荻窪コーヒー「日本ネルドリップ珈琲普及協会の店」は、日本独自のネルドリップ珈琲を普及するために立ち上げられた「日本ネルドリップ普及協会」が運営するお店。
代表の繁田(はんだ)氏は、ブラジルで日本人が作った農園のコーヒー豆「カルモシモサカ」を輸入、イエメンでは珈琲美美の故・森光氏らと一緒に「イブラヒムモカ」のコーヒー豆を探し出されてきた方。
数あるお店にコーヒー豆を供給されたり、中国上海初の焙煎珈琲店を立ち上げられたりと、日本珈琲の普及をずっと影で支えてこられてきた立役者だ。
そんな方が店頭で淹れられるコーヒーは、店内で少量焙煎したコーヒー豆を、協会の立ち上げメンバーだった珈琲美美の故・森光氏監修のネルブリュワー「ねるっこ」による抽出で提供される。
今回は、お店一番人気のブレンドコーヒーを頂いてきた。
目次
荻窪コーヒー「日本ネルドリップ珈琲普及協会の店」外観
お店は荻窪駅から歩いて3分ほどの、すずらん通り商店街沿いにある。
店外にはコーヒー樽が出されていてお店はわかりやすい。
平日の午前中は、店外で手回し焙煎機でコーヒー焙煎している姿を見ることができるかも。
荻窪コーヒー「日本ネルドリップ珈琲普及協会の店」店内
店内はテーブルが3席ほどあり、コーヒーが頂ける。
もちろんコーヒー豆の挽き売りも。
お店片隅には、大坊珈琲店監修の1キロ手回し焙煎機が置かれている。
お店では「珈琲焙煎倶楽部」が催されていて、日曜日またはお店の営業時間外で、コーヒーの焙煎を楽しみたい方向けに焙煎機の開放を行っている。
珈琲焙煎倶楽部では、富士ローヤルの小型自動焙煎機ディスカバリーや、手回し焙煎機などを使って、コーヒー焙煎体験ができる。
コーヒー関連グッズや書籍の販売も。
日本ネルドリップ珈琲普及協会が作成した、日本のネルドリップ店が多数掲載された「ネルドリップ珈琲店フォトブック」は非常に読み応えがあってお薦め。
vol1は廃盤、2は関東のお店、3は日本全国のお店が掲載されている。
他には大坊珈琲店監修のドリップポットやネルフィルター、珈琲美美監修の「ねるっこ」なども販売されている。
店内焙煎されたコーヒー豆が瓶で並ぶ。
これらの豆を買って帰ったり、店内で飲むことが可能。
店内飲みは1杯500円。
豆は中深~深煎りのものが多い。
一番人気は「愛のブレンド」。
珈琲焙煎倶楽部のメンバーである「愛さん」が手回し機械で焙煎されたブレンドだ。
エチオピア(シダモ・ナチュラル)、ブラジル(ジアマンチーナヨシマツ)、コロンビアで配合されたブレンド。
他に店主のお薦めは、ブラジル・ジアマンチーナヨシマツ2種類の焙煎違いのブレンド。
コーヒーは店主の繁田氏が、ねるっこを使ってドリップされる。
抽出を見せて頂いたが、すごくよくできたブリュワーだ。。
挽いた豆をネルフィルターにセットし、上からケトルでお湯を注ぐだけで、ぽたぽたと下から自動にお湯が落ちて適切にコーヒードリップしてくれる。
湯量を少なくすればその分ゆっくりとお湯がドリップされるので、デミタス濃度で淹れることも可能だ。
愛のブレンド実飲
今回はお店一番人気の、愛のブレンドを注文。500円。
コーヒーにはLotusのビスケットが1枚付いてくる。嬉しいサービス。
コーヒーは抽出濃度を選ぶことができるので、「デミタスで」と注文。
20gで60ccの抽出。
今回の豆は、焙煎してから一週間くらいした状態の良いものらしい。
さっそく一口頂くと、えー、めちゃくちゃ美味しい!
鼻奥まで香りが行き届くなぁ。
バッと大きく黄色い華が咲く感じだ。
エチオピアとジアマンチーナの独特で華やかな香りを、コロンビアの深煎りがしっかりと下支えしてる。
トロンとしていて、スッキリしていて甘い。
パンチはあるけど優しさもある素敵なコーヒーだ。
デミタスでもこんなにしっかり抽出できるのか。。ブリュワーのねるっこ恐るべし。
というか、これを焙煎された愛さんって凄いな。。
繁田さんに伺うと、2年ほど週一回「焙煎倶楽部」でコーヒーを焙煎されてきて、今のレベルに達したとのこと。
それくらいの期間でこれほどのコーヒー焙煎ができるようになるのか。。
一度大坊珈琲店の大坊さんにも飲んで頂いたことがあるそうで、その際もお褒めの言葉を頂いたそう。
ほー。
焙煎倶楽部、めちゃくちゃ興味が出てきた。
私も入ろうかな。。
繁田さんとつもりつもるコーヒー話に華が咲いて、長時間お話させて頂いた。
とても有意義な時間だった。
コーヒー好きな方なら、ぜひ一度は訪れて頂きたいお店だ。
ではまた明日。
お店詳細
住所:〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-14-11 井口ビル101
電話番号:03-5335-9773
web:Facebook
営業時間:12:00〜19:00
定休日:日曜日
アクセス:R中央線・東京メトロ丸ノ内線荻窪駅 徒歩3分