あなたにとって「良い暮らし」とはどのようなものですか?
それぞれ定義は違えど、
出来るだけ幸せに過ごしたいと誰もが思うのではないでしょうか。
わたしはその1つとして住む場所を探し、
高円寺という街を選びました。
側から見れば
裕福でもなく、不規則なこの生活は、
良い暮らしとは程遠いかもしれません。
でも高円寺に住み、過ごす事で
ひとりの人間が幸せを感じる時間が多くなったのは事実です。
こちらのコラムでは
ライブハウス界隈で”高円寺の女王”と物騒なキャッチコピーで呼ばれつつ、
超庶民派ミュージシャンのうじょうりえが、
高円寺での「良い暮らし」を伝えていきます!
目次
コラムを始めるきっかけ
わたしはシンガーソングライターとして活動しておりまして、
音楽を作り演奏する事を生業としていますが、
何故コラム書く事になったの?といいますと
高円寺で路上ライブをしていたとき、
ツブサを運営しているシゲタさんと出会い
そこから
美味しいお店を紹介してもらったり、
ツブサTシャツが出来たときは恐れ多くモデルもやらせて頂いたり↓
そうする内に、シゲタさんとも
なんだかいつの間にか仲良くなっていたように感じます。笑
そして今年頭に
「ツブサで高円寺に縁のある人達に文章を書いてもらおうと考えていて、
のうじょうさんにもお願いしたい!」
とお話しを頂きました。
歌詞を書いたり
SNSの投稿で短い文を書く事はあっても、
コラムという形で書くことは初めてなので、
頼まれたときは
わたしでいいんですか?!
というのが素直な反応でした。笑
シゲタさんとわたしの行く飲食店って、意外と被らなくて
というか生活水準が最早違くて。笑
同じ高円寺に住む人でも、
きっと見ている景色も違うはずなんですよね。
「のうじょうさんから見た高円寺をコラムとして書いてほしい」
と言われて、
小学校の文集に将来の夢は作家と書いたわたしは
即OKしました!笑
内容故、半ばエッセイみたいになりそうですが←
リアルな高円寺を覗き見するみたいに
大目に、気楽に見てもらえればなと思います。
高円寺流、友達の作り方
先程シゲタさんと関わらせて頂くようになった経緯を話しました。
いつも間にか仲良くなっていた、と言いましたが、
この感じは高円寺ならではだと思うんですよね。
生活リズムだったり、行動範囲が近いと、
その辺でばったり会う事がめちゃくちゃ多いんですよ。
名前も知らない人と話が弾んでいたり、なんて事もザラにあります。笑
そもそも人と出会うのって
ほとんど職場とか、友達の紹介とかだと思うんですけど
東京に単身で出てきて、職場の人とあまり関わりがないと、
仲良くなる人って全然いないですよね。
わたしは住み始めた頃から、
ミュージシャン仲間が近くに住んでいたりしましたが
今はミュージシャン以外の友達も沢山出来ました!
「全然関わる機会ないのに、どこでどうやって仲良くなるの?」
とよく聞かれます。
(ちなみにネット等での出会いではありません)
確かになんでだろ、、?
と自分でも思ったので
わたしや周りの人達の行動パターンを思い返して
高円寺流、友達の作り方
を紹介したいと思います!!!笑
飲食店に行く
どこの町でもこれは有効かもしれませんが、
高円寺は安くてフレンドリーなお店が多く、1人でも気軽に行きやすいと思います。
わたしが行った事があり主観でオススメする、
友達が出来そうなお店はこちら↓
門一
とんかつ屋の門一は、純情商店街を抜け庚申通りに入り一つの道を左に曲がり
高円寺で有名な銭湯、小杉湯に行く途中にあります。
元は友達がオススメしてくれたお店で気になっていて行ったのですが、
わたしは今まで食べたとんかつの中で1番美味しいと感じました!!
しかもボリュームもすごくて、
中々大食いの人でもお腹いっぱいになれるかと!
Bとんかつ定食、これで¥650
と、普通に美味しいお店の紹介みたいになってますが
ここの魅力の一つ!
店長が物凄く喋る!!!!
門一は主にカウンター席と、座敷のテーブル席が1つある小さなお店なのですが、
店長は暇さえあれば、いや
忙しくてもとにかく話しかけてくれます。
楽しく食事できるように配慮してくれているのかなあ
と思う反面
もしや店長が話したいのかな、、?
とも。笑
店長がとにかく話を振ってくれるので、
自然と他のお客さんとも会話出来ます。
なんだか実家の親戚の集まりを思い出す空間です。
わたしは1人でご飯を食べたくない気分のときは、
門一に行くようにしています。
珈琲専門店コーラル
こちらも庚申通りをまっすぐ進み、お地蔵様の隣にある小さな喫茶店です。
コーラルの店長も沢山話しかけてくれます!!!
店長の可愛らしさからか、
お店全体から柔らかい雰囲気がします。
実はフードメニューのオムライスやホットサンドもとても美味しいので、是非頼んでみて欲しいです!
東京ケン★ケン 高円寺店
なんと高円寺に最近出来たミックスバーです!!!
新井薬師が本店だそうで、そちらはゲイオンリー。
高円寺店は女性でも可!
行った事がなかったので値段が高いイメージがあったのですが、
1ドリンク込みチャージ¥1500
ボトルは¥4000でキープできて、
頼んでおくと割り物などいれて¥2000で飲めてしまうので激安。
お会計間違えていないか聞いてしまいました、、!笑
カウンター越しでスタッフさんがお喋りしてくれるんですが、
いつの間にか隣に座っていた人との方が喋っていたりします。笑
ホームページに載っていたコンセプト通りのお店だと思います。
どんな事があっても皆わいわいしてくれているので、
こちらもハッピーな気分にしてもらえます!
お酒の力を借りるのも時には手です。
あとは飲まれないように!
お酒を好きな人こそ、お酒のせいにしないように!!
■お店公式twitterはこちら
路上ライブを観る
高円寺に越して来て何年も友達が出来なかったという社会人の知り合いは、
実際この方法で友達が出来たそうです。
音楽はやはり娯楽なので、そこにあるというだけで気分を上げてもらえたりします。
1人でも楽しめますが、
同じ趣味同士の人は共鳴するのかもしれません!
ちなみにわたしは路上ライブやる方ですが、
人に会いたい!と思い歌いに行くという
不純な動機の時もあります。笑
北口広場でだらだらする
北口広場とは
高円寺駅改札から見て左側、
北口から出て目の前、
噴水や喫煙所がある広場の事です。
(人によってはロータリーと呼びます)
南口にも北口広場と比べて少しだけ小さい、
同じような広場はあるのですが
人と話すには
北口がオススメです!!!!
自分にとって良い人か悪い人かは見極めなくてはいけないので、
そちらは注意して頂きたいですが
純情商店街があり、飲食店の多い北口は
夜遅くまで人通りもあり賑わっています。
気晴らしに外に出たとき、大体広場に行き着いてしまいます。
わたしの中では静かにゆっくり過ごしたいときは南口広場、
行き交う人を見ながら気持ちを上向きにしたいときは北口広場
となんとなく決めています。
高円寺は面白い出来事にも出会いやすいので、
ただ散歩するだけでも楽しめるかもしれません。
東京ってこんなに人がいるのに関われる機会は中々なくて、ふと
今まではどうしてたんだっけ?
と考えます。
高円寺で過ごすようになってから、
学生時代の友達の作り方みたいなのを、心なしか思い出せた気がします。
高円寺は意外と治安が良い説
絶対に真似しないで欲しいのですが、
わたしはよく自転車のかごの中に物を入れたまま出掛けます(^_^;)
もちろん、最悪取られても大丈夫な物しか入れませんが、
何十回とやっていて、今まで取られたのはティッシュくらいです。笑
最近自転車の鍵を閉め忘れてしまった事もありますが、なんと無事でした。。
高円寺は治安が良くない!
という声をよく聞きます。
トータル5、6年程高円寺に住んでいるわたしから見ると、
単純に駅前が賑やかすぎるという理由なのではないかと感じます。
他の町で路上ライブをしていて怖い目にあったミュージシャン仲間もいますが、
高円寺で主に路上ライブをやっているわたしは今の所ありません。
攻撃的な人もあまりいないイメージなので、
わたしはこの町を中々に信用しています。
ただ、去年の夏頃
コロナで時短営業、休業の飲食店が増えた時期は、
正直あまり良い雰囲気ではありませんでした。
わたしが高円寺に対して強い想いがありすぎて、
過剰になっているのかも。。と思いましたが
住んでいる人や、久しぶりに来た人も口を揃えて、
「最近の高円寺は怖い」と話していました。
飲食店が治安を守ってくれている事、
モラルを持って遊ぶ事、
その土地の人も寛大に見てくれていた部分があった事、
はっきりルールがなくても、
思いやりでこの町は成り立っていたんだと感じました。
高円寺は確かに自由な町ですが、
無法地帯なんかじゃありません。
目に見えない優しさが張り巡らされているから、
自由に過ごせるんです。
受け入れてもらっている事に感謝をしながら、
街も人も大切に過ごしていきたいですね。
次回は、4月6日(水)更新予定です。
ライタープロフィール
のうじょうりえ
千葉県出身、高円寺発。
キャッチコピーは人間大好きシンガーソングライター。
「高円寺の女王」の異名も持つ。
コロナ禍現在も東京を中心に月10本前後のライブに加え、路上ライブ、配信、遠征ライブなど精力的に活動。
音楽で生計を立てている。
高円寺を愛し盛り上げたいという思いと、高円寺駅を土日祝日も快速が停まる街にしたい、という秘かな野望がある。
地元千葉への愛も忘れず、台風15号の際チャリティー路上ライブを行い、集まった¥83,890を千葉県へ全額寄付している。
・ホームページ
・YouTube
・Twitter
・Instagram
・Facebook