Walkie Talkie Koenji Vol.8 〜 常勤だとできない、夏の取り戻し方とは? ~

文章:Shiro
Shiro(船上バリスタ)

ツブサをご覧のみなさま、こんにちは。

フリーランスバリスタのShiroです。

私はこれまで都内のカフェやレストランで勤務し、現在フリーランスバリスタとして働いています。
高円寺が大好きで住み始めてほぼ14年。
直近は高円寺のカフェで店長をしていました。

最近はご縁あって、船上バリスタとしてクルーズ船内でコーヒーを淹れています。


今年は高円寺の街中で4年ぶりに阿波踊りも開催されましたし、みなさまもお祭りに行ったり海や山へ行ったりと、夏を満喫されたのではないでしょうか。

私は先日、クルーズ船の仕事で山口県・宇部市へと行ってきたのですが、夜は宇部市の花火大会を鑑賞することができました。
花火大会なんて何年ぶりだろう。。

高円寺のカフェで働いていた時もそうですが、長年、飲食店で責任者の立場であることが多かったため、毎年お盆・夏休み関係なく働いていたなぁとしみじみ。

振り返ってみれば、夏らしいことを長年していませんでした。


今回はお仕事で、すごく久々に夏らしいことを沢山してきましたので、その模様をお届けします。

クルーズ船の上から見る山口県 宇部市の花火大会

今回はクルーズ船のお仕事で「山口県宇部市」へ行き、昼間の自由時間には宇部新川駅周辺を観光しました。

宇部新川は、映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の舞台のモデルのひとつになった街でもあるので、エヴァファンの方は聖地巡礼された方もいるかもしれません。


この時改めて「長年、夏らしいことしてなかったな、、」と思いました。
飲食関係の方だと、あるあるかもしれませんね。

今年は夏を楽しむお仕事が満載になったので、とても楽しみにしていました。

クルーズ船の上から見る、宇部市の花火大会

今年の夏は大好きな海の上で過ごせただけでなく、海の上から花火を見るという贅沢な経験ができました。

通常、花火大会ともなると、人混みの移動や場所取りなど大変な思いをしなきゃですが、船の上はもちろん人混みは関係なくまさに特等席。

海の上からだと打ち上がる瞬間もしっかり確認できて、職人の技ってすごいなぁと感動しっぱなしでした。

渋谷 スクランブルスクエアにて、ポップアップイベント

2023年 7月10日(月)〜16日(日)の7日間、渋谷駅に直結している渋谷スクランブルスクエアの12階特設会場にて、イベント”SCRAMBLE MUSIC LOUNGE”が開催されました。

東京を代表する豪華DJ・MUROさん、DJ HASEBEさんなどが日替わりでラウンジに登場し、渋谷の景色とともに音楽とカクテルを楽しむイベントです。

ドリンクメニューは、赤坂のカフェ・バー JAIME (ジャイム) が担当。

私もJAIMEのメンバーに加わり、7日間こちらの特設会場にあるバーで、カクテルやクリームソーダなど、ドリンク作りを担当しました。

出演されていたDJ陣がベテラン勢ということもあって、お客さんは30〜50代がメイン。
もちろん10〜20代の方もいらっしゃいましたし、渋谷駅に直結しているので外国人観光客もたくさんでした。

ドリンクを作りながら、色んな世代の方と日本語や英語で会話を楽しむことができました。
私が大好きなHIP HOPやR&Bなどを聴きながら。

会話、ドリンク作り、音楽を聴きながら身体を動かし続ける感覚がなんとも楽しい!

会場では、日本に2022年輸入開始されたばかりのメスカル 「SAN COSME (サンコスメ)」も出店していて、イベントを盛り上げてくれました。

SAN COSME 輸入元 (ジェイドックス株式会社)

メスカルはまだ日本では馴染みがないのでテキーラと混同されがちですが、メスカルもテキーラも原料はアガベ(リュウゼツラン)です。
テキーラが1種類のブルーアガベから造られるのに対し、メスカルは数十種類ものアガベを使用して造られ、味の自由度の高さから近年世界中で注目されています。

メスカルをショットやソーダで割ったりと、複雑な香り高い味わいを感じられとても美味しい。

悪酔いしにくいので、イベントを盛り上げるのに一役も二役も買ってくれました。

イベントで面白かったのが、DJの音楽が盛り上がるほど、比例してどんどんお酒が売れ続けるんです。

お酒の勢いが止まらない!

音楽とともにひたすらカクテルを作り続けた7日間、本当に充実していました!

余談ですが、私は数年前に日本テキーラ協会の『テキーラマエストロ』という資格を取得しました。

テキーラといえば、日本では「罰ゲームで飲まされる」というよくないイメージを持っている方も少なくないはず。

しかし100%のブルーアガベで造られているテキーラは、日本に輸入されているテキーラのうちのわずか8%のみ。
それ以外は、様々な原料がミックスされた「ミクスト」と呼ばれるもので、おそらく罰ゲームで飲んで頭が痛くなる多くはミクストからきています。

テキーラもメスカルも知れば知るほど奥深く、味わいも複雑で楽しいです。

資格は誰でも受講可能なので、もっとお酒を楽しみたい方は、日本テキーラ協会のページを覗いてみてください。

講師の方の話がマニアックすぎて、授業も楽しかったです。

日本最大級の “船フェス” 「夏クル」に参加

2023年 7月28日〜8月20日の約3週間に開催された、横浜の大桟橋を中心にクルーズする、日本最大級の船フェス「夏クル」にスタッフとして参加してきました!

このの船に期間中毎日乗り、船内のバーでカクテルを作りました。

普段の船上バリスタとは違うお仕事で、こちらの船ではバーテンダーとして働きました。

私が船に慣れていることや、数年前に日本最大のクラブ や老舗ジャズクラブの系列店で働いていたこともあり「Shiroさんにハマる仕事だから」とのことで、誘って頂きました。

夏クルは一日3本ほど、横浜の大桟橋を出港し、横浜近辺を2時間かけてクルーズします。
船上でアーティストのライブや、DJによるパーティーを楽しめます。

ジャンルも様々で、アイドルのイベントや握手会もあれば、ロックバンドの生演奏、DJによるパーティーなど、たくさんの音楽やエンターテインメントに触れることができます。

一緒に働いたメンバーも、都内の人気クラブでバーテンダーをしている方達ばかりで、常に明るい空気が流れていていました。

横浜の船上は暑いけど気持ちいいし、サンセットの時間も夜景も、それぞれ違った景色の表情があって素晴らしいんです。

船上ライブが開放的なのはもちろんですが、船という特別な空間で、大好きなアーティストと同じ時間を過ごせる事は、ファンの方たちにはとても嬉しい時間だったと思います。

私も期間中毎日船に乗りながら、やっぱり海が好きだなーと再確認できた日々でした。


今年の夏は、仕事で夏らしい経験をたくさんできて、とても有意義な時間でした!

長年夏らしいことをしていなかったので、時間を取り戻せたような感覚でした。
フリーランスバリスタ・バーテンダーとして、普段飲食店をやっているとできない感覚がとても新鮮でした。

何かの参考になって頂ければ幸いです。



今回も読んでくださりありがとうございました。

また次回の更新を楽しみにしていてくださいね!


ライタープロフィール

Shiro

1981年生まれ。三重県桑名市出身。
オーストラリアとニュージーランドでバリスタを学び、都内のカフェやレストランで勤務。
海外の70都市以上のカフェ&バーを1人で巡る。
現在は、フリーランスとして、主に船の中でバリスタとして活動する他、ポップアップイベントも企画中。
カフェ以外で好きなものは、海とサウナと動物と音楽と漫画。

Instagram : https://www.instagram.com/shiro_711/

Twitter : https://twitter.com/shirow711