国分寺コーヒー「ねじまき雲・陽」は、こだわりの自家焙煎コーヒーが頂けるお店。
ねじまき雲は都内に2箇所あって、国分寺のお店[陽]と、青海のお店[陰]で成り立っている。
本日ご紹介するのは、ねじまき雲[陽]。
国分寺[陽]は、多彩なコーヒー提供のお店で、
青海[陰]は、焙煎と水曜夜の部(22時~23時半)限定でコーヒー提供をされている。
[陽]はお客さんが集まり外に広がるイメージで、
[陰]はコーヒーに向き合い内側に向き合うイメージで名付けられたそう。
そもそもねじまき雲は、青海から始まったお店。
今ではメインの営業は国分寺に移されており、当時の常連さん向けに今でも青海で営業を続けられている形だ。
[陽]のお店では、店主の長沼さんがドリップ中心のコーヒーを、奥様がエスプレッソ系を担当される。
ドリップコーヒーは基本ペーパードリップなのだが、ために期間限定で濃厚なネルドリップ抽出されることもある。
下記、ネルドリップコーヒーを頂いた時の記事。↓
そんなお店で、今回はデミタスコーヒーを頂いてきた。
目次
国分寺コーヒー「ねじまき雲・陽」外観
お店は、国分寺駅から歩いて4分ほどの道路沿いにある。
お店はすごくひっそりしているので、入り口がどこにあるのか迷われる方も多い。
お店看板。
店名「ねじまき雲」は、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」から取られているのかと思いきや、お客さんから指摘されるまで村上春樹の著書を読んだこともなかったそう。
お店を利用するにあたり、利用規約が詳細に書かれている。
少々お願いごとは多いが、これさえ守れば店内はとても居心地の良い空間だ。
扉には、念押しのお願いが。
少々緊張する瞬間。
国分寺コーヒー「ねじまき雲・陽」店内
店内はシンとしたひっそりとした空間で、雰囲気のある調度品が飾られていてとてもお洒落。
あわい漆喰壁、BGMはゆったりとしたインストミュージックが流れ、壁掛け時計のカチカチ音が聞こえる。
席の配置はたまに変わるが、テーブル席と壁に向かったカウンター席とがある。
こちらお品書き。
飲み物だけで40ページほどになる分厚さ。
飲み物にはすべて、内容の注釈が書かれて眺めているだけでも面白い。
内容は、以下の項にわかれる。↓
・エスプレッソマシン
・ペーパードリップ
・サイフォン
・コーヒープレス
・ウォータードリップ
・カフェオレ
・コーヒーリキュール
・ラム酒
・ワイン
・おつまみ
・その他ドリンク
・お菓子
こちらペーパードリップの項
ブレンドコーヒーでも、ドリッパーの説明とセットになっているのがとても興味深い。
ここからストレートコーヒー。
定番品の他にイレギュラーの豆を揃えている場合があるので、定員さんに聞けば教えて頂ける。
苦めのストレートに関しては、コーノ式ドリッパーによるデミタス抽出もして頂ける。
注文をした後は、ぼーっと席でコーヒーを待つ。
しかし時が止まった様な、居心地の良い空間だ。
カウンターには、ねじまきのオブジェが。
メキシコ マヤビニック 深煎り デミタスの実飲
今回はストレートコーヒーの、メキシコ マヤビニック 深煎りをデミタス抽出で注文。(700円+100円)。
さっそく頂くと、
おー!錆びた鉄の様な、渋み、埃っぽさ。
じめーっと広がる鉱物が水に触れた時の様な香り。
渋みからくる強い苦味。
広がるスパイシーな酸味。
そして最後ほのかに着地する甘味。
決して飲みやすくはないんだけど、癖になる不思議なコーヒー。
デミタスを飲んだ後のチェイサーの水が、これまた格別に美味しい。
必ずしも飲みやすさ、甘み、旨みのあるコーヒーだけが良いコーヒーではないことを証明し、問いかけてくる。
うーん美味しかった。
最後は長沼さんに丁寧にお見送り頂き、お店を出る。
良いコーヒーというのは、刺激や気づきを与えてくれるものなんだなぁと改めて実感した。
コーヒーはやはり奥が深い。
ではまた明日。