高円寺の “ 庶民派 ” 女王・のうじょうコラム vol.12

のうじょうりえコラム
文章・のうじょうりえ
高円寺

あなたにとって「良い暮らし」とはどのようなものですか?

”高円寺の女王”と物騒なキャッチコピーで呼ばれつつも、
超庶民派ミュージシャンのうじょうりえが
高円寺の目線で「良い暮らし」を伝えていく

高円寺の”庶民派”女王・のうじょうコラム

2月度お送りします!!

沖縄を感じ、東京と故郷を想う

ホームシックのわたしも、最近はしっかりとライブの遠征を楽しんでます!

しかも今回の沖縄遠征は仲の良い友達のミュージシャンも一緒!

以前、高尾山に行った事を書いたコラムの中で登場した
途中でリタイアして、ブレイキングダウン見てた子です。笑

さわちゃんって言います!
さわがウクレレ弾いてるから、アーティスト名はサワレレ
食べ物の歌が多くて、ライブも普段もとっても面白い子です!
「キレ方が一緒」ってきっかけで何年も仲良くさせてもらってます。笑

沖縄に行くのは初めて。
このコラムのサムネイル見てもらって分かるかもしれませんが、
わたしは青が大好きです!
厳密に言うと水色かな?

好きになったきっかけは、昔やってたゲームに出てきた海の青がとても綺麗だったから。
だから、人生で1度は
沖縄の海を見たい!沖縄行きたい!
ってずっと思ってました。

沖縄の海本当に透き通ってて、水面で目開けても透けてるかな?と顔入れてみましたが
まず目が痛すぎて無理でした(当たり前)
海って全部繋がってるのに、一体どこからどうやって汚くなるのか不思議。

さわちゃんが2月誕生日なので沖縄旅行がまず決まり、
せっかくならライブしたいという、わたしのわがままも聞いてもらいました。

ライブしていて、沖縄は音楽好きな方が多いなって感じる部分が所々ありまして、
ライブ中初対面のわたしの演奏もノリノリで聞いてくれてたり、
細かい所も全部観てくれてたり、
至る所からカラオケの音が聞こえてきたりしました。(しかも皆歌上手かった)


肝心の沖縄料理ですが
東京のお店で結構食べた事があり、大体知っていたし味も好みだったので
口に合わないことはないだろうと思いながら、現地の物を食べてみました。

ちなみに沖縄料理の知識は、概ね高円寺にある沖縄居酒屋「抱瓶」で付けました。
これ帰ってから高円寺の人にめちゃくちゃ話したかったんですが、なんと!
沖縄にも抱瓶って名前の居酒屋ありました!!!(→リンク

国際通りがある牧志駅から、松山という飲屋が沢山ある方に向かって歩いていたら途中で発見。
写真撮っておけば良かった、、
漢字も同じだし、字体も似てて系列店なのかな?
と思い調べたけど正確な情報は得られず。
高円寺の抱瓶知っている方もいたけど、関連性は不明でした。
今度抱瓶飲みに行ったら聞いてみようかな。

沖縄料理、抱瓶でいつも食べてるのとギャップがなくて安心。やっぱり好きだった!
わたしが食べていたのは東京好みの味付けで実際はかなり違かったら、って不安が多少ありました。
つまり沖縄料理が食べたくなったら抱瓶に行けば間違いないって事!!

ただ海ぶどうは本島のより磯の香りがして塩っ気があって、全然違いました!
あまりに美味しかったのでお土産買う為海ぶどう専門店に寄ったら、
「本島の海ぶどうってどこで仕入れてるんだろうね?」
ってスタッフさんが言ってました。笑

打ち上げで行った居酒屋で、海ぶどうやらジーマミー豆腐やら注文したんですけど
沖縄民はお店でまず頼まないそうで、間違って違うテーブルに運ばれたのはすぐこちらに戻ってきました。

意外だったのは海ぶどうは元々、お刺身のツマとか海藻みたいな、わざわざ食べなくても良いような添え物だったって事。
それが突然何年か前から人気になって、そのまま食べられるようになったらしいです。
あんな美味しいのわたし永遠に食べたいですけど、、
ちなみに沖縄の人達の飲み会の〆はステーキだそうです!
確かにラーメン屋とかほとんど見かけなかった!!

さわちゃんのお友達の家に泊めさせてもらって、最終日の夜は鍋パしたんですが
その子が泡盛を当たり前のように飲んでいて、お茶割りの良さも教えたくて緑茶を買い込みましたね。
そういえば高円寺駅前セブンの缶の緑茶ハイ、売り切れてたことあったなぁ

ギター背負ってるとき緑茶ハイ持ちながら歩いてたら「高円寺のミュージシャンは緑茶ハイだよね!!」って見知らぬ人に話しかけられたり。

家主の今年の抱負は宅飲みを定期的に開催することらしくて、分かるぞその気持ちと思いました。笑

沖縄の方々、皆気さくに話して下さいました!!

気温1桁の東京から春の陽気の沖縄に来て天国かと思うくらい暖かい事、
飛行機から見たら白い建物が多くて(暑さを凌ぐ為白くしているらしい)本島の色と全然違う事、
千葉生まれのわたしからしたら有り得ないくらい綺麗な海がある事、
色々な事があまりに違くて、新鮮というか別世界のようで
興奮するわたしの話を沖縄の気候のように温かく聞いてくれました。
わたしもこの穏やかな場所で生活したら、もう少し優しい人間になれるのだろうか。

東京に行った事があったり、住んでいたって方までいて、高円寺の話も出来たのは意外でした!
何もかも嫌になったら沖縄に移住したいな〜とまで思っちゃいました。

ただ今回の遠征での新しい発見。
沖縄の海見て、わたしの故郷の千葉の海はお世辞にも綺麗ではなかったなぁと思いつつ、
それでも小さい頃から見てきた稲毛海岸は愛着あるんだよなって思ったのは、おそらく初めて。
側にあるもの、馴染みのあるものって、自分にとってずっと大切に想えるんですね。

そしてそれだけ居心地の良い沖縄なのに、最終日頃には
寒くて汚くてごちゃごちゃした東京に帰りたいと思ったのが自分でもびっくり。
なんだかんだ東京好きなんだなと。
会いたい人も沢山いるし。
わたしには東京でやりたい事がまだまだ沢山あるようです。
初めて行った場所の事を知るだけでなく、自分の知らなかった部分も知る事が出来た遠征でした。

高円寺ウーハ閉店

大好きな場所がどんどんなくなっていく。
あまりに多すぎて、コロナ禍になり誰もが経験した事になってしまったのでは。

わたしの大好きなライブハウス、高円寺ウーハが1/14で閉店しました。
でもコロナのせいで、、というのではなく、店長の瀧川さんが他にやりたい事がある為の、なんともポジティブな理由。
前向きな解散、活休と言って戻ってこなかった人も沢山見てきてしまいましたが、こればかりは本当に前向きな閉店だと思います。

ウーハ店長は元々世界を旅していた時期があったそうなので、きっと彼は旅人気質なんだろうなぁと。

生々しい話ですが、ライブが終わると精算と言う
ノルマや機材費のお金を払ったり、逆に頂いたりって時間があります。
条件はライブハウスによって違くてもその時間はどこでも大体あって、同時にその日のライブの感想や反省などをスタッフさんと話します。
長く続けてるミュージシャンは色んなライブハウスで打ちのめされてきているはずで、それも成長する為に絶対必要ですが
ウーハはそんなミュージシャン達の背中を押してくれる、希望を担ってくれるライブハウスだったんですよね。

アーティスト1人1人をちゃんと好きで呼んでくれていて、
口だけの無責任な慰めでなく、お前はいけるよ!大丈夫!って毎回言ってくれます。
自信を持たせてくれるようなライブハウスは珍しかったのではないでしょうか。

次は熱海でレコーディングや配信を中心としたスタジオを開く予定だそうです。
もう場所も決まっていて、春頃には開始できたらなとの事。
これはわたしのエゴだけど、瀧川さんがまた音楽に関わる仕事にしてくれて良かったなって。
もうだめだってなりそうなとき、会いに行く口実になるから。




次回は、3月1日(水)更新予定です。



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ライタープロフィール

のうじょうりえ

のうじょうりえ

千葉県出身、高円寺発。
キャッチコピーは人間大好きシンガーソングライター。
「高円寺の女王」の異名も持つ。

コロナ禍現在も東京を中心に月10本前後のライブに加え、路上ライブ、配信、遠征ライブなど精力的に活動。
音楽で生計を立てている。

高円寺を愛し盛り上げたいという思いと、高円寺駅を土日祝日も快速が停まる街にしたい、という秘かな野望がある。

地元千葉への愛も忘れず、台風15号の際チャリティー路上ライブを行い、集まった¥83,890を千葉県へ全額寄付している。

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