岡山コーヒー「折り鶴」は自家焙煎・深煎り・ネルドリップのコーヒーが頂けるお店。
店主の藤原さんは、珈琲美美の故・森光さんと一緒に、コーヒー視察の際海外を数か国まわられた。
森光さんのシビアな一面を傍でしっかり見て来られた方だ。
珈琲美美の過去記事↓
今は閉園してしまったブラジル「カルモシモサカ」の豆を、現行の「トミオフクダ」に切り替えて、一心に珈琲道を進まれている。
藤原さんの焼く豆は、凄く深煎りでかつクリアに飲める一杯だ。
東京では頂けない味。
私は藤原さんのことが大好きで、美味しい深煎りを頂きながら、
コーヒーについてお話をお伺いするのが大好きだ。
そんな折り鶴さんでコーヒーを頂いてきた。
目次
岡山コーヒー「折り鶴」外観
岡山駅にあるどでかいイオンから、折り鶴に向かう。
今日また折り鶴に行けるのかー!と思うと心がめちゃくちゃ弾む。
前回飲んだブラジル・トミオフクダめちゃくちゃ美味しかったんだよなー。
前回訪問した際の内容↓
しかし岡山駅は活気があるなぁ。
人が多いし、車もめちゃ多い。
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お店は岡山駅より歩いて3分ほどの、喧騒外れた場所にある。
朝の11時ちょうどに着いたらまだ開いてなくて、外から店内をじーっと覗いていたら、店主の藤原さんが店内から急いで出て来られて、お店を開けてくれた。
すみません。。
「折り鶴」という店名が書かれた看板はなく、折り鶴のオブジェが飾られている。
なんとも粋でお洒落。
店内は「静かに珈琲を飲む店」だ。
食べ物はない。
岡山コーヒー「折り鶴」店内
店内はカウンター6席ほど。
和の雰囲気があって、木の重厚感があって凛と澄んだお店作りになっている。
カウンター上には、福岡・珈琲美美や東京・大坊珈琲店関連の本が並ぶ。
カウンターに着くと、店主の藤原さんが「今日はどんな珈琲を飲まれますか?」と聞いてくださるので、
「今日は2杯頂きたいので、まずあっさりしたものをください」と伝える。
藤原さんによるネルドリップ。
いつ見てもかっこいいんだよなぁ。。
前回来た時に藤原さんが珈琲を淹れている時、口がぶつぶつ動いているのを見ていて、
「ん?何を言っておられるんだろう。。」と気になっていた。
それを確認する為に藤原さんの近くに席を陣取ったのだけど、やはりわからなかった。
ドリップしながら自分と向き合いながら微調節されているのか、
珈琲の偉大な先人の方々とお話をされているのだろうか。
コーヒー2種類の実飲
まず提供されたのはエチオピア・イルガチェフ。
コーヒーはすべて1杯550円。
カップは大倉陶園。
早速一口頂くと、おぉ、あっさりゆったり。
モーニングの1杯目にはぴったりだなぁ。。
クリアで飲みやすい。
酸味はあまり感じなく、ボディも緩やかにまろやか、水の様に透きとおってる。
折り鶴さんで、こういう角度の浅煎りは新鮮だなぁ。
濃厚な深煎りだけじゃないんだぞ、ということを改めてお伝えしたい。
コーヒー一杯につき、丸い和三盆の砂糖菓子がついてくる。
お茶請けにぴったりだ。
次は、お待ちかねの「しっかりした深煎りをください」とオーダー。
出されたコーヒーは、ブラジル・完熟トミオフクダのしっかりめ抽出。
これが飲みたかったんだよなぁ。。。
濃厚なコーヒーを提供される際は、コーヒーをお湯で2倍に薄めたチェイサーを用意される。
「はじめこのチェイサーを少し飲まれてから、コーヒーを飲んでください。コーヒーが濃いと思った際のチェイサーとしてお使いください。」と言葉を添えて頂く。
チェイサーを少し含んだあと、コーヒーを頂くと、おーー、濃厚深煎り!
煙の香りが十分入っているけど、ここまでクリアで飲みやすさがあるのは改めて不思議だ。
旨み存分、苦味の内側から甘味の香りが広がって、華やかに昇華していくのは物凄い。
いやー、美味しいなぁ。
これが飲みたかったんだ。。
その後、藤原さんとコーヒーの話を沢山した。
ブラジルのコーヒー豆「カルモシモサカ」の味に魅せられてコーヒー屋をはじめられたこと。
しかしそのカルモシモサカの農園が閉園してしまって、あの味が2度と手に入らないことに郷愁があること。
シモサカさんに「今後豆何を使ったらいいですかねぇ」と相談したら、今のトミオフクダを進められたこと。
コーヒー屋さんの味には、それぞれ歴史がある。
特に藤原さんは「一杯のコーヒーだけでお店は判断できない。なによりも精神性が大事。」と仰る方だから、私は話をお伺いするのが大好きで、毎回手に汗握るくらい話が盛り上がる。
藤原さんの言葉にはいつも重みがあって、その反面少し寂しそうな気配がある。
そこが何ともかっこよくてセクシーなんだよなぁ。
ちなみに藤原さんの3大メンターは、
「珈琲美美・故森光さん」「カルモシモサカ・シモサカさん」「日本ネルドリップ珈琲普及協会・繁田さん」
だそうだ。
「日本ネルドリップ珈琲普及協会の店」過去記事↓
この3名のお話をお伺いするだけで、もう充分本にできるなぁと思った。
いやー、今回の訪問も最高だった。
レジ横の物販。コーヒー豆だけでなく、ペーパーフィルターなども販売されている。
コーヒー豆のリスト表。
地方発送もして頂ける。
帰りには、トミオフクダの豆を購入した。
これで家でも存分に楽しめる。
いやー今回、九州・中国地方と周ってきて、最高のお店ばかりだったな。
福岡は今回周ってみて行きたいお店が逆に増えたし、山口も岡山も行きたいお店が増えたw
また旅をしに来なきゃ。
明日からは東京の投稿に戻ります。
ではまた明日。