編集長のシゲタです。
東京(高円寺)と香川県(三豊市)で二拠点生活しており、月の半分を香川で過ごしています。
本企画では、二拠点生活とはどういうものか、リアルな現状、日々感じる感情の機微や、高円寺を外から見た感想、香川県三豊市のすばらしさなどを伝えたいと思っています。
前回は、二拠点生活を決めた理由をお伝えしましたので、今回は主に「香川での生活」についてお話したいと思います。
ぜひお付き合いください。
※二拠点生活を決めた「理由」の記事↓
目次
二拠点生活(デュアルライフ)の移動、費用について
東京・香川間の移動は、飛行機です。
東京(羽田)から香川(高松空港)までフライト時間、1時間20分。
そう思うと香川が身近に感じます。(空港までは時間かかりますがね。。)
この日は、羽田のサクララウンジに入れて頂くことができました。
私のJALステータスでは無料で入場できないのですが(有料3,000円+事前予約だと入れる)、同行者がステータス会員だと一人まで入ることが可能なので、クライアントさまの恩恵に授かりました。
中は超ひろびろ!人も少ない。
広いソファ席や一人用のリクライニング席、barスペースなどがあり、フライトまでゆうゆう待てます。
しかもドリンクがすべて無料、生ビールサーバーもあります。おつまみも少し。
シャワー室もあります。もちろん電源・Wi-Fiも。
普段入れないところに入れるのは、やはりテンション上がりますね。
待ち時間が快適なのは素敵なこと。
そしてフライト、香川へ。
高松空港から約一時間車(今回はクライアントさまからのお迎え)に乗せていただき、拠点の三豊市へ。
宿泊先は、クライアント元の古民家美容サロンで使っていないお部屋に、ご厚意で住まわせて頂いています。
移動に関しても、仕事に関わる費用は工面頂いています。
ですので現在、香川の生活でかかる費用は、ざっくり食事代のみになります。
食事は、普段ライフワークでSNS投稿している外食がメインです。
業務委託元のクライアントさまにはとてもありがたいことに、生活もろもろ沢山サポート頂いています。
その分事業の売上を上げる為に、主業務のSNS運用代行の枠を超えて、経営サポート、その他実務作業など、一枚岩になりながらお仕事に取り組んでいます。
東京にも仕事はありますが、それらはほとんどオンライン完結できる為、スケジュール調整しながら日々業務にあたっています。
二拠点生活でネックになるのは、やはり仕事です。
しかしオンラインで仕事できる体制さえ整っていれば、二拠点生活は十分可能です。
現に香川に住み始めて、現地の方とお話していくうち、ありがたいことにお仕事(SNS運用やホームページリニューアルなど)が順調に増えています。
地方で会社やお店をされている方は、ネット集客の大事さを痛感されているので、その方たちをサポートし続けられれば移住や二拠点生活は可能だと考えます。
一方、高円寺の自宅(賃貸)ですが、月半分居ないことになるので、空家賃が発生している状況になりました。
これがどうしてももったいなく感じているので、次の手を考察中です。
(誰かと同居するか、家を引き払って高円寺ではエアビーで住むかなど)
二拠点生活(デュアルライフ)先での視点の変化
香川に着くとホッとするので体全体の力が抜け、リラックスした状態でお仕事ができます。
自然が身近なので、目線が上がり、気持ちがおおらかになります。
風景をぼーっと眺めることは眼福です。
(といいつつ香川でも、スマホ見る時間はめちゃくちゃ長いですが。。)
夜は月や星がとても綺麗なので、空を見上げることが増えました。
自然の中にいると、自分も自然の一部なのだと感じる様になります。
香川に住んで変わって良かったのは、多少の物音や虫にあまり驚かなくなったことです。
東京の家だと、物音一つにビクッとしたり、予想外に出てくる虫に恐怖を感じます。
自然の中に住んでいると、当たり前ですが動物が近くに居ます。
外で「ガサッ」と音がしても、あぁ鳥が飛んだのかな?たぬきでもいるのかな?など「自然だから、そら当たり前だわ」と感じる様になります。
自分はあくまで自然の中に住まわせてもらっていて、生き物と共存している。
住むことに、動物としての謙虚さの様なものを感じています。
多少の物音があまり怖くなくなったことは、大きな成長です。
二拠点生活(デュアルライフ)、生活リズムの違い
香川の朝は、自然と朝7時半に目が覚めます。
この時期(3月)は、ウグイスがちょうど7時半から鳴き出すからです。
「ホー、ホケキョ」が目覚ましです。なんとも素敵。
香川だと自然に、朝方の生活になります。
高円寺では自然と、夜型の生活になります。
高円寺は夜がすごく楽しい街です。夜飲みに出ることが増えます。
行きつけのお店があるので、そこに行けば友人がいて情報交換。寂しさを感じることもありません。
香川では近くに飲み屋さんがないので、夜は家にいます。
家飲みをしないので、自然と早く寝ることになります。
スマホを見て夜更かしすることはありますが、サンサンと入る朝日と鳥の鳴き声で目が覚めます。
なので、自然と規則正しい生活になっていきます。
食生活は、高円寺では一日1食か2食。
香川は漏れなく3食食べています。
朝食は、食パンやヨーグルトなどを食べ、その後コーヒーを淹れます。
この時間がすごく好きです。
朝ごはんを美味しく食べることは「一日の中で自分の好きなエンタメが一つ増えた」に繋がり、幸福度が増します。
朝方になると、一日の体感が長くなり、仕事効率が格段に上がります。
仕事や作業を黙々とする環境は、物理的誘惑が遠い香川の方がすごく向いているなぁと感じます。
私は東京と香川、どちらの生活リズムも大好きです。
朝に得られること、夜得られることは全然違います。
街にあったリズムを最大限に生かして、生活してゆきたいなぁと思っています。
二拠点生活(デュアルライフ)先、のびのびできることの恩恵
香川の宿泊先には、すてきな縁側があります。
窓を開けてゆるりとお茶を頂きました。
これがなんとも格別です。
兵庫のおじいちゃん家の縁側が大好きだったことを思い出しました。
家と外の垣根がなくなる解放感。
香川だと、両手両足を思いきり伸ばせます。
すべての部屋で大の字で寝転がれます。
庭で体操もできます。
私が「人間らしい暮らし」だと思うことの一つに「寝室の他で、両手両足を四方八方思う存分に伸ばせる環境があること」を挙げるのですが、東京の高い家賃だと広さ的になかなかそうはいきません。
都会の生活では常にスペースに困り、肩が凝りがちです。
スペースが広いと、心の余裕にも繋がってきます。
すこし話は変わりますが、香川県三豊市で採れる、この蜂蜜がめちゃくちゃ美味しいです。
甘さ控えめで、とにかく優しく上品。
えぐみがなく、自然の甘味を感じます。
販売店に話を伺うと、山の中で蜂に無理をさせず、限りなく自然に近い状態で採取する蜂蜜なのだそうです。
この蜂蜜からは、ストレスの様な味わいを感じません。
広大な山でのびのび自由に育った結果、この味わいになるのだなぁと感じます。
三豊市で採れる、やみつきトマトです。
農家さんから直接か、近隣スーパー数軒でしか購入できません。
みずみずしくて、皮がしっかりして中はジューシーですごく美味しいです。
この子は、三豊の地がすごく合って、嬉しくてこの味になったんだなぁと感じます。
それらを自分に置き換えて「のびのび過ごせて、自分の力が最大限に発揮できる街はどこなのだろうか」と、考えさせられました。
二拠点生活(デュアルライフ)から帰ってきて感じたこと
香川で約3週間の滞在を経て、夜高円寺に帰ってきました。
その瞬間に感じたことをツイートしました。↓
ふだん高円寺に住んでいて感じることはないのですが、久々に変えると「この街少し怖い」とさえ感じました。
それくらい四方八方のエネルギーがすごく、香川との肌感が違いすぎる戸惑い。
少し高円寺を歩き回ってみました。
そうすると普段見えないものがたくさん見えてきます。
例えば「高円寺ってこんなにたくさん音楽聞こえてたっけ?」
北口ロータリー奥では、トランスを流して数人が踊ってる、片隅ではドクタースランプの恰好をした男性がアコギを弾いている、一方ではラッパーが数人サイファーをしてる。
高架下に行くと、路上シンガーののうじょうりえさんが歌っていました。
中通り商店街の「薬酒BAR」前を通ると、重低音が漏れ聞こえてきます。
高架下のスナックは扉を全開に開けて、中から椎名林檎のカラオケが聞こえてくる。
ジャンルはそれぞれ全く違いますが、違和感なく街に溶け込んで、のびのびとすごく良い感じです。
「高円寺はロックの街」とよく言われますが、住んでいると「それ本当なの?」と感じることが多くなっていました。
高円寺の音楽スタジオに関わって仕事をしていたこともある為、音楽離れが加速していることも感じていました。
街のイメージは主にメディアによって作られるので「この街はこうあってほしい!とか、イメージをベースにみんな話しているなぁ。。」と、理想と現実の差に少し寂しくなっていたこともあります。
しかし香川から帰ってきて、街中から音楽が流れていることに深く感動しました。
皆それぞれ自分たちが好きなことを、勝手に伸び伸びやっていて、それがロック。
高円寺を他角度から見れて、再認識させられました。
普段一か所に住んでいるとわからないこと、見えない視点がたくさんある様に感じています。
これからも二拠点生活を通して、街を対比して物事を捉え、皆さんにお伝えしてゆきたいと考えています。
私の二拠点生活を見守ってくださると嬉しいです。
シゲタ