銀座コーヒー「カフェ・ド・ランブル」は自家焙煎、ネルドリップ、オールドコーヒーが頂けるお店。
著書「コーヒーに憑かれた男たち」内で登場する、日本の珈琲御三家のうちの一つのお店だ。(カフェ・ド・ランブル、吉祥寺もか、カフェバッハ)。
ランブルで提供されるオールドコーヒーとは、生豆のまま10年以上エージング保存したものを焙煎したコーヒーのこと。
お店の創始者であり、日本コーヒーの始祖ともいわれる関口一郎さんはもうお亡くなり(享年103歳)になっているが、その魂は弟子に引き継がれお店は存続されている。
ランブルはもはや、いま実在する伝説のお店なので、コーヒー好きな方なら必ず訪れておくべきお店だろう。
ただひとつ、今のランブルについて知っておく必要があるのは、”お客さんは多い”。
海外から来られる方も多いので、絶えず満席に近い客数だ。
ただでさえ、抽出に時間がかかるネルドリップ。
店側として、ランブルのコーヒーを求めて来られる多くのお客さんに満足してもらう為に、”良い意味で、捌いた接客をする” ということを客側も理解する必要がある。
そんなランブルでオールドコーヒーを頂いてきたので、レビューする。
目次
銀座コーヒー「カフェ・ド・ランブル」外観
珈琲だけの店、ランブル。
お店は銀座8丁目にある。
新橋駅から歩いて5分ほど。
1970年代まではお店は西銀座にあったが、隣接するお店の火災により取り壊され、 こちらに移ってこられたそう。
歴代使用された、ランブルのカップなどが並ぶ。
デミタスカップでも、持ち手がついてたり柄が違ったり、色々あったんだよなぁ。
銀座コーヒー「カフェ・ド・ランブル」店内
お店入って右手には、過去関口さんが掲載された新聞の切り抜きなどが飾られている。
コーヒー豆は地方発送が可能。
焙煎豆が、至る所に並べて置かれている。
店内は縦に長細い。
2名掛けのテーブルが6つほど。
今日もお客さんは満席、スタッフさんは相変わらず殺伐としている。
今回はカウンターに座る。大きな L字カウンターは、10席ほど。
ネルドリップ中の林さん。
ランブルといえばこのオレンジ色のリードミル。
微粉が限りなく出ないように豆がカットされる。
とても高価な代物。
銀座コーヒー「カフェ・ド・ランブル」メニュー
メニューにはコーヒーだけ。
何とも潔い。
あ、オールドコーヒー今結構ないなぁ。。
あるのは2種類のスマトラだけか。
オールドは生豆を10年以上寝かせたものを順番に提供されるので、タイミングによって、ある豆が異なる。
オールドコーヒーの実飲・レビュー
今回は、スマトラ(ビンタンリマ 深煎り)2009年ものを、デミタスで注文。1000円。
さっそく一口頂くと、おー、白樺の流木の表面みたいだ!
オールドの良い枯れ感出てるなぁ。
飲み進めると、濡れた砂利の様なじめっとした感覚もでてくる。
良いアーシーなマンデリン感だ。
キリッといかないまでの酸味が心地良い、ランブルらしい深煎りだ。
ボディはデミタスでもサラっと飲めるなぁ。
やっぱりオールドは、独特な風味が予想しない角度で飛んでくるのが面白いよなぁ。
ふー、今回もランブルを堪能したぞー。
参考:前回頂いた、ニカラグア ’04 のレビュー↓
ここのお店で修業をされて巣立ったたり、魅せられた方々が日本中に、たくさん珈琲屋を開かれている。
それらのお店は本当良いお店が多いし、明らかに大きな流派を作られたお店。
日本珈琲界の始祖。
大きなリスペクトを持って。
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