高円寺バー「BAR 私」はオーセンティックな隠れ家バー。
店内は薄暗く、少しの照明と小さなろうそくに明りが灯る、お洒落な空間。
建物は2階建てになっていて、1階はカウンター7席ほどのこぢんまりとしたスペースに、2階は応接間のような4人掛けのテーブルが1つ。
お店にはメニューがなく、マスターに飲みたいお酒やイメージを伝えてドリンクを提供して頂くスタイル。
食事メニューはナッツと、はじめサービスで出されるフルーツくらい。
マスターに伺うと、銀座と西麻布のバーで働かれていた経験があるのだそう。
私はお酒がほとんど呑めないので、今回はマスターに事前に「モクテルを注文させて頂きます。」と伝えた上で予約し、友人と訪問してきた。
目次
高円寺バー「BAR私」外観
お店は高円寺駅北口から歩いて2分ほどの、高架下と中通り商店街の間の路地にある。
うっかりすると通り過ぎてしまう外観。
古風な店構え、お店扉には小さく「私」と書かれている。
高円寺バー「BAR私」店内
店内入ると、7席ほどのカウンタースペースが広がる。
スペースが狭いので、その分隣のお客さんと仲良くなれそうな雰囲気がある。
お客さんは常連さん多めだが、一見さんでも暖かく迎え入れてくれる感じ。
お店がオープンすると、やがて直ぐ満席になった。
2階を見学させて頂けることに。
細い階段を上がる。
2階は靴を脱いで上がる。
応接間の様な、落ち着ける素敵な雰囲気。
アジトの様なだなぁ。
3、4人で来た際は、こちらに通されることが多いみたい。
お店は今年で11年目になるのだそう。
お店至る所に、筆文字で気になる言葉が書かれているのを目にする。
その内容をマスターに伺くだけでも面白い。
モクテルを実飲
メニューがないので、マスターと会話をして飲みたいドリンクを擦り合わせる。
ちなみに料金は、チャージが一人700円。
カクテル(モクテル)は1杯だいたい800~1,000円とのこと。
食前に、フルーツを少し提供される。
シャインマスカット2粒と桃が2、3切れほど。
まず一杯目は「私はお酒が飲めないので、辛めの飲み口のモクテルをください」と注文。
すると「お酒はアレルギーがありますか?アルコールの調整は如何様でも可能です。もしアレルギーとかでなければ、香り付けだけお酒を使用することもできます。」と返答いただく。
ほーー、そんなに細かく調整が可能なのか、すごいなぁ。
「では香り付けだけお願いします」とオーダー。
そこからマスターが手際よく、様々なものを調合して出された1杯目が「ノンアルコールジントニック」。
お酒を提供された際、マスターから丁寧にドリンクの解説をして頂ける。
「ノンアルのジンに、トニックウォーター、ライムを入れて、片側(鼻に触れる方)の氷とグラス縁に本物のジンをスプレーで吹き付けました。」とのこと。
うわー、美味しそう!
キリッとした辛口のジンの味わいと、ライムのほろ苦さ、爽やかさがある。
ジンがグラス縁に振られているので香りは完全にお酒。
凄いなぁ、これがモクテルか。。
めちゃくちゃ美味しい。
体が無理せずに、お酒を味わえている感覚がとても新鮮で嬉しくて、じんわり体が温かくなる。
2杯目は「デザートの様なモクテルをください」とオーダー。
するとマスターが「わかりました。例えばですが、、コーヒーお好きですかね?
水出しのコーヒーがあるので、アイリッシュコーヒーの様なテイストで作ってみましょうか」と回答いただく。
この返答にはすごく驚いた。
完璧じゃないか。
私はコーヒー好きだけど、今までコーヒー屋さんでお薦めされるアイリッシュコーヒーをお店で飲めないでいた。
お酒が飲めないから毎回断ってたので、一度飲んでみたいと思ってたんだよなぁ。
それがノンアルコールで叶うなんて。
モクテルは、夢を叶えてくれる飲み物なんだな。
マスター「こちらは水出しからの浅煎りコーヒーをベースに、ミルク、みりんを煮出したシロップ、ザクロシロップを加えました」と解説頂く。
早速頂くと、飲みやすく爽やかな浅煎りコーヒーに、程よい甘さのミルクがデザート感があって良い。
そして、ほどよい甘さのシロップからお酒の様な味わいがフワーっと鼻奥にあがってくる!
おおー、お酒感をしっかり感じる!
美味しい!
友人とモクテルを片手に存分に語り合い、バーを満喫。
凄く居心地良かった。
友人も2杯飲み、お会計は2人合わせて4,700円だった。
チャージが700円なので、1杯800円ちょっとのお値段。
いやー、最高だった。
これは一人でも通える。
カウンターの様子を伺ってると、初見のお客さん同士で仲良くなってる感じがあって、凄く和やかで終始良い雰囲気だった。
今回お客さんは、男性の方が多かった。
人柄が良いマスターを慕って、来られてる方が多い様子だった。
今回はほぼ完全にアルコールを抜いた感じで作って頂いたんだけど、
少し入れてもらって、適度に酔っぱらうことも可能なのだなぁと感じた。
数度通って、マスターと関係性を築いていけば、適度なアルコール量を覚えてもらったりも可能だし、
これはすごく素晴らしい。
苦手なものを克服できる、凄く良いお店を今回は開拓できた。
今後も、グルメやコーヒー以外に、モクテルに関しても情報発信してゆきますので、お楽しみに。
それではまた明日。
お店詳細
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