ライターのシゲタです。
高円寺の定食屋でサービスランチの価格、これさすがに赤字じゃね?と不安になります。(2024年2月28日)↓
今の時代、500円ですよ。
北のタブチ、南の味楽。
味楽とよく比較される、高円寺の双璧・定食屋タブチのサービスランチでも600円です。
どちらのお店も、近所の人が毎日でも食べられるお店として「街の台所」の様な機能を果たしているといえます。
自炊する方が高い様な気さえしますもんね。
高円寺の味楽は、昭和から続く街の定食屋さんです。
「中華料理」と看板に書いており、一見「街中華」とカテゴライズしたくなる所ですが、メニュー的には「さんま開き定食」「カツカレー」「肉丼」などがあったりと、定食屋の方が似合う印象です。
鍋を振って出前もする店主と、配膳とお勘定、皿洗いを担当する女将さん二人でお店を切り盛りされています。
お二方ともかなりのご高齢で、店主は腰痛、女将さんは足を痛められていて、常に満身創痍の中営業を続けられています。
治療する為に、何度かお店を休まれたこともありました。
休業を知らせる紙には、根強いファンが寄せ書きをしてゆきます。
とても愛されていることがわかります。
休んでも何度でも蘇る、味楽についてのショート動画を過去作成しました。↓
ロックの街・高円寺。
ハードコアバンドをやっている友人が言うに、味楽は「ハードコアバンドよりもハードコア」なのだそうです。
「やり抜く意思」「社会性(安い価格)」「群れない強さ」などが、友人の言う『ハードコアの精神性』に繋がっているのでしょうか。
ツブサ・スギナミでライターをしている路上ミュージシャンの「のうじょうりえ」さんも味楽が好きで、過去記事にされています。↓
今回はそんな、高円寺民に影響を与え続けている味楽をご紹介します!
目次
高円寺ランチ安い「味楽」外観赤いテントが綺麗なのは、、
お店は高円寺駅から高架沿いを阿佐ヶ谷方面に歩いて5分ほどの、南側にあります。
赤いテントに赤いブロック塀が目印です。
赤いテントは過去、大型トラックが通った時に破られてしまったことがあるそうです。
その際新しく新調したそうで、テントは綺麗です。
高円寺ランチ安い「味楽」表のおかもちは未だ現役!店主が調理してそのまま配達!
表に置かれた、おかもちは未だに現役です。
店主が料理して、そのままおかもちに入れて高架下のスナックに出前しているのをよく見かけます。
おかもちを持って自転車で颯爽と走ることも。
高円寺ランチ安い「味楽」店内はいつも常連さんでいっぱい!
店内はカウンター5席ほどと4人掛けテーブル席が2つでこじんまりとしています。
常連さんがいつも多くて、テーブルで相席になることも。
年齢層は高めです。
近所に住んでいる方、スーツ姿のサラリーマン、作業着を着た方などが良く利用しています。
お金がない若者2、3人組も多いですね。
私が行くと必ず、カウンターで競馬新聞を見ながらランチしているおじさんがいます。
毎回同じ人なのかはわかりません。
カウンター一番入口近い席の上には給水機があります。
この席に座るとお水を汲みにくる人の邪魔になってしまいがちなので、席は奥から座ったほうが吉です。
高円寺ランチ安い「味楽」店内は喫煙可能で喫煙者には嬉しい
店内の席には灰皿があって、喫煙可能です。
喫煙者にはとても嬉しい。
今どきの飲食店でかなり珍しいですよね。
私は店内でタバコを吸う人と一緒になったことはありませんが、嫌煙の方は、、避けた方が吉ですね。
高円寺ランチ安い「味楽」黄色いアクリルメニュー札がグッとくる!
オールドスタイルの街中華メニュー札です。
黄色いアクリル札に、手書きで書かれています。
独特の書体がとても美しい。
特に、ウインナーイタメライスの「イタメ」部分がすごくグッっときます。
高円寺ランチ安い「味楽」メニュー激安!ラーメンやカレーが450円!
卓上のメニュー表です。
令和の時代に、ラーメンとカレーが450円はすごいですね。
定食のタブチも同じく、ラーメンとカレーは450円です。
高円寺駅近辺の最安値はここで落ち着いているのでしょう。
その他、定食も丼も破格の値段ですよね。
高円寺ランチ安い「味楽」注文は大きな声で!あと、この技ぜひ使って
店主も女将さんもご高齢の為、なかなか聞き取ってもらえません。
2、3回注文する覚悟でいましょう。
それでも無理な場合は、トイレに行くふりをして女将さんがいるカウンター横まで行き、注文を伝えると確実です。
店主は腰が悪い為かなり前傾姿勢で調理されています。
制服もボロボロです。買ってあげたくなります。
女将さんも、足をかばっていつも辛そうです。
お客さんもお店を理解し、支え合う関係でいたいものです。
高円寺ランチ安い「味楽」メニューでイチ押しは砂肝イタメライス!
私のイチ押しは、砂肝イタメライスです。550円。
このボリューム感で、ご飯とみそ汁がついて550円です。
なんかすごくて笑うしかありませんね!
私、実は砂肝がそんなに好きじゃないのですが、ここの砂肝は大好きなんです。
細かく切られているから、コリコリした食感がうるさくなくて程良い。
玉ねぎのシャキシャキ食感もあいまって更に良い。
たっぷりのタレは濃いめ甘辛、下のキャベツに染み出してなんとも旨い!
ご飯に合いまくりです。
砂肝イタメライスなのに、なんとハムカツも付いてきます。
これなら普通、メニューに「ハムカツ付き」って書きますよね。
それをしないのが、味楽の奥ゆかしさです。
衣サクサク、甘辛い卓上ソースをかけて食べるとご飯がますます進みますね。
卓上には、取り放題の福神漬けが置いてあります。
カレー用なのですが、定食に使用してもOK。
味楽は赤が似合いますね。
高円寺ランチ安い「味楽」特大カツカレーもお薦め!
特大カツカレーもお薦めです!650円。
定食屋でこのビジュアル、完璧です。
特大といっても量が多すぎる訳ではありませんよ。
成人男性ならペロッといける量です。
ザ・欧風カレー!の懐かしい感じです。
甘めで辛さは強くありません。
具は玉ネギとすこし多めの豚肉。
そしてサクッと揚がったカツ。
白ご飯をもりもりもりもりやっつけたくなります。
高円寺ランチ安い「味楽」カツカレーにもみそ汁がつく!
味楽で嬉しいのは、料理すべてにみそ汁がつくことなんですよね。
カツカレーにも付きます。
ちなみに、同じ高円寺にある老舗洋食屋・ニューバーグも、カレーにみそ汁がつきます。
先日ニューバーグの動画を作成したのですが、カレーとみそ汁の相性はめちゃくちゃ良いことが科学で証明されたそうです。
コンソメスープやラッシーよりも良いのだそうです。
高円寺ランチ安い「味楽」推しは推せる時に推せ
こちらは高円寺高架下にある「高円寺ストリート(高円寺駅西商店会)」のマップです。
味楽は、高架下にある訳ではないのですが、地図の下の方に入ってるんですよね。
高円寺ストリートは現在再開発中で、すべて「高円寺マシタ」の商業施設に生まれ変わろうとしています。
高架下にある店舗は今後、再開発と対峙してゆく機会が増えていくでしょう。
高架沿いの味楽はその可能性が低いですが、店主も女将さんもご高齢でお店を休まれることも増えてきました。
高円寺を語る上では欠かせないお店なので、行ったことない方はぜひ行ってみてほしいです。
推しは、推せる時に推せです。