二拠点生活(デュアルライフ)やってます【東京(高円寺) ⇄ 香川(三豊市)】 vol.3 ~ 環境が人を作る ~

文章:編集長シゲタ
高円寺

編集長のシゲタです。


わたしは東京(高円寺)と香川県(三豊市)で二拠点生活しており、月の半分を香川で過ごしています。


2022年12月より二拠点生活をはじめたので、約半年になります。
(最近は北海道や大阪出張も増えてきたので、二拠点自体も怪しくなってきてますが。。)


本企画では、二拠点生活のリアルな現状、日々感じる機微や、高円寺を外から見た感想、香川県三豊のすばらしさなどを、つぶさに伝えたいと思っています。


前回は「香川での生活」についてお話しました。↓



今回は、健康のこと、心情的なお話や二拠点生活で考えが変わったことなどお話ししたいと思います。

お付き合いくださいませ。

二拠点生活(デュアルライフ)帰宅後2日ほど体調を崩す

月の約半分を高円寺と香川三豊で過ごしていますが、
香川から高円寺に帰ってきて、あいかわらず2日ほど体調を崩しています。

逆も然りで、香川に到着してからしばらくパフォーマンスが落ちます。

前からこの症状はありましたが、最近とても顕著になってきました。

談笑・騒ぎ声、アコギ・エレキ、中央線やバスの音など、機械音含め賑やかな音の東京・高円寺

ツバメ、ウグイス、鳩など鳥の鳴き声、風になびく木々、川のせせらぎ、夜寝る時はほぼ無音の香川・三豊市

街から聞こえる音ひとつとっても、これだけ違います。

高円寺は人が多く、夜が楽しい。
三豊は人が少なく、昼が豊か。


夜型と昼型、生活ペースが全く異なる2つの街。

この振り幅に、相変わらず体がすぐ順応できずにいます。

二拠点生活(デュアルライフ)は旅行ではない

二拠点生活は、旅行ではありません。


「旅行」は普段の生活から離れ、責任無く非日常の中で羽を伸ばすこと。
二拠点生活は「住まうこと」で、日常であり責任が伴います。

香川にも拠点を置くとなると、住居環境や人間関係など一から作る必要があります。

ありがたいことに、香川に土地勘ある方の元で仕事のお手伝いをさせて頂いているので、環境作りはかなりショートカットさせて頂いています。

そして住居の提供と移動費などもクライアントさまから工面頂いているので、私の二拠点生活が成り立っています。

これらを一から作り上げるとなると、途方もなく金銭と時間と、労力がかかり大変なことがわかります。

二拠点生活(デュアルライフ)で軽いホームシック


どちらも大好き街だからこそ、移動到着後2、3日ほどホームシックにかかっています。


出発二日前くらいから徐々に寂しくなり、前夜がナーバスのピークです。
当日空港までのバス移動、飛行機に乗っている間も気持ちが晴れません。

高円寺→三豊(新宿バスタから羽田までのバス内)
飛行機の絶景も気持ち晴れず

着いてからは、ふり幅が大きい2つの街になかなか適応できず、無性に疲れます。
肩がコリ、数日間ひどく眠くなります。


そして2日くらいたってやっと順応し、体が軽くなってエンジンがかかります。



39歳にしてホームシックにかかると思いもしませんでした。



普段なんとなく暮らしていた街を、自分が思ってた以上に愛おしく感じています。

二拠点生活(デュアルライフ)で友人と気持ちのすれ違い


しかし先日香川に居る時、東京の友人と解釈の齟齬があり、大きな気持ちのすれ違いが起こってしまいました。

会わないことをいいことに、LINEで言いたいことを言い合って関係が悪化、結果疎遠になってしまいました。


ショックな出来事でした。


新たな街で交友が増える反面、今までの友人を失う。


環境が変化したら人付き合いも変わるし仕方ないか、、とむりやり受け入れています。


そして街に居る時間が月の半分なので、着くたび少し浦島太郎状態になります。
自分も友人も街も、どこかよそよそしさを感じます。


単純接触が薄れる、物理的距離の難しさにも直面しています。

二拠点生活(デュアルライフ)は仕事で決めるのがお薦め

「二拠点生活は難しい」という言葉を、最近よく目にする機会が増えました。

主なハードルは、以下の4つなのだそうです。

  • 二拠点分の家賃と家の維持
  • 移動にかかる費用
  • 二拠点先の仕事
  • 田舎の人付き合い


SNSでも最近「地方移住での人付き合いの難しさ」など頻繁に問題になってますよね。

それを香川県三豊で感じることは全くありません。

逆に、移住者に優しい街であり、若者のクラフトマンがどんどん増えていることから、高円寺にとても近しい街であると感じます。


著書「五体不満足」で有名の乙武洋匡さんが、先日三豊に来られていて、Facebookで下記の投稿をされていました。↓

まったく同感で、今後三豊は日本でますます注目されてゆく街なのだろうと思います。


私は今のところ、仕事軸で二拠点生活を決めたことから、大きな問題はなく生活できている状態だと思います。


世の中には多種多様な二拠点生活があるかと思いますが、仕事に紐づいて決めるのが最もお薦めです。
移動費、宿泊先の手配が伴う可能性が高い為です。

二拠点生活(デュアルライフ)で環境が変わり、自らが変わる

三豊市・父母ヶ浜


はじめは慣れない二拠点生活に戸惑いはありましたが、今では心のバランスが前よりすごく良くなったと感じています。


話は変わりますが、
「自分が良く関わる5人を平均すると、おおよその自分像がみえる」そうです。

住む場所を変えることで、関わる人が変わり、おのずと自分が変わる。

最近「環境が人を作る」のを意識して、行動することを心がけるようになりました。

高円寺・北口ロータリー



実は、わたしが二拠点生活をはじめる前「これから死ぬまでずっと高円寺から出られないんじゃないか」と不安になっていました。


コロナ禍当時は高円寺に閉じこもる形になって、かえって高円寺が大好きになり、他の街に出ることを無駄だと思うほどでした。

コロナ禍が落ち着いてきてからも、日常をそう簡単に戻すことができず、電車に一駅乗ることさえ苦痛を感じる様になりました。


好きだからグルメ情報の発信をしているにかかわらず、脱サラして収入も伴わない葛藤。

外食するにはとても費用がかかります。


やがて「家は出れるけど、高円寺から出れない引きこもりなんじゃないか」と感じる様にもなりました。



それがやっとありがたいことに、お仕事をきっかけに二拠点生活で外に出る機会を得て、冷静な判断ができる様になった気がしています。


「大事なものから少し距離をとって、客観的に物事を捉えたい。」



これが、二拠点生活を決めた大きな要因でした。




日常を客観的に捉えるからこそ見えたものがあり、やっぱこの街すごいなぁ、当たり前じゃないんなぁと冷静に感じられる様になりました。

観光客の様なよそよそしさが楽しく、高円寺に居る時間が限られている分、より濃密に時間を過ごせるようにもなりました。

そして、他県や国外にもフットワーク軽く出られるようになり、高円寺と比較して物事を捉えられる様になりました。

@t_shige_0327

メニューも基本日本語書いてあって、喋れる店員さんも多い。そして人が超優しくて温かい!

♬ オリジナル楽曲 – シゲタ / ツブサ編集長 – シゲタ
先日台湾に行った動画が、TikTok190万再生、インスタが270万再生になりました。


いろんな街でさまざまな方と出会いを重ねる中で、広い世界を見れる様にもなったと感じています。



今後も引き続き二つの街をベースにしながら、経験値を積み、グルメ情報のみならず色んな発信をしてゆきたいと考えています。

メディアが多様化し何が本当かわからない世の中で、更に力強く発信できる様になりたい。


色んな人の意見を聞き、良い環境を整え、尊敬する人たちと一緒に幸せになりたい。


環境探しは、自分探しよりずっと大事な事かもしれないと感じています。

香川県・高松空港




ライタープロフィール

シゲタ

ライティングクリエイター・ライター・編集者・動画クリエイター・SNS代行・ネットショップ支援

大阪千里出身の1984年3月生まれ。東京(高円寺)と香川(三豊)で2拠点生活を行う。SNS総フォロワー約3万人。EC(ネットショップ)店長・ディレクター職は10年以上。

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