コーヒー焙煎「繁田珈琲焙煎倶楽部」4回目の自家焙煎をしてきた!

繁田珈琲焙煎倶楽部 シゲタ(ライター・企画・編集者)

荻窪の「日本ネルドリップ珈琲普及協会の店」で行われる「繁田珈琲焙煎倶楽部」。
今回は4回目のコーヒー焙煎をしに行ってきた。

「繁田珈琲焙煎倶楽部」では、お店にあるコーヒー焙煎機をシェアし、生豆を購入したら、お店の営業時間外に自由にコーヒー豆焙煎ができる。

前回焙煎した豆の反省点(特に酸味が強すぎる点)があったので、今回楽しみに行ってきた。

前回の焙煎レポートがこちら↓

コーヒー焙煎「繁田珈琲焙煎倶楽部」外観

コーヒー焙煎「繁田珈琲焙煎倶楽部」お店外観

今回も平日の朝9時に予約を取り、荻窪のお店に来店。

今回はこう焙煎したい、というイメージはあるものの、手法がいまいちピンと来ないので、焙煎する前に繁田さんに相談させて頂こう。

今回も頑張るぞ!

コーヒー焙煎「繁田珈琲焙煎倶楽部」焙煎打ち合わせ

コーヒー焙煎「繁田珈琲焙煎倶楽部」コーヒー焙煎終盤イメージのメモ
繁田さん手書きによる、コーヒー焙煎終盤イメージのメモ。横:時間。縦、窯内温度

繁田さんにさっそく焙煎の教えを乞う。

今回焙煎したいイメージを繁田さんに伝える↓
・焼くのは前回と同じ豆、ブラジル・ジアマンチーナヨシマツ・2019
・いつも酸味が強く入ってしまうので、とにかく酸味を抜きたい。
・苦味はそこそこに、煙の香りは入れたくない。

今までの焙煎記録表を繁田さんに見て頂き、「焙煎時間が短いんじゃないかな。」という結論に。
そうか、なるほど!早すぎたか。

今までは排出時間はトータル10分~11分くらいだったけど、13分くらいを目安にじっくり焼いてみることに。

そして、排出温度を今までより少し上げて(225℃→228℃)、ガス圧を下げる。

「豆の排出前は、火を消化した方がよいですか?」を伺うと、丁寧に図を描いて教えてくださった。
「下げなければ、窯内の温度が上がり続けて焙煎が進み続ける訳だから、下げた方が余裕をもって排出できる。」とのこと。
この件はいろいろ考え方はある様なので、とりあえずは豆の様子を見ながらどうするか決めることに。

コーヒー焙煎「繁田珈琲焙煎倶楽部」焙煎

コーヒー焙煎「繁田珈琲焙煎倶楽部」生豆ジアマンチーナヨシマツ2019

今回もブラジル・ジアマンチーナヨシマツ2019を焼く。
この豆を綺麗に焼けるまで、一旦この豆から浮気しないつもり。

コーヒー焙煎「繁田珈琲焙煎倶楽部」ディスカバリー焙煎機

今回もこのディスカバリーの焙煎機(半熱風窯)で焼く。

では、1回目の焙煎!

ガス圧をいつもは1.0に設定しているが、今回は終始0.8まで下げてみることに。
排出温度は227℃で13分を目指す。

窯温度が200℃になったら生豆200gを投入。

窯内温度が104.8℃まで下がり、そこから温度反転。
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1ハゼ 185℃ 6分54秒。
2ハゼ 214℃ 9分46秒。
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あれ?焙煎時間いつもと変わらないぞw
全然いつもと一緒のスピード感だ。
ゆっくり焼く為に、ガス圧下げたんだけどなぁ。。
今日焙煎するのが2バッチ目だったので(1回目は繁田さん焙煎)、窯の温度が安定する・しないでも変わってくるみたい。
うーんなるほど、難しい。
条件による調整が焙煎の肝なんだろうなぁ。ここは経験が必要だ。
ここでガス圧とダンパーの調整をしたらいいんだろうけど、よくわからんし、一旦はこのままで焼いてみるか。。

本来は227℃排出する予定だったけど、230℃まで伸ばすことに。

コーヒー焙煎「繁田珈琲焙煎倶楽部」焙煎豆を排出1

230℃!豆排出!ザァーーーー!

ふー、焼けた。

結果は230℃で11分06秒。目指してたのが227℃で13分だから、かなり短くギャップがある。
ガス圧をもっと下げないといけないかぁ。。

豆の色目は、、こんなもんかなぁ。。少し浅いような気もするけど。。よくわからん。

焙煎後の重量は250g→208g。まぁこんなもんなのかな。204、205gくらいが理想な気がするけども。。

よし、次の焙煎はもっと下げるぞ!ガス圧。

コーヒー焙煎「繁田珈琲焙煎倶楽部」ディスカバリー焙煎機のガス圧を下げる

2回目は、ガス圧を0.8→0.6まで下げることに。

さすがにここまで下げればゆっくり長く焼けるでしょ!
しかしこのメモリ調整少しの差で、めちゃくちゃ窯内温度変わるから、恐ろしいなw


いざ、2回目の焙煎!

窯内が200℃になったら生豆投入!

窯内温度105.2℃で温度反転。

あれ?窯内温度150℃くらいまで、さっきと焙煎速度が変わらない(汗)
もっと長い時間焼きたいのに。。。
「うーん、うーん。」と唸っていたら、繁田さんが「大丈夫。窯内温度が上がってくると、温度上昇が緩やかになっていくから」とのこと。
そ、そうですか(汗)

1ハゼ 186℃ 8分57秒。

ほんとだ!1回目より、1ハゼまでの時間が2分くらい長い!めちゃ良い感じ!

2ハゼ 216℃ 13分51秒。

あ、あれ、、、今度は温度上昇がゆっくり過ぎるぞ。。もうちょっと急いでもらいたいんだけどなぁ。。
1回目より4分も差が開いちゃってる。


うわー、これは排出温度迷う!

227℃!うーん、230℃までいっちゃう!?

テスタースプーンで豆色確認しながら「いつ上げよう、いつ上げよう!」と迷っていたら、気づいたら一瞬で230℃になってたw

コーヒー焙煎「繁田珈琲焙煎倶楽部」焙煎豆を排出2

急いで排出、ザーーーーっ!

排出温度、230℃で16分42秒。
目指してたのが、227℃で13分だったから、今度は3分も長く焙煎することになった。

うーーん、難しい!!

でも豆色は良いなぁ。
これくらいの色目が理想的だと思うんだけど、、、若干黒い?

焙煎後の重量は250g→202g。おー結構減った!204、205gくらいが理想な気がするし、きっと酸味は残ってなさそうだな。あとは煙の香りがどれくらい入ってるかだな。
どうだろ味。


いやー、楽しかった!!
今回は焙煎の醍醐味を知れた感あったぞ!
焙煎が始まって、思った方とにずれた時の起動修正の仕方がまだよくわからないけど、考え方は整ってきてる感じがする。
はじめの焙煎設定を念入りにするところから、まずはしっかり固めていこう。

焙煎が終わった後は、繁田さんと珈琲談義。

今日も楽しかったなぁ!

コーヒーを抽出、実飲

コーヒー焙煎「繁田珈琲焙煎倶楽部」焙煎豆・1回目

これが1回目の焙煎豆。

んー、色目はいいけど、中があまり焼けてなさそうだから酸味残ってるだろうな。
ほんとは酸味抜きたかったけど。。

多分前回と同じくらい、しっかり酸味残ってそう。

コーヒー焙煎「繁田珈琲焙煎倶楽部」焙煎豆・2回目

こちらは2回目の焙煎豆。

こちらはしっかり黒い。
やはり227℃で上げるべきだったかな。。
ほんと2,3秒の判断が命取りになる。
まぁこうならない様に、最後排出する時ガス圧を下げるべきなんだろうけど。。

きっと酸味は消えてるだろうけど、どれだけ煙臭いかが勝負だなぁ。

コーヒー焙煎「繁田珈琲焙煎倶楽部」デミタス抽出・実飲

まず1回目の焙煎豆を20g・60ccのデミタスで抽出。

あらー、良い感じ!!
過去一番良く焼けてて、理想に近いなぁ!
酸味残ってるかな、と思ったけどかなり焼き切れてる。
少しスパイシーにチリっとするくらい。
風味もしっかり出てる。
煙も感じない。
頑張らずデミタスを飲み切れる純度がある。
もう少しだけ長く焼くのがベストかなぁ。


次は2回目の焙煎豆を抽出。
おーこちらも1回目と違ってまた良いなぁ!!
酸味はしっかり焼き切れていて、苦味が強い。
トロリとした甘さも感じる。
少しの煙の香りを感じるが、そこまで辛くない。
十分美味しいんだけど、希望はもう少し早く焼いてサラッと飲めるのが理想かなぁ。


今回焼いた豆、両方良い感じ!
全然許容ラインだ、やった!
排出温度は230℃で一旦固定かな。
後はガス圧を0.65~0.75にして、焙煎時間を13~16分目安で探ってみるか。

いやー、焙煎楽しい!
次、早く焼きたい!


ではまた明日。

お店詳細

住所:〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-14-11 井口ビル101
電話番号:03-5335-9773
web:Facebook
営業時間:12:00〜19:00
定休日:日曜日
アクセス:R中央線・東京メトロ丸ノ内線荻窪駅 徒歩3分