岩手・盛岡コーヒー豆「機屋」1992年産のオールドコーヒー、ブラジル カルモシモサカを堪能する。

機屋・オールドコーヒー・カルモシモサカ カフェ ド ランブルの系譜・インスパイア

岩手・盛岡「長期熟成オールドコーヒーの店・機屋」は、自家焙煎・ネルドリップのコーヒーが頂けるお店。

中でも、10年以上生豆をエージング保存させた希少な「オールドコーヒー」が頂ける。

店主の関さんは、東京銀座の老舗コーヒー店「カフェ・ド・ランブル」に刺激を受け、独学でコーヒーを学んだのち、盛岡で機屋を開業された。

私は昨年2019年にお店にお伺いし、関さんに淹れて頂いたオールドコーヒーがあまりに美味しかったので、それ以来お店の大ファン。

昨年2019年6月の過去記事↓

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出張特別編!盛岡グルメ 3 盛岡の機屋(はたや)で昨日に引き続き、再度珈琲休憩。 ほんとは違うお店に行く予定をしてたんだけど、昨日のケニアが美味しすぎたので、他のも飲みたくてやっぱり再訪。 あ、今日は店主の関さんいらっしゃる! 自己紹介をして雑談をして、飲みたいコーヒーを擦り合わせさせて頂く。 そしたら何と、実は少しだけ残してあるというオールドのマンデリンを淹れて下さることに。 やった! ちなみにオールド珈琲というのは、焙煎する前の生豆の状態で、環境が良い中10年以上寝かせたものをいいます。 ということで、オールドコーヒーのマンデリン トバコG1 2007年をデミタス ダブルで注文。1200円。 わ、何これ!強烈にうまい。 マンデリンのコク深い土っぽさがありながらも酸味があって、その酸味が華やかさまで昇華していく感じ。 じめっとした熱帯に咲く、綺麗な花(ラフレシアみたいな?)をイメージした。 最後はキレイな苦味にスクっと入れ替わって落ちついていく。 昨日のケニアといい今日のマンデリンといい、すげぇ。。 多分機屋でオールドのストレートを一通り飲んでったら、豆の特性が凄く分かりやすく認識できる様になるんだろうなぁ。 それくらい、豆を熟成することで無駄なものが削ぎ落とされ、個性が引き出されてる気がする。 関さんとコーヒーやお店について、たくさん色んなお話をさせて頂いた。 歴史的にも貴重なコーヒー関連品もたくさん見せて頂いた。 今は無き吉祥寺もかのメニューや店内写真、銀座ランブルの初代デミタスカップや故関口氏のサイン入り珈琲豆本など。 いやー、また強烈な珈琲体験したなぁ。 #シゲ珈琲 ←まとめてます #盛岡 #機屋 #コーヒー #盛岡グルメ #盛岡カフェ #盛岡市 #珈琲 #デミタスコーヒー #ドリップコーヒー #ネルドリップ #マンデリン #オールドコーヒー #ストレートコーヒー #深煎り #コーヒー好き #コーヒーのある暮らし #コーヒーのある生活 #コーヒー好きな人と繋がりたい #カフェ #カフェ巡り #カフェ好き

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私は普段、東京荻窪にある「日本ネルドリップ珈琲普及協会の店」で、代表の繁田(はんだ)さんからコーヒー焙煎を教えて頂いているのだが、繁田さんと言えば、ブラジル産コーヒー豆・カルモシモサカを日本に持って来られた方だ。

そのカルモシモサカが採れるブラジルの下坂農園は、残念ながら2011年3月に閉園していて、もうニュークロップ(新豆)は入手できない。

なので今現在、過去に採取・保存されているオールドクロップしか世の中に存在しない訳だが、そのオールドクロップでさえも凄く貴重で、在庫しているお店は全国に数店舗しかない。

そのうちの一つが盛岡の機屋だ。

繁田さんからコーヒーを学んでいる身として、どうしても、カルモシモサカを飲まない訳にはいかない。

この度、機屋から1992年産のカルモシモサカを入手できたので、実飲レビューする。

岩手・盛岡コーヒー豆「機屋」購入品

岩手・盛岡コーヒー豆「機屋」荷姿

ネットで豆を購入し、翌日発送、翌々日着で届いた。

機屋のロゴがサイドに入った可愛らしい段ボール。

岩手・盛岡コーヒー豆「機屋」開梱

同梱物。
豆は2種類購入。
一種類豆をおまけで入れて頂いてる!嬉しいなぁ。

他、読み物冊子が複数。

岩手・盛岡コーヒー豆「機屋」コーヒー豆

購入したのは、ブラジル ブルボン カルモシモサカ 1992年物(100g・2,000円)と、スマトラ マンデリン(100g・770円)。

おまけには、マダガスカル ティピカをつけて頂いた。

送料は、盛岡から東京まで880円。

岩手・盛岡コーヒー豆「機屋」チラシ類

こちらチラシと、納品書。

一つは「機屋時間」というコーヒーの魅力を伝えるフリーペーパーのvol15。
お店7名のスタッフが、コーヒーにまつわることを寄稿されていて、読みごたえがある冊子だ。

あとはコーヒー豆や器具の紹介チラシと、お店の名刺、関さん直筆メッセージが書かれた納品書。

岩手・盛岡コーヒー豆「機屋」コーヒー豆

岩手・盛岡コーヒー豆「機屋」ブラジル ブルボン カルモシモサカ 1992年物

こちらが、ブラジル ブルボン カルモシモサカ 1992年物。

オールドコーヒーなので、素材を引き出すために、若干浅めに焙煎されている。
シティローストからフルシティローストあたりか。

岩手・盛岡コーヒー豆「機屋」スマトラ マンデリン

こちら、スマトラ マンデリン。
ニュークロップのストレートで、一番深煎りを飲んでみたいと思っていたので、マンデリンは一択だった。

それでも深すぎない、フルシティローストくらいの焙煎かなぁ。
豆表面にはテリッと油が染み出している。

岩手・盛岡コーヒー豆「機屋」マダガスカル ブルボン ティピカ

マダガスカル ブルボン ティピカ。

カルモシモサカと同じくらいの浅い。

良い酸味が味わえそうで、わくわくする。

コーヒーをネルドリップ抽出

岩手・盛岡コーヒー豆「機屋」抽出の湯温

早速、コーヒーをドリップ。

抽出温度だけど、、どうしようかな。
いつも飲む深煎りは83℃くらいの低めで抽出しているけれど、綺麗な酸味を抽出したいし、普段よりは高めの温度でいくか。

ブラジル カルモシモサカは比較的浅い焙煎度で、コーヒーの成分を多く抽出したい感じがあるから、温度高めで抽出しよう。
88℃くらい。

スマトラ マンデリンは深めの焙煎だけど、やはり酸味を綺麗に出したいから若干低い86℃くらい。

マダガスカルは、カルモシモサカと同じ88℃くらいかな。

岩手・盛岡コーヒー豆「機屋」挽き目とネルドリップ抽出

挽き目はいつもの様に、いちばん粗めで。
手挽きミルで敢えて微粉を残す感じでコクを出したい。

ネルフィルターは毎回使っている、喫茶いずみのもの。
ちなみに喫茶いずみの店主・伊藤さんは、機屋の店主・関さんリスペクト。

喫茶いずみの記事↓


豆とネルでの師弟共演!


5分くらいかけてゆっくり丁寧に、点滴でネルドリップ抽出。

コーヒーの実飲

岩手・盛岡コーヒー豆「機屋」ブラジル ブルボン カルモシモサカ 1992年物・実飲レビュー

まずは、ブラジル ブルボン カルモシモサカ 1992年物を頂く。

うわー!木材をガブッとかじった感じ!

小さい頃のわら半紙をふと思い出す。

味の立体感がすごい。
現物に近いけど極力デフォルメされてない美しいデッサンを見ている様だ。

色でいくと琥珀色。

広がる香り、味の層。分厚さ。
とろんとしたまろやかさがある。
旨み、甘味、渋み、苦味、酸味、香ばしさ。
全てがリアルだ。
酸味や渋みはあるんだけど、まったく嫌らしくない。

枯れたブラジルの味わいそのものだ。

30年弱かけて作られたコーヒーに、しばらくぼうぜん。


最近、コーヒーの酸味において勝手に少し否定的になっていたんだけど、
やっぱりそうだ、これが自分の好きなコーヒーの酸味だ。
やっぱり酸味のあるコーヒーが苦手になった訳じゃなかったんだな。

めちゃくちゃ美味しい。


こんな美味しいコーヒーを一人で飲んでいいんだろうか、という気にさえなるコーヒー。
ほんとに良いものって、人と共有しなきゃ!ってなる。

岩手・盛岡コーヒー豆「機屋」スマトラ マンデリン・実飲レビュー

次は、スマトラ マンデリン。

深煎り超楽しみだ!

早速頂くと、おー、じんわりじんわり旨みが広がっていく。
酸味なのか甘味なのか、それすらわからない美しすぎる境界線。

バターの様に分厚さのある、まったりした芳香。

深い優しさのある味わい。

うーん、これくらいの焙煎度良いなぁ!
自分の焙煎で、もし目指せるのであれば、これくらいのポイントでいきたいと思える感じ。

美味しすぎるなぁ。。

岩手・盛岡コーヒー豆「機屋」マダガスカル ブルボン ティピカ・実飲レビュー

最後は、マダガスカル ブルボン ティピカ。

おー!すごくまろやか、滑らか。
分厚く、じんわり淡い。
ゼリーを口に含んだ様に液体がぷるんとしてる。

酸味はまた、風味の甘さに昇華されてあまり感じないなぁ。
こんなに焙煎度が浅いのに、際立った酸味がこないのも不思議。

余韻が続く、ほっと柔らかいコーヒー。


うーん、三者三様味わいが全く違う!

最高すぎた。

やはり、機屋の関さんや喫茶いずみの伊藤さんは、味のバリエーション表現がもの凄い広い。そして深い。
だから味がまったく退屈じゃない。

カルモシモサカとうとう飲めた。。

今度、日本ネルドリップ珈琲普及協会の繁田さんに会うのが凄く楽しみ。
感想を伝えて、カルモシモサカのお話をたくさん聞かせて頂こう。


ではまた明日。

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