終わった後のことを考えて、明日が来たら終わっちゃう!ってなるあの感じ。
でも、生きているとこんなに良いことあるんだからこれからもまたあるんじゃね?って、
いざステージ立つ前にそう思ったんですよね。
辛い日も沢山くるだろうし、もしかしたらそっちの方が多いかもしれないけど、
乗り越えたらこんなに幸せな気持ちになれる日も来ちゃうんだから、わたしはわたしをまだ諦められないなと。
音楽も生きることも続けてて良かった、続けているといいことあるなを具現化したような日でした。



ライブ終わった後、こんな面白い人達いるなら千葉も住みたいなぁなんてぽろっと話したら
「のうじょうは街ってより人なんだね」と言われ、なるほどとなりました。
わたしにとって1番大事なのはそこにいて面白いかどうかだと思う。
だから友達がいて、更に歩けば変なことに出くわす高円寺は本能で選んで住んでいるんだろう。

この部屋は夏がおもろい

面白い、で言えばわたしの今住んでいる家。
去年3月に引っ越してきたので、この部屋で過ごす夏は2度目。
日当たり抜群なので春の時点で蒸し風呂のようになる。
冬は外か?ってくらい寒い。
窓を閉めていても風通しが良く、風の強い日はカーテンが揺れている。
どこからともなくまあまあでかい虫が毎日入ってくる。
そんな家、春の終わりに確信したけど夏が1番面白い。

隣のアパートからカラスウリがうちのアパートまで侵略してきていて、部屋の窓は蔦でびっしり!
そのお陰か去年に引き続きヤモリが今年も棲みついています。
去年は大きいのと小さいので2匹確認できて親子かなと思っていたら、
今年はなんと3匹に!!!


完全にここで家庭を築いている。

去年絡みついていた蔦は枯れましたが、新しいのがまたちゃんと生えてきました。
カラスウリの生命力すごいですね。
枯れた蔦除去しようと引っ張ったけどしっかりしてて全然取れなかった。強い。

夜に電気付けると虫が窓に寄ってくるので、それをすかさずヤモリが食べていきます。
わたしの帰宅=ヤモリお食事タイムです。
捕獲して飼おうかなって考えもうっすら浮かんだけど、このままの方が幸せだろうしもう飼ってるようなもんなのでそっとしてます。

こんなに暑くて干からびないのかと疑問ですが、葉っぱとか虫とかからでる少しの水分でOKって聞いたことがあるし、
爬虫類は動くものを食べ物として認識することが多いので、水も流れてないと中々飲まない子もいるとか。(実は昔フトアゴヒゲトカゲを飼ってました)
観察してるけど、棲みついたヤモリはとにかく元気そうなので大丈夫ぽい。
蔦のお陰で鳥とかの外敵から身を隠せるし日差しも防げるし。(天然グリーンカーテンでわたしも涼しい)
敵がいなすぎるからか、窓越しに指を動かしていると虫だと勘違いし追いかけてきてぺろっとしてたりします。
めっちゃ可愛い。笑

またテントウムシや馬鹿でかい蛾も家の中に入ってきたりします。
どこから入ってくんねんと突っ込んでますが、窓の下の隙間からヤモリが入ってきてヤベッみたいな顔して戻っていったのを見掛けたことがあるので、そういうことです。

カラスウリの白い花の蜜を皆取りに来るみたいで、外を眺めてると色んな虫を見られます。
この前様子のおかしい虫がいると思ったら、多分スズメガでした!(最初クマバチかと思った)
見たことなかったので感動。
珍しい生き物はテンション上がります。

カラスウリは壁を突き破る勢いで成長するド根性植物みたいだけど、わたしの夏が面白くなっているのは彼らのお陰なので放置しちゃってます。
でもこんだけ繁栄しているなら今に始まったことではないはずだし、きっとなんとかなってきたのだろう。
それにしても他の部屋の人はこの状況大丈夫なのか、わたしの部屋だけなのかな。
今後もこの部屋に住むのが虫好きであることを祈る。



次回は、9月初旬の更新予定です。

ライタープロフィール

のうじょうりえ

千葉県出身、高円寺発。
キャッチコピーは人間大好きシンガーソングライター。
「高円寺の女王」の異名も持つ。

コロナ禍現在も東京を中心に月10本前後のライブに加え、路上ライブ、配信、遠征ライブなど精力的に活動。
音楽で生計を立てている。

高円寺を愛し盛り上げたいという思いと、高円寺駅を土日祝日も快速が停まる街にしたい、という秘かな野望がある。

地元千葉への愛も忘れず、台風15号の際チャリティー路上ライブを行い、集まった¥83,890を千葉県へ全額寄付している。

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