2020年3月15日(日)、下目黒のふげん社で「一日大坊珈琲店」が開店した。
下記「ふげん社」によるイベント詳細↓
時間は、13時~18時。
予約必要なしで、早めにいけば必ずコーヒーが頂ける。
コーヒーは、3番(20g・100cc)か、4番(25g・50cc)のブレンド。
数量限定で豆売りも。
これは行くしかない。
思い返すと前回大坊さんのコーヒーを頂いたのは、2019年9月15日「トライギャラリーおちゃのみず」で開催された、「大坊珈琲の時間」以来かぁ。
日にちも15日、ぴったり半年ぶりだ。
過去インスタ記事↓
ということで、楽しみにふげん社に伺ってきた。
目次
一日大坊珈琲店・2020年3月「ふげん社」外観
ふげん社は、目黒駅から歩いて12,3分ほどの所にある。
ふげん社は、渡辺美術印刷株式会社が2014年に築地にオープンしたコミュニケーションスペース。
2020年2月に下目黒へ移転された。
とても綺麗で、洗練された空間だ。
建物は3階建てになっていて、1階はブックカフェ、2階はオフィス・ワークショックスペース、3階がギャラリーになっている。
ちなみに1階のブックカフェでは、通常営業時に「ふげん珈琲」という手回し焙煎・ネルドリップ・深煎りのコーヒーが頂ける。
こちら一日大坊珈琲店の看板。
わくわくする。
一日大坊珈琲店・2020年3月「ふげん社」 店内
大きな扉を開けると、入って直ぐに大きなキッチンスペースが。
おー、さっそく大坊さんがネルドリップでコーヒーを淹れられている!
奥さまの恵子さんと一緒に、新型コロナ対策でマスクをしてカウンターに立たれている。
この写真も、後で歴史を振り返るときに貴重な資料になるかもなぁ、なんて。
まずレジで受け付けを。
あ、コーヒー豆売り切れてる。。
もっとはやく来なきゃだよね。
今回は、4番の(25g・50cc)を注文。800円(税別)。
番号は86番。
座席用と珈琲引き換え用の、計2枚の半券が渡される。
しかし、今日14時頃に伺ったのだけど、会場はすごく人が多い。
ちなみに開場前、人が多かった為に、13時を1時間前倒ししてオープンされたとのこと。
はじめは受付の締め切りが120番までだったのだけど、枠数が増やされて140番までになった。
コロナウイルスの影響は、ほぼないな。
会場スタッフさんに伺うと、現在60番代の案内なので、1時間ほどの待ちとのこと。
そかー、どこかで時間潰すかなぁ。
会場では、大坊さんの書籍「珈琲屋」と「大坊珈琲店のマニュアル」が販売されている。
「珈琲屋」の表紙をパラっとめくると、おー販売されてる本、すべて貴重なサイン本だ!
この版は、もはや貴重だよなぁ。
レジ横には、今はなき大坊珈琲店の店内写真。撮影・関戸勇氏。
レジ横には「ふげん珈琲」の豆が売られていた。
ほー、豆はブレンドじゃなくて、エチオピア・イルガチェフなのか。
一度、通常営業時にここに飲みに来させて頂かないとなぁ。
大坊勝次氏によるネルドリップ・備品の数々
大坊さんの点滴ドリップをしばらくジーっと拝見させて頂く。
美しい。
ドリップされる佇まい、コーヒーが鍋底に滴る音、深煎りの芳醇な香り。
同じ空間に居るだけで涙が出そうになる。
奥さまが丁寧に準備された、ネルドリッパーの数々。
3番用のカップは大倉陶園のゴールドウイング。青と赤の両色。
こちらは4番用のデミタスカップ。
ひとつひとつ柄が違う。
素敵だなぁ、ずっと見てられる。
待ち時間と、カフェスペースの紹介
ひとまず待合室の2階へ。
わー、人が一杯!座れない。
ほんと凄い人だなぁ。。
3階に行って、ギャラリー展示を一通り拝見。
どこも座れないので、一旦ふげん社を出て、隣のドーナツ屋さん「はらドーナッツ」にいって1時間ほど時間潰し。
ここのドーナツがなかなか美味しかった。
で、またふげん社に戻ってきて、再度2階の待合室へ。
Macのパソコンが置かれてる机で10分ほど待つ。
待っている人を見ていると、若い20代くらいの方もパラパラ居られる。
カップルで来られてる人もいる。
素敵なデートだなぁ。
私の番号が呼ばれたので、カフェスペースに移動。
こちらがキッチンスペース奥にある、カフェスペース。3方本棚で囲まれている素敵な空間。
真ん中にある、大きなテーブルに案内される。
コーヒーを待っている間、適当に本を読んで時間を潰す。
ブレンドコーヒー4番の実飲
4番(25g・50cc)のデミタスが運ばれてきた。
うーん、素敵なデミタスカップ。
ソーサーも重厚感があって、素敵。
さっそく4番(25g・50cc)を頂く。
おー優しい!
半年前に頂いたものより優しい味!
丸く、柔らかく、甘い。
口の中がはわはわはわ~っと朧気な感じ。
香味も柔らかく、カカオの様な香り。
デミタスだけど、チェイサーがなくてもスルッと頂けるクリアさ。
小さな植物の様な、ちょこんとした可愛らしさがイメージで浮かぶ。
うーん、しかしほんと焙煎加減が絶妙だなぁ。。。
煙は感じず苦すぎず、酸味はキレに用いられていて味覚では感じにくい。
最近自分でコーヒー焙煎する様になってわかったけど、
やはり私はこのラインの焙煎度が一番好きなんだなぁ。と再認識。
7.0。
こんな豆が焼ければどんなにいいだろう。。。不可能だけど。
いやー、最高だった!
お店がなくなっても未だ、大坊さんのコーヒーが頂けるのはほんと奇跡。
帰りに大坊さんにしっかり「ごちそうさまでした」と伝え、
目を見て「ありがとうございました。」と返事を頂いて、ふげん社を後にする。
帰り道に、大坊さんのコーヒーをまた飲みたいなぁとじわっと思った。
体を無理せずに飲める優しいコーヒー。
最近強いコーヒーを飲み過ぎてるなぁ。
それはそれで本当に大好きなんだけど、何事もバランスが大事だ。
大坊さんのお姿を拝見し、コーヒーを頂いて、
「優しく、ゆっくり、丁寧に、しゅくしゅくと。」
そうやって人生生きてかないとなーと、じんわり思った。
今日も、最高の大坊珈琲店だったなぁ。
ではまた明日。