山口コーヒー「原口珈琲 Torréfaction」は自家焙煎(手回しロースター)、ネルドリップ・点滴ドリップ、深煎りのお店だ。
原口珈琲の店主で焙煎士でもある原口洋子さんは、1998年から7年間東京青山にかつて存在した大坊珈琲店で修行された方。
修行された後は渡仏され、フランスのマルシェで自家焙煎コーヒー店をオープン。帰国後に、地元山口県で原口珈琲をオープンされた。
原口珈琲は現在、同じ山口駅近辺に2店舗存在する。
1店舗は原口洋子さんが店主で、洋服屋さんMamboの2階にお店を構える原口珈琲店。
2店舗目は原口さんのご主人である岳人さんが店主をされ、焙煎所も兼ねた原口珈琲Torréfaction(仏語で焙煎室)。
今回はTorréfactionのレポートをする。
目次
山口コーヒー「原口珈琲 Torréfaction」外観
「原口珈琲 Torréfaction」は山口駅から歩いて10分ほどの所にある。
細い路地にあって一見みつけにくいが、隠れ家の様な感じがあって、逆に良い。
打ちっぱなしのコンクリートがシックでかっこいい店構え。
ちなみにこちらは「原口珈琲」。
Torréfaction に伺う途中、店前を通るので、写真をパチリ。
1階は洋服屋さんになっている。ブルーの壁がお洒落。
山口コーヒー「原口珈琲 Torréfaction」店内
店内は黒とブラウンの木が貴重とされたシックでお洒落な雰囲気。カウンター5席と2人掛けテーブルが2つ。
店内片隅にはコーヒー豆焙煎室が併設されていて、運が良ければ洋子さんが豆を焙煎している姿を拝見することができる。
一番おすすめはオリジナルブレンド「0」。
ふつう、濃いめ、うすめから選ぶことができる。
ストレートコーヒーは不定期で、日によって取り揃えが異なる。
コーヒー豆は持ち帰りもできる。
山口コーヒー「原口珈琲 Torréfaction」抽出
カウンターには、お店のマスターであるご主人が立たれている。接客がとても丁寧で紳士でニコニコされ優しそうな方。
メニューを見させて頂いて、オリジナルブレンド0を濃いめで注文。
豆は25gで100ccの抽出。
ネルドリップで「てち」「てち」と点滴抽出。とても丁寧な所作。ネルフィルター先端は恐らくポッチが付いてるタイプ。ネルを持つ左手を上下には動かさない。トータルの抽出スピードは比較的早めに感じた。
ちなみにこちらは以前、東京の中目黒で行われた、原口洋子さんによるネルドリップ講座の様子。↓
こう思うと、ご夫婦で抽出の仕方が少し異なっていたかと思う(洋子氏は左手をダイナミックに動かされていた)ので、両店行って抽出の仕方が違うそれぞれのコーヒーの飲み比べも面白いかと思う。
コーヒーの実飲・レビュー
カップは原口珈琲のオリジナルのもの。黒いテーブルとコーヒーに白のコントラストがなんとも映える。ちなみに今後カップ&ソーサーは販売もされるらしい。
オリジナルブレンド0を濃いめ(豆は25gで100cc)を さっそく頂くと、
うわぉー、美味しい!苦味、旨味、香味、甘味ばつぐん。
大坊珈琲の味が完全によぎる。しかしオリジナリティも抜群だ。
ボディはドンとありながらもその後抜群のキレの良さでサッとひくと同時に、ふわーとした芳しさや香ばしさが浮かび上がってくる感覚はすごい。
雨上がりの晴れ。
アスファルトから上がってくる湿度を肌で感じながら太陽の清々しい日差しと香りを感じる。
美味しすぎるなぁ、もう一杯いただこー。
次はモカブレンドを注文。
ほー!こちらは先ほどのブレンドに比べてあっさりだ。
口の中で、可愛らしい花が徐々にポッと咲く感覚。
色彩濃いめの小さなスミレの花がイメージに浮かぶ。
さきほどのブレンドの比重が前だとすると今回は後ろだ。
可愛らしい苦味が舌上で少しウロウロ残る感覚もある。
いやー、最高に美味しかった。
大坊珈琲の系譜をしっかり感じとることができた。
マスターと色んな珈琲談義をさせて頂いてとても有意義な時間を過ごすことができた。
山口のことをとても大切に考えてらっしゃることがヒシヒシと伝わってきた。
帰り際には洋子さんとも挨拶をすることができた。
なかなか伺える機会がないけれど、早くまた原口さんのコーヒーが飲みたいなぁ。
日本中に好きなお店があることは本当に良い事だ。
お店詳細
お店の詳細は、原口珈琲 Torréfactionの公式インスタグラムをご確認ください。
下記は、「 原口珈琲(Mambo2階) 」の詳細です。↓