高円寺の “ 庶民派 ” 女王・のうじょうコラム vol.13 ~ 3月になったら ~

高円寺の “ 庶民派 ” 女王・のうじょうコラム vol.12 のうじょうりえバナー
文章:のうじょうりえ
高円寺

あなたにとって「良い暮らし」とはどのようなものですか?

”高円寺の女王”と物騒なキャッチコピーで呼ばれつつも、
超庶民派ミュージシャンのうじょうりえが
高円寺の目線で「良い暮らし」を伝えていく

高円寺の”庶民派”女王・のうじょうコラム

3月度お送りします(^ν^)

もう3月

3月って文字を打ち込んで現実を突きつけられています。
もう3月か。。
とか言ってる内に春夏秋冬と、すぐ1年経つのだろうけど。

わたしの曲で「3月になったら」というのがあります。
がっつり季節物なので歌う機会はかなり少ないですが。
高円寺に来る直前くらいに作った曲です。
1人暮らしの経験がまだなかったわたしが、引っ越しを目前にして考えていたこと、これから訪れるであろう心境の変化を込めました。


今でこそ自分は「1人でいるのが向いてない」と自覚出来るようになりましたが
当時はとにかく1人になりたい、自分を変えたいって気持ちがとても強くて。
そう思うきっかけは沢山あったんですけど、1人暮らしする!と決めてから動くまで、めちゃくちゃ早かった記憶があります。
引越し費用=貯金くらいのお金しかなかったのに。笑
なんか行動力ある人っぽいですが、わたしは時間が経つと色々考えちゃって全然動けなくなるタイプなんです。
思い立ったが吉日、
すぐ動き出さないと足踏みしてしまうのは知っていたし、当時はいち早く環境を変えたかったです。

思い返せば案外環境をガラッと変えるのは嫌いじゃないかもしれません。
同棲していた人にフラれて高円寺に出戻りするときも、別れてから出て行くまでの間気まずさは全くなかったのに、 
早く高円寺戻りたい!って引っ越しの日が待ち遠しかったものです。
まあ高円寺が好き過ぎるだけだったかもしれませんが。。
多分、行く先々で楽しい事や新しい事、人にきっと出会えるって期待があるんだと思います。
過去にあった良い思い出って数えきれないけど、自分が動いた分これからまた増えるだろうし。
そんなワクワク感の方が強いです。


1人暮らし始めたばかりの頃とかマジでお金なくてしんどかったけど、不幸だとは感じなかったな。
自分が選んだ事だからってのもあるけど、
それまで知らなかった世界を知ってすごく楽しかったからだろうと思う。
「不安」って考えている人からはずっと消えないもので、生きていく上で必要な感情だけど
意外となんとかなることって世の中多いんだなっていうのも1人で生活してみて感じました。

結局精神論だったり、自分次第みたいになっちゃいますけど
自分で決めた事は誰のせいにもできないし、やるしかないんですよね。
わたしは自分勝手なので、誰かの言う事を聞いて選択したものが上手くいかなかったとき、絶対に人のせいにすると思うので、笑
自分の人生は自分で責任持とうと思ってます。
楽しい事や幸せはあっちからやってこない、自分から探しに行って初めて見付かるもんだと。

かと言ってホームシックになるので、
旅に出るのは嫌ですけどね。笑
日常のちょっとした変化でも刺激があるものです。

配信を始めたこと

やっぱりわたしはずっと同じことしてるより、たまに新しいこととか変化を付けた方がテンション高いくいられるかもしれない。
って思い直す機会が最近ありました。
さっきの話と似ているけれど。

なんとTikTokライブを最近始めたのです!
正直TikTokは向いてなさそうで、前はやりたくないと思ってたんですが
わたしはライブハウスやライブバーなど、色んな所へ多くライブに行っている方なので
せっかくならライブした場所の紹介動画とかやりなよ!と言われまして
確かに自分が好きで行っている場所だしそれならやっていけそう、、とTikTokの投稿を始めたのがきっかけです。
補足すると配信メインになった訳ではないです。
相変わらず現場主義なので、今まで通りライブハウスや路上ライブでのライブを主軸として活動していきますが
TikTokは影響力あるSNSですし、ライブと並行して動かしていきたいなと。
たまたまか、そういうものなのか、例年は年の初めに何か新しいことを始めるのが多くて
そのお陰か良い気持ちでスタートを切れています。

(ちなみに去年の新しい事はギターエフェクターを導入した事、このコラムの連載が始まった事など。
去年は年の初めからレコーディング始めたのでそれも)

今までやってきた音楽を作ったりライブをしたりにマンネリしている訳では全くないです。
というか飽きてやる気がなくなってたら、音楽みたいな大変なことはそもそも続けられないと思う。
ただずっと同じ事していたらきっと現状維持になってしまうし、
出来る事が目の前にあるのにやらないのは、応援してくれる方達に失礼だと思って。
自分に喝を入れなきゃと。

インディーズミュージシャンは、仕事のようにこれをこの時間でやって下さいと決められる事が少ないので
自分の匙加減でサボれたり、無理しすぎちゃったりもできるんですよね。
スケジュールを詰め過ぎたときワクワクしている反面、ヒヤヒヤしている自分もいるし
相当疲れてるときは今日は寝る日と割り切る場合もありますが、
早く起きる予定で全然起きられなかったときは、相当な罪悪感に苛まれたりも。

そんなときイチローさんのお悩み相談動画を見掛けまして。
「サボってもバレない環境でサボらないメンタルを保つには」
という質問に対し、
「自分が大切にしている人や尊敬している人を思い浮かべて、どう思われるか想像する」
と答えていました。
あと「人はサボる、でもサボってはいけないという感触を持っているのはすごくいい」
と言っていて、ちょっとだけほっとしました。笑
(最近イチローさんの言葉に感化されること多いな)

曲作りとか作業しだして結局終わらなかったとき、サボっているというより捗らないという言葉の方が合ってる気がする。。
それをサボるというのか?
粘って頑張ることもあるんですが、わたしの場合はそれで上手くいく確率結構低いんですよね、、
これは人と、場合によりますが。

個人的に「自分が納得した出来の新曲を月1曲はライブでお披露目する」
という目標は常に持ってます。
言い訳になるので割愛しますが、色々な理由で達成出来なかったときは
あぁ”〜〜となってます。

会社やお店で働いている人も、フリーランスで働いている人も
それぞれどんな目標があるのか気になりますね。
ないならないでのびのび過ごせて良いし、あったら聞いてみたいですね。
そこから自分の新しい目標とか増えていきそうです。
是非教えて下さい!

サボるサボらないに限った話じゃなく、
誰かを思い浮かべてとか、自分を客観的に見て行動するのは大切ですよね。
そういえば「頑張っている姿を上手に見せられるのも才能の内」という言葉を聞いたことがあるな。
表向きだけじゃ絶対ダメだけど、
自分をよく見てくれている人に「頑張ってるね」と言われるのは嬉しいものです。
そんな人達を大切に思い浮かべて、応えていきたいです。




次回は、4月5日(水)更新予定です。



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ライタープロフィール

のうじょうりえ

のうじょうりえ

千葉県出身、高円寺発。
キャッチコピーは人間大好きシンガーソングライター。
「高円寺の女王」の異名も持つ。

コロナ禍現在も東京を中心に月10本前後のライブに加え、路上ライブ、配信、遠征ライブなど精力的に活動。
音楽で生計を立てている。

高円寺を愛し盛り上げたいという思いと、高円寺駅を土日祝日も快速が停まる街にしたい、という秘かな野望がある。

地元千葉への愛も忘れず、台風15号の際チャリティー路上ライブを行い、集まった¥83,890を千葉県へ全額寄付している。

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