ツブサをご覧のみなさま、初めまして。
Shiroと申します。
高円寺にある飲食店で働いていたことがあるため、苗字（佐々木）で覚えていらっしゃる方も、名前で「シローさん」って呼ばれることも、呼びやすいように呼んでいただけたら幸いです。
これまでに都内のカフェやレストランで勤務し、現在はフリーランスのバリスタとして働いています。
最近は船の中でコーヒーを淹れていることが多いです。
私自身がカフェを好きになり始めた頃から縁のある街・高円寺。
本企画では高円寺を散歩し、好きなお店などを紹介していけたらと思っています。
目次
「Walkie Talkie Koenji」のタイトルについて
”ウォーキー・トーキー”って英語で、持ち運べるトランシーバーのことなんですが、そうでなく、その名の通り「高円寺で歩いて喋る」みたいな独自の解釈で、高円寺を散歩しながら魅力を伝えられたらなと思います。
あと、BOØWYの曲「ホンキー・トンキー・クレイジー」みたいで、響きがいいなって思って（笑）
高円寺の魅力
高円寺の良さって、買い物をしてても食事をしてても、お店の方が人情味があって、いい意味で都会過ぎすぎずどこかあたたかい下町のような感覚になれるところ。
新宿まで電車ですぐ近くという都心にありながらも、高いビルの建物も比較的少なくていわゆるビジネス街ではないため、スーツを着て高円寺を歩いている人ってあまり見かけない気がします。
飲食店においても、チェーン店が少なく、ご家族やお一人で経営されているお店も多いです。
そのためお店の商品だったり雰囲気も好きなのですが、それを作っている「人」の魅力をとても感じられることが高円寺にはあります。
古くから何十年も続く喫茶店や、最新のかわいらしいお店、中にはカオスな個性を出している店も、いろんなお店がいい意味でごちゃ混ぜに点在しているのですが、それもみんな「高円寺の良さ」。
この自由な感じが居心地いいんですよ、高円寺って。
なかなか一言では表せず、長く住んでみてやっぱり高円寺が好きだなーと思う瞬間があるのですが、僕が最初に高円寺を訪れたのは、18年前になります。
当時、最も仲の良かった友人が高円寺でカフェを経営していたのでよくお店に訪れていたのですが、驚いたのはお店の常連さん同士がすごく仲良しだということ。
その頃（2005年）ってスマホもSNSもそんなに普及していない時代で、こうして直接出会って喋って、お店の中で自然と話して仲良くなってというのが楽しくて。
僕も訪れているうちにお客さん同士で仲良くなって。
高円寺でお祭りがある時には、ストリートで出店の手伝いをしてコーヒーを淹れさせてもらったり。
街を歩く人と話していて、とてもあたたかい人が多いと感じたんです。
そんなわけで何度も高円寺に訪れるようになったのがきっかけで、（ほぼ）高円寺に住み始めて14年になります。
正確に申し上げますと、最初の7年間は隣駅である中野駅の近くに住んでたんです。
そこから、より高円寺に近い場所に引っ越したのですが、この街の居心地が良すぎてきっと高円寺以外の場所に引っ越せない気がします（笑）
高円寺には好きなお店がたくさんあるのですが、好きな理由って「その店が流行ってるから、有名だから」とか「その店で写真が撮りたいから」とかそういうのでなく、シンプルにただ好きでまた来ようって思える何かがあるんです。
第一回目は、個人的に好きでよく利用しているお店を紹介していきたいと思います。
1日の始まりは美味しいコーヒーから
「インク」「インクコーヒー」などの相性でも呼ばれているコーヒースタンド、INCredible COFFEE。
高円寺駅北口・純情商店街の中にあります。
”コーヒースタンド”って？
“カフェ” や “喫茶店”とは違うの？
カテゴリーの定義は、店によって曖昧なところもあるのですが、INCさんはコーヒースタンド。
すごくざっくり言うなら、コーヒーをメインにメニューを展開し、テイクアウト主体でサクッとコーヒーが飲める場所。
INCさんは、店の造りが好きなんです。
デザインも明るくて好きなのですが、座る場所が横並びで、コーヒーを淹れているバリスタさんと話しながらコーヒーを飲めるのが、すごくいい時間だなっていつも思います。
けれど決してカウンターと座る席とが近すぎず遠すぎず、絶妙な距離感。
カウンターに常連さんばかり盛り上がっている中に入りづらそう、、なんていう心配もなく、初見でも1人でも入りやすい。
もちろん座る席が横並びであるため、お客さん同士が自然と話して仲良くなったりという高円寺らしい光景もあります。
そういう明るい雰囲気づくりって、お店の魅力ですよね。
高円寺は朝から営業している店が比較的少ない中、INCさんは早くから（8時半～）営業されています。
バリスタさんもとても親切なので、朝からここで美味しいコーヒーを飲んでスタートするのがオススメ。
なんかもうそれだけで、1日が良い日になりそう！
僕のお気に入りは、エスプレッソトニック。
その名の通り、エスプレッソをトニックで割った爽快感のあるドリンクで、INCさんのエスプレッソトニック（エストニって呼んでます）は、甘味と酸味と苦味のバランスが素晴らしく絶妙で、季節に関係なくゴクゴクと飲めてしまう！
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昔ながらの洋食屋さん
お昼ご飯でよく利用しているお店がこちら、洋食の店 クロンボ。
高円寺駅北口を出て、右側を進むとすぐの場所にあります。
元々は阿佐ヶ谷に1976年に創業されたお店が、高円寺に移転。
なんとも昔懐かしい洋食屋さん。
メニューはハンバーグやカレーなど。
”サービス”ではなく、”サーヴィス”ってのが、また良き。
ほんの小さな部分だけれど、こういう所にお店のこだわりや個性が感じられて好きなんです。
そのサーヴィスランチ (700円)を注文。
ハンバーグ、チキンカツ、ポテトコロッケ、ハムエッグの盛り合わせで、家庭的でどこか懐かしい味で美味しい。お味噌汁にはキャベツや豆腐が入っていて、これまた優しい味なんです。
ご飯には、のりたまのふりかけをお好みでかけられるのも好き。
学生時代、よくお母さんの作ったお弁当にのりたまがかかってたなあって思い出して、きゅんです。
店主さんがお一人で作っているために、店内の状況によっては、注文してから少し時間がかかる場合もあるけれど、いつも笑顔で一生懸命作っている姿を見ると、なんだかこちらも元気をもらえるような気がしてまた来たいって思えるお店です。
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パリパリ生地が美味しすぎるクレープ
そろそろスイーツの情報も欲しいですよね？
ってことで、お気に入りのクレープのお店へ。
庚申通りの商店街にある、HONEY BEE CREPEさん。
メディアでも何度も取り上げられているほどの人気店。
そのため、土日は行列ができて整理券制なのですが、平日は比較的空いていてすぐに店内に入れるので、平日に行くことができる人は平日が断然オススメです。
忙しい人気店でありながらも、いつもお店の方々の対応が丁寧で、どこか下町っぽさを感じられて、そこが好きなポイント。
そして、クレープが本当に美味しい！
パリッとした生地が何層にも重なっているのが特徴的で、なんなら具がなくてもこの生地だけずっと食べてられそう。
たくさんある味の中からいつも迷うんですが、初めてなら「蜂蜜フレッシュレモンバター」「メープルシナモンバター」「蜂蜜ジェラートとマスカルポーネ」、このあたりのシンプルなものをまずは試してみてください。
もちろん、ナッツやフルーツ、アイスクリームなど、自分の好みでトッピングも可能です。
この日は、ティラミスのクレープをオーダーし、バニラアイスをトッピング。
ほんのりコーヒーの苦味もあって、甘さは控えめで、マスカルポーネが生地にすっごく合う！
美味しくてあっという間に食べ終えてしまい、ああ！もう１個食べたい！ってなるので、何度もリピートして訪問してます。
高円寺の地元の方々からはもちろん、いろいろな地方からハニービークレープさんへ来店される人気ですが、2023年5月のゴールデンウイーク明けに閉店されることが決まっています。
その後、１年間の準備期間を経て、2024年の春に高円寺に新店舗をオープンされるとのことです。
新店舗でも他の街に行かず、また高円寺を選んでくれてるのが、なんだか嬉しいですよね。
食べられるうちに食べたいし、お店の方とも会えるうちに会いたい。
またこれからも通います！
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まだまだ紹介したいお気に入りのお店は高円寺にたくさんあるのですが、今日はこの辺で。
お付き合いいただきありがとうございました。
実際に高円寺のどこかのお店にいることが多いので、読者の方々とお会いできたら嬉しいです。
ではまた、次回の更新もよろしくお願いします！
ライタープロフィール
Shiro
1981年生まれ。三重県桑名市出身。
オーストラリアとニュージーランドでバリスタを学び、都内のカフェやレストランで勤務。
海外の70都市以上のカフェ＆バーを1人で巡る。
現在は、フリーランスとして、主に船の中でバリスタとして活動する他、ポップアップイベントも企画中。
カフェ以外で好きなものは、海とサウナと動物と音楽と漫画。
Instagram : https://www.instagram.com/shiro_711/
Twitter : https://twitter.com/shirow711
