2020年10月17日(土)、御茶ノ水の「トライギャラリーおちゃのみず」で、「大坊珈琲の時間」が開催された。
下記「トライギャラリーおちゃのみず」によるイベント詳細↓
12時~17時、予約なしで大坊勝次氏の珈琲が頂ける素敵な催し。
前回珈琲を頂いたのは、3月に下目黒の「ふげん社」で行われた「一日大坊珈琲店」以来だ。
「一日大坊珈琲店」の過去記事↓
今回も、楽しみにギャラリーにお邪魔してきた。
目次
大坊珈琲の時間・2020年10月「トライギャラリーおちゃのみず」外観
「トライギャラリーおちゃのみず」へは、丸の内線の淡路町駅から歩いて向かった。
駅から3分ほどの距離。
ギャラリーに着いたのは、お昼の14時半頃。
ガラス張りの壁から中を伺うと、結構お客さんが入っている。
皆さんこの日を待ち望んでいたんだなぁ。
「大坊珈琲の時間」の外看板。
この日はあいにくの雨。
雨に濡れた看板もなんだか雰囲気が良い。
大坊珈琲の時間・2020年10月「トライギャラリーおちゃのみず」店内
中に入るとすぐ、珈琲注文の受付が。
この日もいつもと同様、3番(豆20g・100cc)か4番(豆25g・50cc)かを選べる。
どちらも700円。
今回は4番を注文。
引換券は72番。
14時半で72番か。
すでに結構お客さんが来られたんだなぁ。
ギャラリースペースに4台ほど長机を出されいて、お客さんが珈琲を思い思いにゆっくりと味わっている。
机は満席。
しばし壁際の待合席で待つことに。
奥には大坊さんのお姿が。
奥さまがいつも通り助手されている。
トライギャラリーの方は配膳を担当されていた。
5分もしないうちにすぐ席が空いたので、長机に腰掛ける。
大坊さんがゆっくりゆっくり珈琲をネルドリップ抽出し始める。
大坊さんが珈琲を淹れると、お客さんは腰をピンと伸ばしてその姿をマジマジと見つめる。
しかし改めて、ネルドリップというのはなぜこんな周りに緊張感を与えるのだろう。
「繊細な作業を邪魔してはいけない」という心理が、視覚で伝わるのだろうか。
そんなことを考えて抽出を見ていると、ポットから滴る水滴の粒は結構「コロコロ」小さ目なのだなぁと感じた。
大坊さんのお弟子さん達の方が水滴の粒があきらかに大きい。
もっと「タチ、タチ」としている。
ここから既に、味わいがそれぞれ異なることが見てとれる。
しかし改めて、大坊さんの立ち姿はバレリーナの様に美しく、手が凄く大きい。
テーブルの上には、お茶請けが置かれている。
いつもの和三盆と、、珍しい、チョコ菓子かな?
大坊珈琲の4番を実飲
4番(25g・50cc)が運ばれてくる。
いつ見ても素敵なデミタスカップ。
大坊氏の私物だ。
珈琲の香りを、少し鼻で嗅いでから頂く。
おー!今回のものは、深めの焙煎で少しだけスモーキー。
前回よりこってりして、アグレッシブな印象だなぁ。
喉奥にすこーし油感が、引っ掛かるか引っ掛からないかのギリギリの所。
ここのバランスがとても最高すぎる。
ブレンド特有の香味が存分。
甘みを感じながら、旨味がぶわっーと広がっていく感じ。
めちゃくちゃ美味しい。
最近大坊さんを違う珈琲店でお見掛けしたことがあるのだけど、引退された後でもお店を周って味を研究されている。
「今のネルドリップのトレンド」というべきなのかはわからないが、その中でも大坊さんの「こうあるべきだ」という珈琲が頂けた感覚をビシビシ受けた。
気になるお茶請けは、パウンドチョコケーキ。
お酒がしっかり効いた、しっとりしたパウンドチョコ。
ドライフルーツがたっぷり入っていて食感も香りも凄く良い。
このケーキと、珈琲のペアリングが凄く素敵!
珈琲の甘さが更にジュワーっと広がる。
このケーキは「トライギャラリー」の方が用意されたのかなぁ?
相性抜群でまたびっくり。
一通り頂いて席を立ち、「ごちそうさまでした。」と大坊さんに伝える。
大坊さんは、こちらの目をみて「ありがとうございました。」と挨拶を頂ける。
今日も、いつもの最高な「大坊珈琲店」だった。
帰り道いつも思う事「あと何度、大坊さんの珈琲を頂けるのだろう」。
しばらく飲まなければ味は当然忘れてしまうので、東京で開催される際は、できる限り伺わせて頂きたいなぁと思う。
外に出ると、まだ冷たい秋雨が降っていた。
雨粒に濡れた外看板を一目見てから、会場を後にする。
歩きながらマスクをつけると、深煎り珈琲の香りがも一度フワッと香って嬉しくなった。
それではまた明日。
お店詳細
トライギャラリーおちゃのみずの公式インスタグラムでご確認ください。