こんにちは、シゲタ ツヨシです。
インタビュー新連載企画「食to人(しょくとひと)」。
大黒さんインタビュー昨日に続き、今回は後編です。
前編では、「大黒さんとはいったいどういう人物なのか」について、深掘りしてインタビューしました。
まだ前編をご覧になってない方は、先にそちらをご確認ください。↓
今回は、「食に関してのインタビュー」をしてゆきます。
それでは、後編もお楽しみください。
目次
インタビュー(後編)
普段の食生活について


家にキッチンがないんですよ。
外で食べることをそもそも「外食」とも思ってないんですけどね。
自分のダイニングは街にあると思ってます。


大きいキッチンがあるなら、凄く作りたいと思ってます。
最近欲しくなってきたんですよね、キッチン。
今までは、料理している時間がないくらい忙しかったんですよ。
家に求める機能は、シャワー浴びて寝るくらいでしたね。


でも最近はもっと生活に目を向けているので、料理もしたいし、キッチンも欲しいと思ってます。
街にキッチンが欲しいから、設備として作ってもいいなぁと考えてますね。
そうすれば料理するなぁ。
好きな食べ物




小さい頃おじいちゃんが行きつけのお店に連れていってくれるんですけど、それが格別に旨くて。
お寿司って、尊い食べ物じゃないですか。
余計なものがそぎ落とされていて、包丁の入れ方ひとつとか、魚の素材、シャリの握り方など、調理工程がすごいシンプルで究極で。
それが100円で提供されたり、高級にもなったり。


後は魚卵とか内臓系ですね、いくらとかウニとか。


予約制の「波やし」とかは行きましたけど。
でも、一番お世話になったのは、「桃太郎すし」ですね。


特にAMPcafeやってる時とかは、沢山仕事して、皆が終電で帰った後、経理つけ終わったら2時とかになるんです。
当時「桃太郎すし」は朝の5時とかまでやってくれてたので。
あそこ、回転寿司みたいな安い値段で、カウンターでちゃんと握ってくれるじゃないですか。
大将と顔見知りになってるので、ちょっとしたコミュニケーションはできるんですよ。
でもしっかり会話するでもなくて。
仕事で散々熱を浴びて、一回空気を抜きたいってなると、「桃太郎すし」行って、今日千円しかないけど、何か食べさして欲しいとか言ってましたね。
お寿司食べたい、刺し盛り作って欲しいとか、身勝手なオーダーをして、プチ贅沢させてもらってました。


好きな飲み物


体に効能があって、舌以上に作用するものが好きです。
「妄想インドカレー・ネグラ」の「痺れるチャイ」は、大好きですね。


口の中の味というよりは、食道から胃に渡っていった時に作用する効能みたいな飲み物が楽しいですね。
お酒について


「山形料理と地酒 まら」に行くと、日本酒を1杯ずつ飲み比べができるので、そういう飲み方が好きですね。
結果、何も覚えてないんですけどw
2種類くらいは違いがわかるんですけど、永続的に覚えてはいなくて、その瞬間を満足しちゃいますね。


日本酒そのものも好きですけど、飲むシーンが好きですね。
人と会話する空気感とか好きだし、デートとかでも日本酒の段階までいくと結構深い所じゃないですか。
人と深いとこまでいける、あのシーンが好きです。

私はお酒が呑めないので良いなぁと思いますね。


お酒飲めない人も楽しめる場を作りたいんですね。

めちゃめちゃ良いし、前編でも言いましたけど、最近私はお酒がいらなくなってきてるんで。
むしろお酒がない方が、話が反れないので話しやすかったりもしますしね。
時代的でもあるし。


クラブとかライブハウス来て酒呑まないとか「マナーがなってない!」くらいの感じになるじゃないですか。
確かに、経営の視点からいうとそうかもしれないけど、でももうそういうカルチャースポットが、お酒以外で収益を取る方法を考えないと良くないと思いますね。
そもそもお酒って、適度に飲むと楽しいんだけど、体には害があると思うので。
楽しいんだけど、お酒を神さまみたいにするのは間違ってると思います。

これでも世の中的に「私はお酒が呑めない」ということが言いやすくなった方だなぁと感じてます。

私のリクエストは、味ではなくて、体に効能があって欲しいんですよ。
快感というか。
アルコールじゃないんだけど、お酒で酔える様な感覚というか。
体とか意識に何か変化を与えてくれるもの。
それがさっき言ったスパイス系だと思うんです。
だから「妄想インドカレーねぐら」のチャイは良いんだよなぁ。


多幸感に繋がるというか。
なので「漢方」とかって、もっと使えないのかなと思うんですよね。




今年は酵素を育てられなかったので、やってないんですけど。
ここの酵素ドリンクがめっちゃ旨い。
それは凄くお薦めしたい!


俺が欲しいのは、まさしくそれっす!ってなるw

お酒以外で快感を得られるものって素敵だなぁ。



ストーリーとかで脳みそが「アガる」ことあるじゃないですか。
例えば、生産者がこうだ、どういう料理人が作ってるとかの情報だけで、味のレベルが上がるじゃないですか。
それは思い込みというより、本当に美味しくなってるんで。
舌だけじゃないっていう意味では、情報もそうだし、ボディに効くのも大事ですよね。
実際体が取り込んで、脳にフィードバックしてる訳じゃないですか。
そういう所にフォーカスしてお店をやれば、流行るんじゃないかと思いますね。
勝負飯について

戦う前とか、戦った後とかに食べたくなるものです。

地方行って帰ってきた後、高円寺のお店だったらどこでも祝福できますね。
比較的お店だったら、、そうだなぁ「山形料理と地酒 まら」が多いかな?
やっぱ落ち着きますよね。
高円寺で好きなお店と料理
1軒目


品の良さと、ジャンク感のバランスが丁度良い。
それが好評なので、秋に新しくラーメン居酒屋「黒黒黒(みくろ)」というお店を始めるんです。
それは凄く話題になると思います。


商品は、パクチーラーメン。
それがめちゃくちゃ旨くて、伝説の味で!
何回も「あれやらないの?」って聞いても、今回だけだっていうもんだからw

えー、それはぜひ食べてみたかったなぁ。。

これは流行るなって思います。
2軒目


昔「桃太郎すし」は高円寺に3店舗あったんですよ。
今1つになってるんですけど。
その当時、本店でしか食べられなかった「本店巻き」ってのがあるんです。
多分今ではメニューに掲載されてないんじゃないかな。
でも言ったら出してくれると思います。
山芋とタラコとトロが入ってて、カリフォルニアロールみたいになってるんです。
太巻きの輪切りで500円くらいかな?


どちらも高円寺の寿司屋っぽくて好きです。
いつでも気軽に食べられる感じが。
3軒目


スピリチュアルカレーって私は言ってるんですけどw
体に効能がある感じ。
それぞれの総菜が、新しい味覚や効能を提供してくれるのが大好きですね。

4軒目

美味しい所はちゃんと流行るんだなっていうのを、あのお店はちゃんと証明してくれました。
環七のあんな外れにあるから、最初は人が居なかったんですけど、話題が呼んで行列店になりましたね。

5軒目

納豆をかきまわしまくってふわふわにした状態を蕎麦の上にのせて、ぶっかけで食べるんです。
硬めの冷たいお蕎麦。
あとは「ミョウガ蕎麦」も旨いなぁ。

ロケーションが良いお店
1軒目

商談とか仲良い友達呼ぶ時とか、デートの2軒目とかで利用します。
ちょっと街から離れてて、高円寺らしくもあって、手作り感あるんだけど凄くお洒落で。

2軒目

あそこは高層から眺めが良いですね。
上の階のテラス席でバーベキューできるんですよ。

3軒目

お店がかっこいい。
内装もすごく良いんだけど硬すぎず。
酔っ払いがめちゃくちゃ集まってるんだけど、お洒落な人が乱れてますよねw
高架下みたいなぐちゃっとした乱れ方じゃなくて、お洒落に乱れてる感じが好きです。

凄く参考になりましたし、前編・後編含めてたくさん良いお話が伺えました。

話そうと思えばいくらでも話せます。


※インタビュー・構成・ライティング・写真撮影(プロフィール写真除く) / シゲタ ツヨシ
プロフィール

大黒健嗣(Kenji Daikoku)
高円寺・まちの相談屋
1983年生。2008年、高円寺AMPcafeを立ち上げ現在まで運営。2016年、アートホテルプロジェクト「BnAhotel」を共同代表として立ち上げ、企画・アートディレクションなどを担当。
宇宙PORT、都市型MURALなど公共空間でのアートプロジェクトの企画運営やコンサルタント活動、また自らの生活実験を通して、未来的価値観やライフスタイルを提案し実践している。
大黒さんは、普段何を食べていますか?