ツブサをご覧のツブサーの皆様。
お疲れ様です。
杉並区で最低限度の生活を営まさせて頂いております。
吉本興業所属「おふろ」でございます。
引き続き事務所に貢献する事が出来ていない我々は「アルバイト・酒飲み・支払い」の地獄サーキットを走り続けています。
さて、今回は少しばかしコラムタイトルを逸脱、杉並区を飛び出し、渋谷へと向かいます。
渋谷と言えばツブサーの皆様何を連想するでしょうか。
買い物、飲み屋、クラブ、風俗。
各々の頭の中の鉛筆で描かれた渋谷がある事でしょう。
僕らにとって渋谷とは”芸を磨く場”。
主に吉本芸人の若手が毎日舞台に立つ「ヨシモト∞ホール・ドーム１.2」がある場所が渋谷なのです。
現状、我々おふろは月に1.2回あるかの舞台。
”芸を磨く”と表現するには”おこがましいレベル”40。
勇者で言えばギガデインを覚える頃。
このレベルだけはどんどん下げていきたいものです。
という事で劇場出番のある一日をご紹介します。
目次
渋谷へ
劇場の入り時間よりだいぶ早く渋谷へと到着してしまった我々。
特に行きつけのお店がある訳でもなく、ましてや早めに楽屋に入ってワイワイするという憧れの吉本ライフを送る勇気も無い難民がどこへ行くか。
そこは今や間違いなく、渋谷の学生が青春を謳歌するパーク第一位。
表記を横文字にするだけでなく、スケボーやボルダリング、ビーチバレーなんかも出来ちゃう辺りが若者の心を掴んで離さないMIYASHITA PARK。
しかしそれだけではない。
なんとパークと言うだけあって入場無料なんですよ。
貧困者の心も掴んで離さないMIYASHITA PARK。
大きな誤算であった事でしょう。
喫茶店に入るにしては勿体無い空き時間を携えながら、最上階の公園部分へ
中央に鎮座するチョコレート色の猫型ロボットに目を奪われながら、散策していると見つけました。
7年前に鳥取県に進出を果たして以来、全国に幅を利かせている人魚を。
しかし、我々が最低限の生活を送る為にはちょいと相手が悪い。
後ろ髪を引かれる思いで、座るポイントを探しながら彷徨っていると現れた救いの箱。
その名も”自動販売機”
下唇、いや、全唇を噛みながら130円の缶コーヒーを購入した我々。
いつか必ずこの場所でフラペチーノを飲む事を誓いながら公園での素敵な時間をゆるりと過ごしました。
予定の劇場入り時間も近づき、そそくさとMIYASITA PARKを後にした我々。
青春エネルギーを摂取した事もあり、この日の出番は大成功。
会場が割れんばかりの拍手に包まれました。
ん？なんですか？ライブ部分の紹介が甘い？
さすがツブサー。察しが良いですね。
なんと余裕が無いからか、劇場から何から写真を撮り忘れていたのです。
かろうじて手に入れたのが、劇場スタッフの方が撮ってくれたこちら。
とは言え、この写真からも出番が大成功だった事が分かるでしょう。
何ですか？そんなに疑うなら是非一度劇場に遊びにいらしてください。
そうこうしている内に夜は更け、胃の中は空っぽ。
渋谷が本領発揮しだす前に、安心出来る界隈、高円寺へと直帰。
人ごみに当てられたせいか、ジャンキーなものが食べたくなった我々はトルコ人の大発明”ケバブ”を食べる事に。
高円寺へ
高円寺駅北口を出て左に向かい、庚申通りへ。
マクドナルドを越えようとしたその時、この男が動き出す。
「ギガ、、ビックマック、、？」
なんとマクドナルド渾身の新メニュー”ギガビックマック”なるものが発売されていたのです。
ビッグマックのおよそ2.5倍ほど。挑戦状を受け取った井上は文字通り店内に吸い込まれていきました。
猪八戒を失った、貧蔵法師は天竺であるケバブ屋”ラーレ”へ。
肉を食べたいという本能と安く抑えねばという防衛本能を見事に両立しているこちら。
お酒のシメにもなるし、晩ごはんにもなるしで高円寺の老若男女を満たし続けています。
今回はケバブサンドのミックス中辛をチョイス。
店員さんのケバブ捌きを見ていると、ヨダレと脳汁が初号機状態。制御不能です。
空腹も限界に近づき、回っている肉に手を伸ばそうとしたその時、背後に気配が。
大将首を獲ったかの如く、マックの袋を振りかざす井上。
こいつにメシの恨みだけは持たれたくありません。
ケバブも受け取り、いざ食事場へ移動。
ケバブもハンバーガーも夜風を感じながら食べるのがオツというもの。
ならば、近場でありながら北口より幾分か落ち着いている高円寺駅南口ロータリーへ。
高円寺駅南口ロータリーへ
なんとまさかの大繁盛。
ベンチは諦め、向かいのコンクリへ。
座るやいなや、早速ハンバーガーを広げる井上。
その豪快さはプレゼントを貰ったアメリカンキッズが包装をちぎっていく様のよう。
ギガを感じさせないテラ井上がかぶりつきます
それを黙って見ている事が出来るわけもない早崎。
トリップ寸前の視線をケバブに釘刺し。
追いかけるように、顎関節がどうなろうと知ったこっちゃない精神。
狂宴、ここに開幕。
えげつなく溢れ出る肉汁と脳汁を堪能しつつ、内面から湧き上がる熱と心地良い夜風の二重攻め。
サウナよろしく整う二人。
手をびちゃびちゃに汚しながら堪能したハンバーガーとケバブ。
満足した二人を南口ロータリーはまだ離しません。
何とこちら、水道まで設置されているのです。
もちろん無料。多分飲めます。(保証はしません)。
こうして渋谷で修行をしつつも、最低限度の生活を営む権利を履行した我々。
ヤングが集まる華やかな街”渋谷”も、僕達の生活を根底から支えてくれる”杉並”も同じ空の下で繋がっている事を絢香ばりに実感した一日でした。
少しでもお笑いに興味がある方がいらっしゃったら、是非ご連絡くださいね。
ここまでご一読頂きありがとうございました
※次回の更新予定は、7月初旬頃を予定しております。
プロフィール
写真左：早崎 貴宏(はやさき たかひろ)
1990年5月26日 ふたご座 AB型 右投右打
吉本興業所属 お笑いコンビ”おふろ”として活動中。
小学生の頃に兄の影響で野球を始め、大学の野球部で相方の井上と出会う。
現在は、父の影響で始めたパチンコで抱えた借金を返済しつつお笑い活動をしている。
