代々木上原喫茶店「木の下珈琲」人柄溢れる上品な味。珈琲美美の系譜

kinoshitacoffee 珈琲美美の系譜・インスパイア

代々木上原コーヒー「木の下珈琲」は、代々木上原の「ハコギャラリー」内で、月一回ほど間借り喫茶をされているお店。

自家焙煎(手回し)、深煎り、ネルドリップのコーヒーが頂ける。

店主の木下さんはネルドリップの普及活動にも取り組んでおられ、ご自身でネルドリッパーを自作されていて、有名店への供給や、ネル抽出の勉強会を開かれたりされている。

ちなみに木下さんは、福岡・珈琲美美で3年間修業をされた方。

福岡・珈琲美美の記事↓

木下さんの珈琲の始まりは、今はなき「吉祥寺もか」で飲んだコーヒーに衝撃を受けられ、
その後「もか」が閉店となってしまった為、自分で「もか」の味を作りだしたいと思われたことによるそうだ。

「もか」の故・標さんのお弟子さんにあたる、珈琲美美の故・森光さんに師事されたのは自然の流れだったのだろう。

ちなみに福岡マスカル珈琲の宮崎さんとは、珈琲美美で一緒に働かれていた同僚である。
(宮崎さんが先輩)

福岡・マスカル珈琲の記事↓

今回、2月20日~24日で「珈琲と絵本」というイベントが開かれたので伺ってきた。

下記、イベント詳細。↓

今回は、デミタスコーヒーとチョコレートを頂いてきた。

珈琲美美の系譜・インスパイア店はこちら

代々木上原コーヒー「木の下珈琲」外観

代々木上原コーヒー「木の下珈琲」外観

会場となる「hako gallery」は、代々木上原駅北口から歩いて4分ほどの所にある。

「hako gallery」は2階建ての建物で、1階は大きなキッチン設備、2階は映像設備を完備しているレンタルギャラリーになる。

今回のイベントは、2階で喫茶をされているとのこと。

代々木上原コーヒー「木の下珈琲」看板

味のあるイラストポスターと、「木の下珈琲」の木看板。

代々木上原コーヒー「木の下珈琲」2階への階段

はじめどうやって2階へあがったらよいかわからず、1階の大きな扉を開くと中は真っ暗。
私が「はて?」となっていると、木下さんが1階まで降りてくださって、
「こちらになります、わかりにくくて申し訳ございません。」と案内して下さった。

あー、外側の隣の小さい扉の方だったのか。。

階段を上がって2階へ。

代々木上原コーヒー「木の下珈琲」店内・2階

2階の喫茶スペース。
開かれていてお洒落だなぁ。

このスペースと、後ろには木下さんが居られるカウンターがある。
そちらにも席が。

今回はカウンターに座らせて頂こう。

代々木上原コーヒー「木の下珈琲」yack yack books

こちらは、今回のイベントである、絵本の展示。
目黒の絵本専門店「yack yack books」さんがセレクトされたものだそう。
海外絵本がメイン。

代々木上原コーヒー「木の下珈琲」yack yack books・愛がテーマの絵本

今回のテーマは愛。

しばらく色んな絵本を読ませて頂いた。

代々木上原コーヒー「木の下珈琲」物販

横には、木下珈琲の物販が。
珈琲豆とネル枠。

前回木の下さんに訪問した時、ネル枠の(小)購入したんだよなぁ。。
はじめてのネル枠購入は木下さんだった。

あれから家珈琲にはまって、色んな珈琲屋さんのネルを購入して、今家には10個くらいあるw
普段使うものの他は、冷凍して保管している。

そういえば最近、木の下さんの手作りネルは、形状が変わったとインスタで記事投稿されていたなぁ。
ちなみに木下さんのネルは100%綿の平織りになる。

代々木上原コーヒー「木の下珈琲」メニューとネルドリップ

代々木上原コーヒー「木の下珈琲」メニュー

木下さんの、味がある手書き文字が大好きだ。

今回のブレンドは、ベースがインドネシア(アチェかトバコ)。
それにエチオピアのシェカを混ぜられているそう。

ストレートはヤンニハラール。
いいなぁ。

ギシルコーヒーもある。
飲んだことないから、一度飲んでみたいんだよなぁ。

今回コーヒーのお供は蕪木さんのチョコレート「かもがや」を、
なんと1か月ほどエージングさせたものらしい。

蕪木さんの記事↓

代々木上原コーヒー「木の下珈琲」ドリップ

1杯目はブレンドを注文。

丁寧に豆をピッキングされた後、コーヒー豆を挽くのに手挽きミルを使われた。
「ごりごりごりごり」
おー、クラシック!
普段時間がない時は電動の「みるっこ」を使われる様だが、時間があって丁寧に淹れたい時は手挽きされるとのこと。
手挽きだと良い感じのムラが出て、良いコーヒーの仕上がりになるとのこと。
雑味なども「あえて」出して、濃厚な仕上がりにするということか。
なるほどー、楽しみ!

デミタスコーヒーとチョコレートの実食

代々木上原コーヒー「木の下珈琲」デミタスコーヒー(クレー)とチョコレート

今回はクレー(インドネシア・トバコ)のややおもブレンド(600円)と、チョコレート(300円)を注文。

さっそく一口頂くと、うわー、きれいで上品な抽出!
色でいうと灰色を感じる、トバコらしいアーシーな香り。
華やかにポッと広がって、キリリとした酸味がある。
それと生薬の様なスパイシーな味わいが合わさってくるなぁ。

うーん、美味しい。

代々木上原コーヒー「木の下珈琲」チョコレート(蕪木・かもがや)

そして、蕪木さん「かもがや」チョコレート。

左二つが1か月エージングさせたもので、右が新しいもの。
食べ比べをさせていただいた。

蕪木さんのチョコってほんと美味しいよな。。
飾らない美味しさ。
食べることを頑張らなくてよい素晴らしさ。
でも恐ろしくクオリティが高い。
これくらいの欠片数で満足できるのもいい。

エージングさせた方が少し穏やかに感じるなぁ。
酸味が少し丸くなってまろやかさがあるというか。


うーん、もう一杯ストレートコーヒーを頂こう!

ヤンニハラールを頂こうと思っていたら、なんと「裏メニュー」を発見!w
これなんですか?と木下さんに伺うと「よく見つけましたね、ばれちゃいましたか」と仰る。

豆の香りを嗅がせて頂くと、なんと芳しい香り!すごい!
これください!と即答。

ちなみにどこで裏メニューを見つけたのかは、敢えて内緒。

木の下さんはこういうことをされるんだよなぁ。
遊び心がずるい。

代々木上原コーヒー「木の下珈琲」裏メニューコーヒー・デミタス

裏メニューのコーヒーをデミタスで注文。600円。

一口頂くと、うわ!とてつもなく華やかだ!
近年まれにみる華やかさ!
酔っぱらう洋酒の様なトロンとした感じ。
きたきたー、私が好きなドンピシャのコーヒーだ!

さっきより酸味が際立っていてキリリとしてくる。

で、木下さんらしいクリアで綺麗な抽出。

う、うま。。。

今回たまたま豆を手に入れることができた様で、精製方法はこれで「ウォッシュド」とのこと。
え、こんなに華やかで、これでウォッシュド!?

ちなみにこの豆の「ナチュラル」製法の豆があるらしい。
数量限定で市場にこれから出回るらしいく、何とか手に入れたいとのこと。
えーー、これのナチュラルとか考えただけで恐ろしいなぁ。。
めちゃくちゃ飲んでみたい。


いやー、美味しかった。最高。
木下さんと色んなコーヒー話に華が咲いて、めちゃくちゃ楽しかった。

またイベント時来させて頂こーと。


ではまた明日。

珈琲美美の系譜・インスパイア店はこちら

お店詳細

お店は間借り喫茶なので、詳しくは「木の下珈琲」のインスタでご確認ください。