高円寺ラーメン「背油中華そば 福鳳(ふくほう)」背脂チャッチャが4段階調整可能!燕三条系ラーメン店は存在自体が街の安心感に繋がっている

背油中華そば 福鳳 高円寺

「深夜0時、実りが無かった飲み屋の帰り道。人通り少ない高円寺あづま通りに灯る、ラーメン屋・福鳳の店前ライト。外の小窓から店内をふと覗くと、こんな時間に人が多いことに驚く。皆が一心不乱ただただ前を向きひたすらラーメンをすすっている。会話もなくただ黙々と麺を口に運ぶ光景に、なんだかとても心が温まるのだ。」


ライターのシゲタです。

背油中華そば福鳳は、新潟出身のオーナーによる燕三条系ラーメンのお店です。

オーナーが「燕三条系ラーメンの魅力を広めたい」という想いで2022年12月にオープンしました。
一号店である武蔵小金井「豊潤亭」の系列店になります。

燕三条系ラーメンと言えばなんといっても、上に浮いた大量の背脂チャッチャッが特徴的です。
これは、当時廃棄されていた豚の背脂を「ラーメンに使えないか」と考え誕生したものだそうで、四国錯誤の上背脂を粒状のまま浮かべるスタイルが考案されました。

背油・煮干し・太麺の3拍子で、他には味わえないなんとも癖があって、沼に浸かってしまう味わいが魅力です。

今回はそんな福鳳さんをレビューしていきます。

高円寺ラーメン「背油中華そば 福鳳(ふくほう)」お店があるあづま通り商店街はラーメンの名店ばかり!

お店は高円寺駅北口から歩いて5分ほどのあづま通り商店街沿いにあります。

あづま通りは美味しいラーメン屋が増えましたね。
ちょっとしたラーメンロードです。

ラーメン健太に中華蕎麦一心。

どちらも超名店です。

ぜひ、今回紹介する福鳳さん含め、3店舗すべて行ってください。
高円寺ラーメンを語る上で、あづま通りは避けられませんね。

高円寺ラーメン「背油中華そば 福鳳(ふくほう)」営業時間が長くて使いやすい!

営業時間は、10時~25時でとても長くて使いやすいです!

呑んだあと、深夜に使う人も多いです。

とても評判が良い特集です。書いた私がとても参考にしてます。

高円寺ラーメン「背油中華そば 福鳳(ふくほう)」新潟燕三条背脂ラーメンの歴史

表には、新潟燕三条ラーメンの歴史が書かれています。

背脂が浮かんだラーメンは燕市発祥であること、当時廃棄されていた背脂を栄養失調だった子供たちに栄養をつける為再利用したこと、工場の労働者が頼む出前注文に合わせてラーメンが改良されてきたこと、など非常に勉強になるものばかりです。

地方に行くと、ラーメンは現場の労働者と強い結びつきがある食べ物だと感じます。
富山ブラックなんかもそうですね。
労働者が塩分を摂取する為に、塩みがとても強い。
ご当地ラーメンの歴史を知るのもエンタメのひとつです。

高円寺ラーメン「背油中華そば 福鳳(ふくほう)」メニューで一番人気は中華そば!

メニューで一番人気は中華そば!

他には、辛そば、まぜそば、背脂麻婆そばなど種類が豊富です。

最近は、ボタンの一番左上に「特製中華そば」を持ってくるお店が増えましたね。
福鳳は、お客さんが一番目に入る左上ポジションに、プレーンのラーメンを配置していることに、親しみを感じます。

高円寺ラーメン「背油中華そば 福鳳(ふくほう)」ラーメンは背脂の量が4種類から選べる!

そして、ラーメンは背脂の量が4種類から選べます!

脂のエンタメ。良いですね。

写真付きでどれくらいの量になるかわかるのが素敵。

そして、サイドメニューのまかない丼、のり茶めしも評判です!

高円寺ラーメン「背油中華そば 福鳳(ふくほう)」店内は清潔感があって女性一人でも入りやすい!

店内はカウンターのみ16席。奥に細長い内装です。

清潔感があって、女性一人で来られる方も多いです。

席が入口付近だと、大釜を使って麺を泳がせながら茹でている光景を見ることができて楽しいです。

水はセルフサービスです。

ステンレスカップがオリジナルのこだわりです。

ここまでやるラーメン屋は超珍しいです。

高円寺ラーメン「背油中華そば 福鳳(ふくほう)」一番人気の中華そばを実食レビュー!

今回は、一番人気の中華そば(脂・標準)を注文しました!850円。

容器は店名が入った、ステンレス製の真空断熱です。
容器の内側と外側の間に断熱層が入った構造で保温効果が高く、最後まで熱々のまま食べられます。
持つ手も熱くならないのが良いですね。

高円寺ラーメン「背油中華そば 福鳳(ふくほう)」スープは足し算のコンビネーションが効いて、すっきり上品な仕上がり!

まずはスープから頂きます。

まずグイっ!と煮干しと乾物出汁の風味・旨味が口いっぱいに広がっていきます。
そこに豚骨のコクと、濃口醤油の返しが追いかけてくる。
そして背脂の甘味がじんわりと広がる。
これは、背脂を足せば足すほど甘くなる感じですね。
岩海苔がスープに溶け出し、磯の香りがブワっと混じって馴染んでいきます。
刻み玉ねぎのシャキシャキ食感と甘味も素晴らしい。

そして、、、、

スープの底に沈む、柚子ピールです。

もわーんとした魚介・海苔の香りと背脂の甘味を、フレッシュに引き締めてくれます。
このほんのり香る清涼感がなんとも心地良い!

一見魚介と脂でヘビーなスープですが、柚子のおかげで負担なくさっぱりと味わえます。

足し算のコンビネーションが見事に効いており、トータルすっきり上品に仕上がっています。

高円寺ラーメン「背油中華そば 福鳳(ふくほう)」麺は太めでボコボコしたねじれが特徴的!

麵は太めの多加水手もみ麵です。

見た目ボコボコとねじれており、啜ると暴れる様な楽しさがあります。
なので汁が結構ハネやすいです。エプロンはした方がよさそうですね。
麺肌がツルツルしているので、口当たりライト。
噛むと明るいモチモチした弾力が良い感じです!
小麦の甘みも良いですね。
しっかり食べ応えある麺が、スープとの相性抜群です!

チャーシューは大判の豚肩ロースです。

ラーメンを盛り付ける前に、少しバーナーで炙っていて、香ばしい香りが◎
食感トロトロ、ほろっと柔らかく、赤身の淡白さと出汁を吸った芳醇さが相まってじゅんわりした旨味が広がります。

どんどん食べ進めたくなる味わい。
こってりしながらスッキリ上品。
一癖ありながらも、まとまり良い一杯になっています。

高円寺ラーメン「背油中華そば 福鳳(ふくほう)」お店の存在が安心感に

深夜、飲み屋の帰路に福鳳を覗くと、人がパンパンに入っているのをよく目にします。

この光景がなんとも癒されて大好きです。

飲み屋に人が入っていてもそんな事は感じないのですが、ラーメン屋でひたすら黙々と麺をすすっている人の姿になんだか心が温まります。

明るい店内、みんなが一人の時間を大事にしながら、美味しいラーメンでじんわり繋がっている。

寂しい帰路が、寂しくなくなり、お店の存在自体が、街の安心感に繋がっている様な感覚を受けます。

呑んだ後も〆の一杯に良い福鳳、気になる方は是非行ってみてくださいね。

高円寺ラーメン「背油中華そば 福鳳(ふくほう)」お店詳細

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