編集長のシゲタです。
カメラマンである「YOUNG HAMA」と「向井聡」による連載『連写真』。
2人で写真を交互に出して、対話する企画。
会話の様なカードゲームの様なラップバトルの様な、不思議な掛け合い。
今回vol.3の内容は、2022年5月15日(日)高円寺で行われた「やっぱり高円寺に再開発は要らないパレード」です。
本パレードは、東京都による高円寺の再開発計画に反対すべく、高円寺民らによる有志で実施されました。
再開発計画の内容は、純情商店街と庚申通り商店街を区画整理して大きな道路にし、南口の高南通りと北側(中野区で既に工事がほぼ完了している)早稲田通り先の道路を繋げるといったものです。
過去、市民の強い反対により、再開発のステータスは現在「凍結」とされていますが、2022年6月19日に実施される「杉並区長選挙」前に、今一度反対表明を掲げようと牽制する内容のパレードでした。
わたしは不参加でしたが、今回のパレードには知人が多く関わっていましたし、他人事ではありませんでした。
この日を機会に私自身、高円寺とはどういう街なのか、街が良くなるとは、そこに居るさまざまな人の暮らし、居場所、関心と無関心、政治と市民の関わり方など、さまざまな考えを張り巡らせました。
あらためて人には『役割』があることを考えさせられ、自分のやり方や媒体でより良い街の在り方を追求し、表現できるのではないかと思い至る貴重なキッカケにもなりました。
色んな人の感情が交錯したパレードに、YOUNG HAMAと向井聡は参加し、写真におさめました。
今回、写真が届いた際には「何か力になりたい」という言葉も添えられていました。
そんなパレードの様子を「写真での対話」を通して感じてみてください。
連写真 :向井聡 ⇆ YOUNG HAMA
写真を交互に出し合い
紡がれる連続性。
行間を補完し
写真で自由に
旅してもらえたら。
⇒次回は、7月13日更新予定です。
プロフィール:
向井聡
1985年生まれ。怒りにまかせ壁を殴り
拳が粉砕骨折したのをきっかけに写真を始める。たかが写真、されど写真。愚直で安直なストレイトフォトグラフ。高円寺北口広場の一夏の人間模様を収めた写真集「目やにおんなとかぜひきおとこ」発売中。
YOUNG HAMA
1992年生まれ。長崎県出身。
人の「生き様」をテーマに写真活動を行う。
様々な人が交わる街、主に渋谷、高円寺を舞台としたILLなアンダーグラウンドを写し出す。