【高円寺、芸人たち #3】消防士時代から憧れの“高円寺ライフ”まで。ラヴィット出演や、先輩芸人との関わりで見えた、新たな夢【かけおち 青木マッチョ】

高円寺

ツブサをご覧のみなさんおはようございます、文筆家・ピアニスト・写真家の伊藤夏希です。

高円寺に関わる芸人にフィーチャーし、その人の生き方や高円寺での暮らしにまつわるエピソードを深掘りしていく「高円寺、芸人たち」。

今回紹介するのは、吉本興業所属のお笑いトリオ「かけおち」の青木マッチョさんです。

高円寺に移住したばかりの青木さんに、普段のお笑い活動や高円寺の街の魅力などを深掘りしていきます!

消防士時代の弱みが今の芸風に

元々お笑いは小さい頃から好きでした。昔見たABCグランプリで、初登場のとろサーモンさんを見て「めっちゃ面白い…!俺もお笑いしたいな」と漠然と考えていたんですが、学生時代は自分のカーストが低く、教室の隅っこにいるような陰キャだったで、「学校でも目立たない奴が、お笑い界で目立てるわけない」と思って、高校を卒業してから24歳までの6年間はずっと消防士をしていました。

安定した公務員の仕事ではありましたが、消防士もかなりしんどかったんです。体はでかいのに声が小さいとか、元気がないってめっちゃ怒られていて…
でも「この弱みはお笑いの世界だったらウケるんじゃないか?このキャラで一回挑戦してみよう」と思いはじめて、それから消防士を辞めて芸人を目指すことに。
売れなかったとしても、先が見えなかったとしても、芸人という職業がすごく輝いて見えていたし、一度きりの人生、絶対楽しんだほうがいいなと思ったので、地元の愛知を離れて北千住に上京しましたね。

ただ、消防士をやめてからNSCに入所するまでは1年間期間があったので、その期間はフリーターをしていました。ジムの清掃をしたり、北千住のマイバスでバイトしたり。
あとはとにかく筋肉を付けることに集中してました。筋肉のためになるものだけを食べて、鍛えて、少しでもキャラ付けをしたかったんです。振り幅が大きければ大きいほど絶対面白いと思って。
それくらい努力しないと面白くなれないと思っていたので、必死に筋肉をつける生活を送ってました。それから2020年の4月にNSCへ入所します。

気づいたらラヴィットでギャル曽根さんとそば食べてました

自分が入所したタイミングがちょうどコロナ禍なのもあって、オンラインで相方探しの会に参加して今のトリオ「かけおち」を結成しました。

毎月、NSCで開催されるライブでも1、2位を獲れていたので、正直調子は良かったんです。
NSC卒業前に受けた「おもしろ荘」のオーディションも最終まで進めたし、「ネタパレ」にも出て、「さんまのまんま」にも出演させてもらえて、結構調子は良かったもののなぜかあまりはねず…ハマってもらえなかったというか。
いろんなオーディションは突破できるけど、テレビに出た後の反響がないというのがずっと続く中、TBSの「ラヴィット」でやっとお代わりしてもらえたんです。なんだかハマってもらえたような気がして、初めて出演した時に手応えみたいなのは感じられましたね。
とはいえラヴィットでも失敗ばかりしてるので、手応えといったら失礼ですが…

NSCを卒業してデビューしたのも2021年と最近なので、なんだか変な感じですよね。最近まで消防士だったのに、気づいたらラヴィットでギャル曽根さんとそば食べているので、めっちゃ変な感じです(笑)

密かに憧れていた高円寺まで

愛知から上京して最初に住んだ街が北千住で、高円寺には半年前くらいに引っ越してきました。
北千住の代表になりたいくらい、本当に北千住は大好きな街で、なんなら一生住み続けようと思っていたんです。
でも去年くらいから忙しくなってきて、毎日朝から晩まで外にいたんですが、片道一時間くらいかけて北千住から都心へ出るのがしんどくなって、本当に気が狂いそうになっちゃって。

そんな悩みを仲の良い先輩芸人「メイプル超合金」の安藤なつさんに相談したら、なつさんは30年くらい高円寺に住んでいたのもあって「高円寺おいでよ、案内できるし」って、高円寺に引っ越すことをおすすめしてくれました。

それだけでなく、元々消防士をやめて東京で物件を探していた時に、ちょうどYouTubeで高円寺チャンネルを見かけて、「北千住に上京先決めちゃったけど、高円寺もいつか住みたいな」とずっと思っていたのもあったので、半年前に念願の高円寺まで引っ越してきました。

やっぱり高円寺はいいですね、何も不便なことがない。初めて会う先輩芸人の方でも「高円寺に住んでいます」っていうと「高円寺のどの辺?」って、話のネタにもなるからうれしいです。
元々高円寺に住んでいた芸人さんも多いし、高円寺ってだけで親近感が湧いたり、共通の話題が増えるから良いですよね、北千住にいた頃はこんな街の話で盛り上がることはなかったので。

まさか高円寺で憧れの先輩芸人と飲む日がくるなんて…

高円寺に引っ越してきたものの、まだまだ高円寺の街は探索できていません。いろいろ行ってみたいお店もあるからチェックはしているんですが、高円寺でご飯を食べるとなっても、なんやかんやすき家とかに行っちゃうし。あとちょくちょく行ってはいますが、ステーキ亭が僕は好きですね。やっぱり安く肉を食べれるのはありがたいです。

本当はもっと高円寺を知りたいけど、だいたい仕事が終わるとそのまま家に帰ってすぐ眠りにつくので、まだ高円寺を練り歩く余裕がないんです。だけど、たまに時間があるときなんかは無性にお酒を飲みたくなって、一人でも入れそうなお店がないか近所をぐるぐる歩いたりもしています。
でも結局勇気が出ないからお店には行かず、家にテキーラが置いてあるんで、テキーラをショットで一人で飲んで、そのまま眠りについてます…(笑)

ただ、なつさんに誘っていただいて桃太郎寿司に連れて行ってもらったり、バビロンの千葉さんもいつも銭湯に誘ってくれるし、最近だとサルゴリラの赤羽さんに会ったので、いろいろ高円寺のお店を聞いて、Googleマップにピンを刺しまくりましたね。

あとは東高円寺の居酒屋には、なつさんとよく行きます。なつさんが他の芸人さんも誘ってくれるので、そこでまた他の芸人さんとご一緒したりしていますね。
上京したての頃は高円寺チャンネルを見て「いつか高円寺でいろんな芸人の方とお酒を飲めたらいいな」なんて思っていたのですが、まさかたった数年後に憧れの芸人さんたちと飲めているなんて、、想像もしていなかったです。

北千住のタワマンに住む…?

今後の目標は、かけおちでM-1グランプリの決勝までいきたいです。まだトリオでのM-1決勝はいないので、駆け落ちで目指していきたいですね。
個人としては、もっと自分の趣味や特技を活かせるような番組にたくさん出たいなと。
消防士時代、時間だけはあったので、ピアノやドラム、カリンバなどの楽器を弾けるようになったり、温泉巡り、ツーリング、大食い、キャンプ、ジェットコースター巡りとか、とにかく一人でいろいろやっていたので、そんな昔の自分に日の目を見せたいというか…(笑)
自分にしかできないことをして、たくさんの方に認知してもらいたいですね。

お世話になった先輩もたくさんいるので、自分がもっと売れて、その先輩たちに恩返しもしていきたいです。自分が売れればきっとそれだけでも先輩方が喜んでくださると思うので。

あと、上京したときに立てた目標が「北千住のタワマンに住む」だったので、車もバイクも買えるくらい売れて北千住のタワマンに住んだら、バイクで都心まで移動する生活を送ろう、なんて考えていましたが、高円寺から出る理由がないくらいこの街の居心地が良すぎるので、正直将来どうなるかわからないです。

この街で生活していく中で、また新しい夢がどんどん出てくるような気がしています。

【高円寺、芸人たち・かけおち 青木マッチョ】プロフィール

かけおち 青木マッチョ

愛知県名古屋市出身。
東京NSC27期生。吉本興業所属。
養成所時代に相方である鈴木ロン毛・赤木ぼうずとお笑いトリオ「かけおち」を結成。

<SNS>
Instagram
X(Twitter)
YouTube

ライタープロフィール


伊藤夏希 

1998年生まれ。宮崎県出身、高円寺在住。
武蔵野音楽大学を卒業後、文筆家・写真家・ピアニストとして、東京・宮崎を拠点に活動中。
陽と陰をテーマに、人間らしいやわらかな世界観を表現している。

2024年9月15日〜30日 伊藤 夏希 写真展「吠えろ!」
2024年11月10日 ピアノトリオコンサート「忘れられない花言葉」 開催予定

<SNS>
Instagram
YouTube